5
「立派なお嬢様には素晴らしい右腕がつきもの。あなたたちは、学校生活を過ごす中で自分にあった側近を選ぶのです」
知らなかった……。
自分に合った執事とここで出会えるんだ……なんだかさらに楽しみになってきた!
「ここからが一番大事なお話しです」
柏木先生はそう言うと、声のトーンを落とした。
「本校はランクバッジ制を導入しています」
ランクバッジ?
「ランクバッジ制とは、授業の成績で生徒をランク付けする制度のこと。ランクはSからEまであり、Eよりも下になるとバッジをはく奪。はく奪された人は強制退学となります」
きょ、強制退学!?
やっとの思いをしてこの学校に入ったのに、学校をやめないといけなくなるの!?
「ランクはいつでも変動します。いい行いをすれば、ランクが上がり、悪い行いをすればランクが下がっていく。いついかなる時の周りへの目を意識しなければなりません」
なんだか大変そう……。
楽しそうなんてのんきなこと考えてたけど、もしかしてそれどころじゃない!?
「また、この制度は執事科にも導入されており、基本的には同じランクの者同士、実習のペアを組んでもらうことになります」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます