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「立派なお嬢様には素晴らしい右腕がつきもの。あなたたちは、学校生活を過ごす中で自分にあった側近を選ぶのです」


知らなかった……。

自分に合った執事とここで出会えるんだ……なんだかさらに楽しみになってきた!


「ここからが一番大事なお話しです」


柏木先生はそう言うと、声のトーンを落とした。


「本校はランクバッジ制を導入しています」


ランクバッジ?


「ランクバッジ制とは、授業の成績で生徒をランク付けする制度のこと。ランクはSからEまであり、Eよりも下になるとバッジをはく奪。はく奪された人は強制退学となります」


きょ、強制退学!?

やっとの思いをしてこの学校に入ったのに、学校をやめないといけなくなるの!?


「ランクはいつでも変動します。いい行いをすれば、ランクが上がり、悪い行いをすればランクが下がっていく。いついかなる時の周りへの目を意識しなければなりません」


なんだか大変そう……。

楽しそうなんてのんきなこと考えてたけど、もしかしてそれどころじゃない!?


「また、この制度は執事科にも導入されており、基本的には同じランクの者同士、実習のペアを組んでもらうことになります」





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