池田屋女装潜入作戦-2
「……沖田くん。実は、祇園でのきみの女装姿を見て閃いてね。私も、目つきが暗いとか性格が陰気だとかよく言われるが、一応は美形だ。女装して飲み屋に潜伏すれば、幕府や新選組に捕縛されたり斬られる心配はない、と考えたのさ」
いや実はわたしは、ほんものの女の子なんですよ? でも確かに、変装の達人だなー。わたしでなければ、そうそう見破れない完璧な女装だー。声まで変えてるし、器用~。
って、ちょっと待って。
「えーっ? それじゃあ女装して池田屋に隠れているということですかあ!? 武士とは思えぬその逃げっぷり……!?」
どーしてこうなった? 「侍死」のハードな世界観が、崩壊しているう? 乙女ゲームの世界に近づいてきているっ? わたしのせい?
「しーっ。後生だから新選組の土方くんには、このことは内密に。お互いに知らぬ顔をしながら一緒に池田屋に潜伏しよう。きみも、正体不明の黒頭巾に狙われて殺されそうだから、しばらく潜伏することにしたんだろう? 土方くんの命令かい?」
「あのー。あの黒頭巾の男って、桂さんですら知らない人なんですかー? 長州の人じゃないんですか?」
「ああ、どこぞの脱藩過激浪人らしい。京には得体の知れない浪士がうろうろしているから、銭さえあれば正体を隠していてもいくらでもその手の輩を雇える。中には長州の過激志士もいるだろうがね。黒頭巾も長州人だと思われているようだが、まったく迷惑千万だ」
ということは、黒頭巾はやっぱり薩摩藩の関係者? 薩摩は、長州を追い落とすために今は会津と同盟しているとはいえ、どうにも動きが怪しい。
朝廷での主導権を、幕府・会津から奪おうと裏で画策しているらしい。
「侍死」でも、いずれ坂本龍馬さんの仲介で長州と同盟して、幕府・会津を京から退散させ、そのまま鳥羽伏見の戦いで幕府軍を撃破してちゃっかり「官軍」になっちゃうわけで。
そんな薩摩藩ならば、京の治安を維持しながら不逞浪士を狩っている新選組を邪魔に思っても仕方がないかも……でも、「侍死」には存在しないキャラだしなあ。
それに、薩摩が本格的に幕府に逆らいはじめるのはまだだいぶ先の話で、この時期は幕府もそこまで弱体化していないし、長州がただちに京に攻め寄せてくる危険があるから会津との同盟をばっちり維持しているし。
実際、両潘は一緒に「禁門の変」で御所に攻めてきた長州軍と戦うんだし。
うーん? おかしいな、辻褄が合わない。
じゃあ、あの人はいったい誰?
「とにかく私は死にたくないのだ、沖田くん。後生だから見逃してくれ。私はいずれ吉田松陰先生の仇を討つつもりだが、死んでは元も子もない。なにを成すにも、生きていてこそだ。その代わり、私もきみの池田屋奉公を黙認しよう。長州の過激派に知られれば、きみは危ないぞ」
「あはは……そうですね、そうしましょう。わたしが町娘に化けた理由は、その~」
「……噂では、沖田くんはほんものの女性だと聞いたが……実話なのか? ちょっと信じがたいのだが、きみの美貌を見ているとさもありなんという気もする」
「うえっ、もう長州にまで噂が? 実はそうなんですー。土方さんは女の子のわたしを斬り合いの現場から遠ざけたがっていて、それで今回の奉公にも許可が出ました」
厳密に言えば過程がちょっと違うけれど、土方さんの本心はこれだからね。
「そうか。ほんものの女性だったのか。よかった……私はこの歳で突然衆道に目覚めたのだとばかり。それを聞いて決心したよ! この攘夷討幕の大騒動が収まったら、私の妻になってくれないか沖田くん?」
ひゃあ。わたしが女性だと確信したとたん、ナチュラルに手を握ってきた。
でも、コマシ系という感じではない。愚直というか馬鹿正直というか、本気でわたしに惚れちゃってるみたい。
たしか桂さんには、将来妻にする馴染みの芸姑さんがいたはずだけれど、そっちの恋愛ルートはどうなったんだろう? その女性が、幕府に追われる桂さんの逃亡劇を命懸けで援助してくれるはずなんだけれど。
あれ? まさかここでも、わたしが歴史をねじ曲げてる?
