第6話 事件2

トイレットペーパー事件の後、暫く、リュウは大人しくしていました。


一度叱られているので、それもあり大人しくしていたのでしょうが、頭の中では次は何をしてやろうか?と、虎視眈々と考えていたに違いありませんでした。


そんなある日。

いつもの通り、私は自転車で仕事から自宅に帰って来ました。


玄関を開けるといつもの様にリュウがお出迎えしてくれて「お帰りにゃ~!」と言ってくれました。


私はリュウに話しかけました。

「今日はいい子にしてたかな?」


そうリュウに話しかけるとリュウは

「いい子にしてたにゃん!お腹空いたにゃん!」と言うように、スリスリと足に絡まってきました。


そうか、今日はいい子にしてたんだね?

リュウは♪


そう思いながら6畳の部屋に向かいました。


そして、6畳の部屋に入ろうとして、引き戸を開けた途端!!!!

私はまたもや「ひょぇぇえええええ!!!!」と、叫んでしまったのでした。


そこには、6畳の部屋いっぱいにティッシュペーパーの紙が散らばっていました。

リュウは私の隣で見ていました。


リュウと目が合います。

リュウは目が合うと、猛ダッシュでまたもや高い家具の上に逃げて行ってしまいました。


「リュウゥゥウウウウウウウウウ!!!!!」

そう叫ばないわけには行きませんでした。


しかし、リュウは高みの見物です。


私は、へなへなと座り込みました。

このティッシュペーパーをどうしようかー?


捨てるのはもったいない。

仕方なく、今回も一枚、一枚綺麗に畳み、ティッシュペーパーの箱に入れました。


リュウはティシュペーパーの箱に手を突っ込んで、紙が出てくるのが楽しくて、それを何回もやっていて、最後に出てこなくなるまで繰り返して遊んでいたようです。


この事件があってから、私はティッシュペーパーの箱を裏返して置くようにしました。

そうしないと、またリュウに部屋中ティシュペーパーだらけにされてしまうからです。


本当にリュウはイタズラ大好きな猫です。

これが未だに語り継がれている「ティッシュペーパー事件」と呼ばれているものです。


しかし、リュウのイタズラはまだまだ止まりませんでした。


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