第65話 悪なる集い

「――人間の知能は、あらゆる難題を解き明かす」


 濃密な魔素マナが漂う、とある研究施設。

 白色の明かりに煌々と照らされたその空間で、一人の少女が声を張って語っている。


「元来、生命にとっての命題は自己の生存と種の存続だ。卑小な生物ほどそれに特化し、知性と肉体が発達した生物は。……それが進化によるものか、あるいはそう設計デザインされているのかはわからないけれど」


 少女は白い肌に銀の髪、そして赤い瞳を持つ妖しい美貌で。

 ――そして、その耳は長く尖っている。この身体的特徴は、特有のものだった。


「ともかく、本来なら命題を達成するために得たはずの高い知能は、けれどとうとう人間の本能を超えた。食欲より、睡眠欲より、繁殖欲より、そして自己の生存よりも重要なものを見出すようになった――なってしまった」


 彼女の話を聞くのは、同じ空間にいる十人足らずの人々。その性別、年齢、容姿、そして種族にさえ一貫性はない。

 老若男女が種族の違いも気にすることなく、連帯の意識を見せている。その光景は、他の人間が目にすれば自身の正気を疑うほどのものだった。


「結果、人間という種は自身の存続を二の次にした。同族を殺してでも社会を維持し、知的好奇心のみで世界を紐解こうとする、矛盾と無駄を孕んだ歪な生命と化した」


 そう扱き下ろしながらも、けれどその声色は楽しげで、


「その歪みがもたらす狂気は、遠くない未来、間違いなく世界を解体するだろう。空に浮かぶ大地の上で、陸地を切り取って断面を調べている間に、足場が崩れて落っこちて死ぬ――そんな終焉おわりがいずれ訪れるとボクは確信している」


 そして居並ぶ者たちに訊ねるのだ。


「――キミらは、それでいいのかい?」


 問われた一同は、何の反応も見せない。顔を顰めることも、目を輝かせることもなく、ただ黙って話を聞いている。


「高い知性は困難を切り拓くが、同時にあらゆる行動の難易度を導き出す。難しい過程も易しい目的も多種多様に存在するものの、残念ながら難題にのみ挑み続けられるほど人間の精神こころは進化していない」


 少女の方も、そんな反応を気に留めることなく一方的に言葉を紡ぐ。


「人は易きに流れる――喜びでも怒りでも哀しみでも楽しみでも、相応の意志で以てボクと共に歩むことを決めたはずなのに、誰も彼も結局は簡単な道を選ぼうとする。組織を外れて自分の望みを叶えようとするのはもちろん、目的を他人に託して満足するのだって、ボクに言わせれば逃げに等しい」


 その声には、いつの間にか怒りの色が滲み出ていて。


「――甘えるなよ、本気になれ。自分の欲を妥協するな。の人生くらい駆け抜けてみせろ」


 そう強く命じてみせると、ようやく反応が返ってきた。

 それは彼女から少し離れた位置に立つ大柄な老人で、


「――無茶を言う」

「っ……! くく……!」

「ふ、うふふ……!」


 嘆息と共に思わず漏れた、呆れを多分に含んだその言葉が、他の者の笑いを誘発させる。

 忍び笑いが静寂に響き、少女が険しい視線を送ると揃ってそっぽを向いた。ほう、と息を吐くと彼女は何事もなかったかのようにまた語り出す。


「……先の事件を機に、ボクたちの存在はやがて世界中に知れ渡る。そうなれば今までのように、隠れ潜んでもいられなくなるぞ。王国も、冒険者も、場合によっては獣人やドワーフも、種族の垣根を越え――ることはないだろうけど、多くのものが敵になるだろう」


 それは脅しではなく、厳然たる事実であることを居並ぶ面々は正しく理解していて。

 けれど彼らの顔に絶望の色は微塵もない。どころか、あからさまに喜色ばむ者もいた。


「だが心配はいらない。ボクたちの目標が達成されれば、。古きを忌む者も、新しきを欲する者も、その恩恵は等しく与えられるさ」


 そんな同志たちの視線を受けて、少女は自らを手で指し示して言う。


「奮起しろ。専心しろ。研鑽しろ。そして歓喜しろ――この『魔王』が、その全てを見届けよう」


 芝居がかった仕草でそう宣した、


「――とまあ、こんな感じでいいのかな」


 数秒の後、気の抜けた様子で周囲の者たちに訊ねた。

 その一言で空気が弛緩し、一同の表情や態度に感情が顕れる。彼女の問いに、腹心たる老人が代表して答えた。


「良いも悪いもない、必要なのはお前の本心からの言葉だ。後は幹部われわれが同志たちに周知させよう」

「言いたいこと言えてたかな? ボク、一方的に喋るのって苦手なんだよねー。言葉っていうのは他者と対話するために生まれたものなんだから、交わし合ってこそ本来の意義が果たせるってものじゃない?」