「で、でも桂さん。わたしは一応新選組隊士ですし。長州の過激派に知られたら二人とも斬られちゃいますよ~?」
「なに、高杉くんが連中を説得してくれる。彼は風狂な男だが、それ故に過激派の説得も上手い。今は逆に過激派に説得されてしまって、京で戦争をやるぞーと騒ぎたてて長州藩に捕まっているが」
「なんですかそれ。ぜんぜん駄目じゃないですか!」
「なに、長州藩は藩士に甘いから彼はすぐに罪を赦されて戻ってくるよ、問題ない」
「そんな緩い藩だから、過激派が暴れるのでは?」
「まあ、そうかもしれん。私と一緒に、新選組と長州の仲立ちをやってみないか? 実は、今にも過激派が武装蜂起して京を焼き討ちにしようとしていてね……地元長州でも、軍勢が出陣の準備をしている。私が女装したのも、彼らを止められなくなったら我関せずと即座に逃亡するための用心でもあるんだ」
「基本的に、まず逃亡することが大前提なんですね……」
「死んだら終わりだから、仕方がなかろう。死ぬことで英雄となり、長州人の魂を震わせる役目は吉田松陰先生がすでに成し遂げた。生き延びた私は、生き続けて幕府を倒さねばならないのだ。そのためならば、女装だろうが逃亡だろうが一向に恥じないね、私は」
「討幕ですか。絶対に戦争になりますよね、それ。そこをなんとか、幕府解体からの長州・徳川・薩摩の連立政権樹立ということで妥協してもらえます?」
あー。わたしはそういう政治的な知識はあまりないんだよー。もっと日本史を勉強すればよかったー。
「ふむ。まるで坂本龍馬くんみたいなことを言うのだな、きみは。新選組隊士はもっと過激だと思っていた。長州人を見れば斬るのが目的の、危険な人斬り連中だと」
そっかー。既に坂本さんと知り合いなんですね。あの人の顔の広さは、未来人かなにかみたい。
「ま、まあ、それが新選組の仕事ですし、そういう一面もありますけどね……でもでも長州と同じで、新選組にもいろんな人がいるんですよ-?」
「私とて、日本人同士で内戦をしている場合ではないとはわかっている。内戦が長引けば、列強諸国がこれ幸いと日本を植民地化してしまうからね。きみが私と婚約してくれるならば、真面目に考えようじゃないか!」
「そういう政治的条件をつけて、わたしを口説かないでください! 個人の結婚と国事は別ですよー!」
「なんと。既にデモクラシーの精神を身につけているのだな、きみは……さすがの先見性だ。これは失礼した。私は、新選組への印象を改めねばなるまい!」
桂さんは姿勢を正して、「それでは沖田くんとの友好の証として、長州の内部情報を一部お教えしよう。ただし、土方くんたちにはまだ伝えないで伏せておいてくれ」と告白タイムに入った。
桂さんいわく。
長州藩では、今すぐに京や大和で武装蜂起して帝を奪い取り、幕府を朝敵として討伐するべしという過激派が勢力を増していて、いつでも長州から京へ軍勢を繰り出せる危険な状態に陥っている。
彼らは、大義のためなら京を焼き払っても構わないとか、たとえ御所だろうが大砲を撃ち込んで破壊するとか、無茶苦茶なことを言っている。そんな真似をしたら長州は朝敵になってしまう、もう終わりだ――と、桂さんは長々と愚痴った。
彼らを説得しにいった高杉晋作も、ミイラ盗りがミイラになり、「面白そうじゃないか」と自ら過激派に寝返って、藩に捕縛され幽閉される始末。そもそも彼の性格上、暴れますか暴れませんかと二択を迫られれば「暴れます」を選ぶに決まっていた、この人事は大失敗だ、この重大時期に肝心の高杉くんが動けないだなんて長州はもう終わりだ――と、桂さんは長々と愚痴った。
