第8話
少女の学年は高校一年生。
対して僕は高校三年生……やっている内容は二年の前の復習。
既に学び終えた範囲の授業に僕は早速飽きていた。
「……」
だから僕は授業など無視して自分のステータスの確認を行っていた。
◆◆◆◆◆
名前:測定不能
年齢:測定不能
スキル:『特級魔法』『刀剣術(6)』『スキル統合』『万能』
ランキング:測定不能
ダンジョン適応値:測定不能
◆◆◆◆◆
ステータスの原理は非常に簡単。
ただただ現代の技術を利用し、健康診断などの同じような原理で数値を出す。
まぁ、人ではない僕のステータスを正確に判別することは出来ないみたいだけど。
人のステータスを表示させる水晶の形を取っている機械を自分の体の中で転がしながら自分のステータスを眺める。
名前も、年齢も、ランキングも、ダンジョン適応値も測定不可。
表示されているスキルもあくまで人間レベルのスキルだ。
魔物としてのスキルである『暴食』『異空間胃袋』『分裂』『増殖』『並列思考』『思考遮断』……僕が持つスライムとしてのスキルも表示されていない。
不完全なステータスあ。
だけど、少女のステータスを表示させる分には問題ない。
◆◆◆◆◆
名前:琴音和葉
年齢:16歳
スキル:『祝福』
ランキング:測定外
ダンジョン適応値:F
◆◆◆◆◆
少女……琴音和葉のステータスを見ながら僕は心の中で笑みを漏らす。
まだ何の強さも感じられないステータス……それでも、僕であっても初めて見る和葉のスキルに僕は笑みを漏らす。
楽しみだ。この少女の未来が……そんな事を考えながら僕はつまらない授業の時間をつぶして過ごした。
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