「……その割には、世界は言葉を同じくする者同士の争いが絶えないようだが」

「何言ってるのさ、罵り合いだって立派な対話でしょ? 言葉を尽くしてこそ、自分がどれだけ相手を憎み、嫌い、疎んでいるか伝わるってものじゃないか」


 あっけらかんと笑いながらそう言ってのける『魔王』。

 混沌を厭わないその性根は、今まさに――否、千年よりも遥かに前から世界を呑み込まんとしていた。


「――そのお言葉、お心遣いは同志の励みになりますが、組織を運営する立場としてはじつが欲しいところですね。我ら研究員は非戦闘員も多く、襲撃でも受けようものなら抵抗のしようもありませんわ」

「狩猟班としても、監視の目や捜索の手が広がれば狩りがしづらくなる。納品の頻度ペースは今までより確実に落ちるぞ」


 その混沌を実現させるため、同志の一員たる白衣の女と包帯の男が各々の立場から意見を述べる。敬意を抱きつつ、しかし遠慮はしない二人は揃って顔を歪めて、


「余計なことをしてくれる……!」


 忌々しげに呟く。

 それが誰に向けられたものか、この場にいる全員理解している。ある者はわかりやすく嫌悪を示し、またある者は愉快そうに笑みを漏らし、ある者は小さく鼻を鳴らした。


 それらの反応を眺め、首魁たる少女は腹心に訊ねる。


「――それで、はどうしたの?」

「知らんな。召集はかけたが、アレは自分の興味や都合を優先するだろう。研究にでも没頭しているのではないか?」

「……討たれた、ってことはないよね」

「さすがにそれはないだろう。王城の襲撃から数日のこのタイミングで動くなら、冒険者ではなく騎士になるだろう。だが仲間スパイからそのような報告はない」


 ふむ、とエルフが神妙な顔で頷いた――直後、


「――――いやあ、遅れた遅れた!」


 空間が歪む。

 光がねじれる。

 闇が中空に広がり、その中から調子を外した声が響く。


 どぷん、と沼から飛び出すように闇の中から男が姿を現した。

 斑点模様の燕尾服――王城襲撃の下手人、『魔王軍』の一員たるオルドだ。


「申し訳ない、我らが魔王よ! 勇者の姿を目にしたら、創作意欲インスピレーションが湧いて湧いて止まらなくなってしまった! ついつい趣味に走ってしまったが、おかげでデータもかなり集まって――」


 まるで歌劇でも演じるかのように、自らの状況を軽妙に語るオルド。

 宙を舞うその男に一同の視線が向けられると同時、


「――おやおやぁ?」


 いくつもの魔法が彼を襲う。

 それらはいずれも拘束の術であり、直接心身に害を為すものではない。けれど動きを封じられるのは決していい気分ではないし、まともな人間なら生命の危機を覚えるだろう。


「これはこれは、またずいぶんと手荒い歓迎だ。ワタシが何か、それほど怒らせるようなことをしたかな?」

「っ、抜け抜けと……!」


 だが男はすっとぼけた様子で平然と相手の神経を逆撫でる。

 苛立ちを口にした者が拘束を強めてより自由を奪うも、彼がそれを気にする素振りはない。その理由を互いに理解しているからこそ、むしろ拘束する側の余裕が失われていく。


「――やめなよ。魔力の無駄だ」


 高まりつつある緊張を、魔王の一声が打ち破った。

 咎めるような彼女の言葉を受けて、同志たちは魔法を解く。代わりに魔王の厳しい視線が男を射抜き、


「オルド、キミの手腕には期待も信頼もしているし、突飛な行動にも理解はあるつもりだ――が、今回ばかりは問い質さずにはいられないな」

「どうぞご随意に、魔王サマ」

「ならみんなが訊きたいことから。――どうしてボクの言葉を無視して、勇者の確保に動いた?」


 首魁たる魔王の命に反した男へ、嫌悪と共に敵意が集中する。

 拘束の魔法如きは脅威にならないが、魔王の実力は彼も存分に知るところだ。見限られれば死は必然であり、にもかかわらずオルドは僅かも態度を改めることなく尋問に応じる。


「いやいや、勘違いはやめてもらいたい。そもそもワタシの目的は組織の喧伝アピールであって、勇者の身柄を手に入れるのはただの方便に過ぎないのさ。でなければあんなの一人や二人、楽に楽に連れ帰っていたとも」