そもそもよくよく考えると、奇兵隊を創設して長州に一大軍事勢力を築いている高杉くんが肝心の時にいつも意味不明の理由で捕まったり消えたりしているから、長州が滅茶苦茶になっているのではないか。あんな、なにを考えているのかわからない無責任な風狂男がいなければまともに立ち回れない長州はもう終わりだ――と、桂さんは長々と愚痴った。
自分は京の長州藩邸を預けられた責任者として、京に集まってきた過激派連中を何度も説得してきたのだが、もはや彼らの蜂起は止められそうにない。薩摩藩と違って、長州藩は藩士に甘いから、彼らを斬り殺すために池田屋に乗り込んできて「上意討ち」をやったりはしない。つまり、もう長州の武装蜂起は止められない。しかし京には会津も薩摩もいるから、戦をはじめれば多勢に無勢だろう。この戦争は負ける。長州は朝敵にされてしまう。しかも勝った幕府軍は、余勢を駆って朝敵となった長州に攻め寄せてくるだろう。長州はもう終わりだ――と、桂さんは長々と愚痴った。
お……終わらない。いつまでも愚痴が終わらない。
えーと。
この人……もしかして……愚痴が多い!?
長話の八割が、愚痴だーっ!?
「でも、長州はどうして幕府と戦うんです? 吉田松陰先生を斬られたという恨みだけでそこまでやりますか?」
「それは、一部の人間だけだよ。長州藩そのものが昔から反幕府なんだ。関ヶ原で徳川家康に騙されて、徳川方に加勢したのに領地をごっそり削られた恨みが未だに渦巻いているんだよ。もう、二百年以上も昔の話だが」
「そんな『信長の大野望』時代の話をされても! 昔すぎて実感ないですよ~!」
「彼ら尊皇攘夷を唱える志士たちは、最初は諸外国を日本から打ち払うために戦っていたのだよ。ところがいざ攘夷を実行してみたら、強力な黒船や新式の鉄砲大砲を揃えている列強諸国には手も足も出ないことがわかったからね。即時攘夷は諦めた。だが、幕府が相手なら勝てるかもしれない。幕府から政権を奪えばいずれは攘夷できるだろう、という訳さ」
そんなー。もしかして、あまり理屈はなくて、とにかく暴れたいんですねー?
「あのー。異国を攘夷するためにまずは自国の幕府を倒すとか、なんだか本末転倒なような……目的を見失っていません?」
「幕府は列強に弱腰で、日本人を彼らの奴隷にするような不利な条約を結んで回っているから、政権を任せていては駄目なのだ。高杉くんは、この理屈を『大攘夷』と言っている」
「大攘夷。はあ……なんだか騙されているような……」
「実は高杉くんも私ももう、攘夷なんて古い考えは捨ててるんだよ。今必要なものは世界に対応できる政治改革だ。だが本音を言えば、いまだに攘夷が実現できると思い込んでいる馬鹿な過激派連中に殺されるから、適当なことを言っているだけなんだ」
あー。そういえば新選組の近藤さんたちも、最初は攘夷のために上洛したんだっけ。
それがいつの間にか攘夷志士を斬ったり捕らえる仕事に就かされて、幕府側代表みたいになっちゃったけど。
思えば、単なる成り行きというか、食い扶持を求めてのことだったんだよね。
でも、池田屋で長州の志士を斬りまくったら、もう後戻りできないよ。
「とはいえ高杉くんは上海で、列強の武力と経済力の凄まじさを目撃してきたからね。幕府をいったん潰して、西洋諸国を手本にした新しい政権を作りたいのだろう。ただ暴れたいだけの攘夷志士たちとはやはり視点が違う男だよ。いや、実はただ暴れたいだけかもだが」
