第7話
僕の一週間後に第三次迷宮大氾濫が起こると聞いた珠美は熟考の末、世間には公表しないことに決めた。
個人的に対策はするものの、世間へはノータッチ。
その理由としては単純で僕の発言の信ぴょう性だ。
僕の発言を確かめる方法もなければ、その情報のソースもない。
一週間経っても第三次迷宮大氾濫が起きない可能性があるし、起きたら起きたでなんで僕がそんなことを知っているのか、と言う話になる。
僕が第三次迷宮大氾濫を引き起こす元凶だと声を上げる人たちへと新しい油を注ぎたくないらしい……今更なような気もするが、珠美はそういうのを今でも気にしていた。
他にも思惑があるだろうが……主な理由はこれだ。
僕が言えたことではないが、自身の目的のためだったらある程度他者に被害が出る選択を取れる珠美はまぁまぁ狂っていると思う。
それにしても……今の珠美の目標って何のだろうか?
日本一の配信者となるのが目標だったはずだが、その目標は既に達成している。
各種SNSでアイオーンチャンネルの人間よりもフォロワーが多いものはいないし、彼女の目的は既に達してるはずだ。
今の目的って何なんだろうか?
「……もうそろそろ一週間経つね」
スライム状態の僕を抱きしめるご主人様がぽつりとつぶやく。
「えぇ、そうね」
そんなご主人の言葉に珠美が頷く。
「実際のところ……後どれくらいで来そうなの?」
『五……』
僕は珠美の言葉に対して一つのプラカードを掲げて返答する。
「え?」
「へ?」
『四……三……ニ……』
「そ、そのカウントダウンは……?」
「ちょいちょい!?」
『零』
僕が零と書かれたプラカードを掲げると同時に。
日本中に低く唸るような警報が鳴り響く。
「「……ッ!?」」
二人がその音を聞いて飛び跳ねる。
『ダンジョンより魔物が溢れだしました。ダンジョンより魔物が溢れだしました。第三次迷宮大氾濫です。市民の皆さんは……』
スマホが鳴り響き、日本中に放送が響く……おぉ、魔物が溢れだすと同時に警報を出せるとは。
流石は人類の技術力だね!
あとがき
新作投稿しました!!!
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『世界最強の悪役の破滅フラグのへし折り方~病に罹っている義妹の治療費を稼ぐのに忙しいので物語の黒幕として暗躍している余裕はありません!~』
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