「……そのせいで、組織みんなの行動に影響が出ても?」


 魔王とその同志たちは、今までも秘密裏に活動を続けていた。存在を隠蔽し、痕跡を偽装し、決して表舞台に立たないよう細心の注意を払ってきたのは、正面切って国や種族と事を構えるのは分が悪いと理解しているからだ。

 それはこれからも変わらず、彼ら彼女らに表舞台に立つつもりは微塵もないしその意味もない。だが存在を知られているか否か、その大きな差によって捜査の手は今までよりもかなり至近まで迫るだろう。そうなれば、今までよりもさらに活動の幅は狭まることになる。


 だからオルドは恨まれているし嫌われている。元より周囲を顧みない性格で敬遠されていたのが、今回の独断専行で一気に悪感情へと傾いた形だ。

 ――だが、彼には彼の言い分がある

 

「心外だなあ、ワタシはアナタの尻拭いをしてあげたというのに」

「ボクの?」

「その通り。『人工災害ティタノマキア』――世間では『拡大魔物ラージスケール』などと呼称されているそうだが、アレらをけしかけて我々の存在をそれとなく示し、皆を急かそうというアナタの考えはとてもとても拙い」

「……ふむ」


 その指摘を、魔王は神妙な顔で聞き入れる。

 自分の百分の一ほどの時間しか生きていない若造の言葉を、彼女は真剣に受け止めようとしていた。


人工災害ティタノマキアはそれ単体で世界を滅ぼせるほどではないが、力のない民、それに有象無象の兵士や冒険者にとっては間違いなく脅威だ。裏で糸を引く者の影が見えれば、血眼になってその痕跡を探し出そうとするだろう」

「まあ、そうだね」

「対してこちら側は? たかが影を見られた程度と甘く見て、今まで通りの警戒で済ませてしまう者がただの一人もいないと? 我らの存在を示唆した時点で、『見つからないこと』に心血を注ぐ意味はもはや失われている――これから必要になるのは『敵と争う覚悟』に他ならない」

「……その覚悟を強引に決めさせるために、あえてボクたちの存在を周知させたと?」

「まさにまさに、互いにとっての敵を明瞭にすれば自ずと取るべき行動は絞られるというもの。……ついでに、危機が目前に迫れば末端の構成員だろうと本気を出さずにはいられないだろう?」


 なるほど、と魔王は感心したように頷いた。さも、オルドの言葉を受けて認識を改めたかのように。

 ……実際には彼の思惑などとっくに理解していて、同志たちの前で弁明させるために追及したのだと気づいた者がどれだけいるだろうか。


「……それならせめて事前に申告するべきだったね」

「申し訳ない。機を見ると動かずにはいられない性分で、ね」

「キミの考えは理解したし、そっちに関してはボクの非を庇ったということにしておこう。――というわけで」


 そこで話が一段落した――直後、


「今度はボクの個人的な疑問だ」

『――――ッ!!!』


 空気が、変わった。

 凍てつくような、焼けるような、痺れるような、潰されるような――そんな息苦しさが、この場にいる魔王以外の全員を襲う。


 先までの表面的なポーズとは全く違う、明確な怒りの発露に同志たちが息を呑む中、魔王口を開く。

 どうしても彼女が詰問せずにはいられなかったこと、それは――




「――何を勝手に『魔王軍』とか名乗ってくれてんの?」




 彼女は許せなかった。

 これまであえて呼び名をつけなかった組織に、『魔王軍』などという何の面白みもない名前を与えたことを。


 子どもの癇癪のような理由で怒りを顕わにする魔王だが、その気性を咎める者はいない。

 ――そんな性分でもなければ、『魔王』などと名乗って世界の理を打ち崩そうとは思わないのだから。


「……シンプルで無駄のない、好感も悪感もない名前の方が浸透しやすいかと」


 先までの飄々とした態度をやや抑えて、オルドはそう答える。

 だが、それで彼女が納得するはずもない。これまで散々保留にされてきた組織名を他人に掻っ攫われた怒りが、自分と真逆の理念を語られて晴れるわけがない。


 ――言葉というのは、飾ってこそだと魔王は思う。

 怒りと憎しみが、悲しさと虚しさが似て非なる別のものであるように、言葉とは人間をより正しく表現するべく細分化された道具ツールだ。あまりゴテゴテと並べ立てると嘘っぽくなってしまうが、それも含めて自分の思いを正確かつ無駄なく伝えることにこそ意義があると考えている。