うーん。要は政治体制を刷新しないと、もう弱肉強食の国際社会ではやっていけないということかー。わたしにはよくわからないけれど、でもそれって……会津や徳川を新政府から排除する必要はないはずだよね、やっぱり。
池田屋事件を阻止すれば、続く「禁門の変」も小規模で終わりそう。
この、京を戦場とした長州VS会津薩摩の大戦争で、京が焼け野原になっちゃったのと、長州が朝敵になって幕府軍から二度も長州征伐を喰らう羽目になったのが、実は長州滅亡どころか逆に幕府瓦解・新選組転落のフラグになっちゃうんだから、歴史って難しい。
なんでああなったの? 「侍死」をプレイしててもさっぱりわからなかったけど、薩摩が裏切ったのが致命傷だったのは間違いない。
「とにかく、長州はもう終わりなんだ。御所を襲撃して帝を奪い取って西国へ連れ去ろうだなんて、朝敵以外の何者でもない。助けてくれ沖田くん。私はもう、武士を捨てて田舎の商家の若旦那として余生を過ごしたいよ。その時はきみも妻として一緒に来てくれるね?」
「いえいえいえいえ。桂さん、あなたが武士を捨ててどうするんですかー? 長州で人望があって実力もあってまともな政治家といえば、あなたしかいないんですから。高杉さんに託したらいけいけドンドンで戦争しまくって、ほんとうに長州が滅びますよー?」
それはそれで、幕府大勝利ルートが開けて、新選組のためにはいいいのかも?
でも、それでは長州が気の毒すぎる。別に、悪逆非道な人たちの集まりじゃないからね。なにかあったら相手かまわずすぐに砲撃してくるあたり、ちょっとばかり、いや、かなりおかしいけれど。イギリス、アメリカ、フランス、オランダの船を無差別砲撃するとかさー。国際的に見れば、常軌を逸した過激テロ集団だよね……幕府にとっても過激テロ集団だけど。
でも、どちらかというと、権力奪取のためにいずれ同盟相手の会津を裏切って漁夫の利を得る薩摩のほうが腹黒いかも。
「いざとなれば逃亡の手助けはしますから、もう少し頑張って説得を続けてください桂さん。わたしも協力しますから。愚痴でしたら、いくらでも聞きますよ?」
「そうか。私は、恋だけのためには生きられない立場なのだな。確かに今長州を捨てれば、地下の吉田松陰先生に合わせる顔がない。武士とは辛いものだ、くううっ……しかしきみはいい人だな、沖田くん! もとは男だったという噂も小耳に挟んだが、そんなことは些細な問題だ! 生涯私と連れ添って、私の愚痴を一生聞いてくれはしないか?」
「ぐえっ、一生ですか? 今日一日だけでもう疲弊してるんですけどっ?」
桂さんは理知的だし、既に西洋のデモクラシー思想を吸収していたりと先進的で超有能な人だ。でも、メンタルがとんでもなく弱い。豆腐レベルに弱いのだと、わたしは知った。
鬼メンタルの土方さんに、桂さんの頭の柔らかさがあったらなー。
土方さんも、西洋文明大好きで柔軟といえば柔軟なんだけれど、常に目的が「戦に勝つ」だからね……政治にはさらさら興味がない。
局長の近藤さんは器の大きないい人だけれど、生まれながらの剣客で政治感覚とかまるでないし。
(そうだ。新選組でいちばん政情に詳しい山南さんが桂さんと組めば、あるいは……でも土方さんがそれを知ったら、山南さん切腹フラグが成立しそうだし、うーん)
待てよ?
新選組には、山南さんよりもさらに博識なガチの学者で、至るところにコネが効いて弁舌にも優れている、そんな有能な参謀がもう一人いたような?
