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他にも超有名ブランドの数量限定の時計を付けている人や、自身のブランドを立ち上げたりして雑誌に載っていた子まで、キラキラしたお嬢様たちがたくさんいた。


すごいな、うちは小さな和菓子屋で経営していくのもやっとだっていうのに……。


でもお父さんとお母さんの作った和菓子は世界一美味しいんだ!食べる人みんな幸せになれる和菓子だと思ってるの。


そうこうしているうちに、すぐに先生がやってきた。


「みなさま、ごきげんよう」

「ごきげんよう」


みんなが揃って挨拶をする。

担任の先生もシワの無い、とても綺麗なドレスを着ていてお嬢様のように見えた。


「私はこのクラスの担任の柏木咲綾かしわぎさあやです。今日からあなたたちはノーブルローズ学園の生徒として立派なお嬢様になるために、教養や所作、政治、それから文化を学んでいただきます」


ワクワクしながら私は頷く。


「そしてみなさまには卒業までに自分の右腕となる執事を決めていただくのです」


自分の執事を卒業までに決める!?


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