 だから『魔王軍』なんて何の飾りもない――柄も鞘もない抜き身の剣のような名前を、彼女が気に入るはずもない。

 その苛立ちを察した腹心たる老人が、呆れを隠さずに声を放る。


「――ならば今、この場で新しい名前をつければいい。『魔王軍』は俗称ということにすればいいだろう」

「……久しぶりのチャレンジか。言っておくけど――」

幹部格わたしたちから評価が得られなければ却下する、だろう? わかっているからさっさとやれ」


 こうして、解決策が謀られた。

 魔王が定期的に行う、組織の名付け。彼女の無駄な自尊心プライドのせいで半ば恒例行事化してしまっており、その回数は百どころか千を軽く超えるだろう。


 そう、それだけの回数を経て未だに名前が決まらないということは――




「――『コノ窮屈ナ世界ノ終ワリエヴォルト・ジェネレイト・レヴォリューション』」




『ダッッッッッッサ』


 今回もまた反対多数で無事否決となり、

 晴れて魔王率いる組織は、彼女を除き『魔王軍』という名称を自認するのだった。











「――ではでは、ワタシはこれで失礼するよ。国やギルドが早速動き出したから、研究と並行して迎撃の用意を進めないと」


 自身への審問が終わって程なく、オルドはそう言った。

 その言葉に、魔王は眉を顰めて訊ねる。


「……迎え撃つつもり? キミなら逃げるのも容易いだろうに」

「ワタシだけなら、ね。だが同志たちはそうでないし、何より今まさに敵は我々の捜索に躍起になっている。その囮になろうというくらいには、ワタシも責任を感じているのさ」

「ボクも手伝おうか」

「申し出はありがたいが、今は必要ない。それにアナタもそこの双子も、まだまだ魔素マナの貯蓄が不十分なはずだ。その状態で頭数だけ揃えたところで何の役にも立ちはしない」


 それは実験台に腰掛ける魔王ではなく、その膝を枕に横になる同じ顔をした男女の子どもに向けた言葉で。

 彼らは子どもらしく表情や仕草でオルドへの反感を示すものの、男はそれを気にも留めない。魔王は二人の頭を撫でながら問う。


「――『』の進捗は?」

「現状で成功率四割、といったところかな。幹部に施すには最低でも九割は確保したいが、手引書マニュアルの完成にはもう少し時間がかかりそうだ」

「ボクと、キミと、双子この子たち――『』が四人じゃ『魔王』の名にも威厳が出ないし、早く数を増やしたいなあ」

「なに心配は無用だ、我らが魔王よ。優秀な同志の協力があればそう遠くない内に願いは叶うさ」


 その優秀な同志たちは鼻白むが、彼の言に間違いはない。

 理論はすでに確立しているから、後は技術面をクリアするだけで『魔人』と呼ばれる新生物は量産されることだろう――


「それで研究のために百人ほどしたいのだが……耳目を惹きつけるために、派手に派手にやってもいいだろうか」

「いいよ、好きにやりな。魔物の方は足りてる?」

「そちらは問題ない。欲しいデータには、細胞の一片でもあれば事足りる」


 ――そのために費やされた、数多の命の犠牲の上に。


「ではでは、今度こそこれにて失礼。――ぜひとも吉報を期待してくれ」

「問題が起きたらすぐに頼ってよ、今オルドにいなくなられるとすごく困るから」


 了解了解、と背を向けたまま答えた男は、再び出現した闇の中にその身を沈めた。

 その闇が消えた後、魔王は腹心に訊ねる。


「――ねえクロスベル、確かオルドは大陸西部にいるんだよね」

「ああ。南部のヴィステリエム領の施設がギルドに見つかったのを機に、活動拠点を変えたと聞いたが――それが?」

「少し、様子を見に行きたいな」


 そう言うと、老人――クロスベルの眉が僅かに動いた。


「……ただの物見遊山か、それとも勘でも働いたのか」

「どちらかと言えば後者かな。魔素マナを温存したいから空間穿孔ミニマルジャンプでの移動は避けたい――魔素溜まりダンジョンの外を旅するなんて何年ぶりだろう」

「魔人の身も存外に不便だな。……わかった、移動の足はこちらで手配しよう」


 魔王の無茶振りに慣れている老人は、まるで子どもの駄々を聞く親のように彼女の望みを叶えるべく動き出す。

 他の同志たちも、それぞれの研究成果や組織運営を語り合い、より『魔王軍』の意義に見合った活動を行うべく協調し、議論する――その様子を、魔王は口の端を僅かに吊り上げて眺めていた。




 志を同じくする仲間同士で手と手を取り合い、共に一つの夢に向かって邁進する様は、間違いなく尊く美しいものだ。

 ――たとえ、その志がどれだけ悪意に満ち、その果てにどれほどの悲劇が待ち受けていたとしても。

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