えーと、えーと。
そうだ、伊東甲子太郎だ。この時期はまだ江戸で弟子たちを率いて活動している。新選組入りするのは、ずっと後だ。
山南さんが脱走した一因は、伊東甲子太郎が入隊して参謀となったことで、自分が用済みになったと感じたからだ、とも言われている。
しかも、その伊東甲子太郎も才子なだけに「薩摩に見限られた幕府はもう終わりだ」と勘づいて薩摩に寝返り、「御陵衛士」を結成して新選組を二つに割っちゃうし。
激怒した土方さんは、よくも新選組を分裂させやがったなと伊東甲子太郎を襲撃して殺しちゃうし。
この新選組分裂騒動は大規模なもので、武田観柳斎がどさくさに薩摩に逃げようとして粛清されちゃうのもこの時期だった。
平助ちゃんも、御陵衛士隊士として新選組と戦って、死んじゃうんだよ。平助ちゃんはもともと伊東甲子太郎の弟子だから、御陵衛士になれと言われて断り切れなかったんだ。
とにかく、鉄の結束を誇っていた新選組が一挙に内部から崩れて傾いちゃったんだ。
そうだ。伊東さんのせいだ。
知恵者だけれど「裏切り」を平然とやってのける義理パラメーターゼロの伊東甲子太郎を入隊させたのは、新選組にとって大失敗だったわけだ。失ったものが多すぎる。
駄目駄目。伊東さんは入隊させちゃ駄目。すぐに人を信用する近藤さんが「伊東くんを入隊させる」と言いだしたら止めないと。
「と、とにかく桂さん。長州を朝敵にしないためには、京での武装蜂起を阻止することですよ。頑張りましょう!」
「かたじけない、沖田くん。新選組に万一のことがあれば、いつで私を頼ってくれ。即座にきみを妻にするから安心してくれたまえ。私はね、女性には一途なんだ」
「へえ。浮気しないんですね。この時代の殿方とは思えない律儀な人ですねー」
「……浮気なんてしたら、いつ妻にバレて険悪な事態になるか、ずっとビクビク怯える羽目になるじゃないか……そんな恐ろしい真似は、できないよ……」
そんなマイナスな理由っ!?
誠実というより、小心者!?
桂さんはいい人だけれど、伴侶としては重すぎるかもしれない、とわたしは思った。
やっぱり桂さんは、「侍死」で結ばれたお似合いの相手と結婚したほうがいいよ。桂さんの愚痴に耐性がある女性と。
確か、幾松さん、だったかな?
幾松さんは芸姑だったのに、家老クラスの高級武士の桂さんは身分の差を乗り越えて、幕末の京で自分を支えてくれた幾松さんときちんと結婚したんだよ。そして生涯、奥さんを大切にしたんだ。そんな誠実な人が、わたしに惑っちゃ駄目だよー。
ともかく。
こうして、わたしと桂さん。二人の「女装コンビ」の池田屋奉公がはじまった――。
確かに、毎日のように長州人をはじめとする過激派の不逞浪士が、池田屋に来る、来る。
それはもう、どんどんやってくる。
彼らが集まって飲めば、過激な話がどんどん盛り上がっていく。
たちまち、いよいよ京で武装蜂起するという話が、酒の席で出るようになった。
どうしよう。どうしよう。桂さんは同士たちの前でもずっと女のふりをして、正体を隠し続けているし。えーと、説得はどうなったんですかー? もしかして、もう説得は諦めていて、潜伏することに全振りですかっ?
女装に凝りすぎて、目的と手段が入れ替わってる?
たいへんなことになってきた。
しかも、わたしは毎日桂さんの愚痴を何時間も聞かされるので精神的に疲弊してしまって、過激志士の皆さんを説得するどころじゃないし。だいいち、未来人のわたしは尊皇攘夷とか言われてもよくわかんないよー。
あれ?
もしかして、この池田屋潜入作戦、ぜんぜんうまくいっていない?
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