第27話
半年前のように懐かしい布陣で千代田区ダンジョンへと潜っていくアイオーンチャンネル。
「海外ってばやっぱりいろんな人がいるし、僕も全然有名じゃなかったから普通にこの姿で海外の色々なところを旅していたんだよね。
コメント
・なるへそ。
・確かに日本でイムちゃんがうろつくとなると色々面倒なことになりそうだしな
・熱心なファンと熱心なアンチ。両極端おるからな。
・死ね
・本当に海外に行っていたんだ
・海外どんな感じだった?
・楽しめた?
「海外のほとんどの国が荒れていたし、名だたる観光地もほとんどが魔物に占拠されているような廃墟だったけど、それでもちゃんと楽しめたよ。今度雑談配信やったときに海外で撮った写真の数々を見せてあげるね……あっ、そうそう。ちゃんと海外で童貞?ってのも捨ててきたよ。なんか誘われてさー」
コメント
・え…?
・見ず知らずの外国人がイムちゃん、と?
・は?ちょ、え?どういうこと?
・え?は…え?
・待って、なんか涙出てきた
・あまりにも急なNTR
・これが…海外に行って穢れちゃった男の子、ってこと?
・ち〇こあるの!?
「ないけど作れるんだよー、穴の方も出来るよ?スライムは両性。どっちも作れるんだよね。ちゃんと出るし、ちゃんと孕めるぞ……生ませるのも生まれるのもスライム。要は僕の分身体だが……いや、これってば妊活じゃなくね?」
コメント
・やべぇ、興奮してきた
・つまりは夢のふたなりも出来るってことじゃないですか!
・触手プレイをッ!私の処女奪ってぇ!
・待って、まだ衝撃が抜けない。
・何の話してんだ?マジで。
「自分から振っておいてなんだけど、下ネタはそろそろやめておこうか。こんなところで話すような内容じゃない気がするわ」
和葉と珠美が真面目に戦っている後ろで話す内容ではないだろう。
「「……ッ」」
僕が早々に下ネタを切り上げるとちょうど二人も今戦っていた敵二人を倒し終える。
「お疲れ」
僕は魔物を倒すと同時にこちらへと迫ってくる二人へとねぎらいの言葉をかける。
「イムちゃん!」
「イムくん!」
だが、そんな二人は僕との距離をゼロ距離までつめ、胸倉に掴みかかるかのような勢いで顔を近づけてくる……こ、こんなに近づいてきてどういうことなの?
「……ん?」
「「童貞を捨てたってどういうこと!?」」
「……え?下ネタはもう終わらせるつもりだったんだけど」
前のめりになって疑問の声を上げる二人へと僕は困惑の声を上げるのだった。
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