召還の儀式…失敗する - 観測者（ウォッチドック）の異世界転位…見過ごせない転位（拉致）を妨害したら転位させられました…（張果仙人）

　太古の儀式…それは異世界より法則の異なる存在を召還し使役する魔術を皇帝陛下直々に行う事と為った

　古文書の通り儀式は着々と進行し金色の魔力が魔方陣より溢れ立ち上ぼり…蒼い魔力が差し込み…中年の…疲れた感を醸し出す…男が其処にいた

　「ヲイ？召還されて来るのは若い個体の筈ではなかったか？使えんオッサンを呼び出せとは言って無いぞ？」

　「申し訳ございません、古文書の通り儀式を行ったのですが…なにぶん古いモノですので…」

　「おい！そこのオッサン、次の召還を行う！そこに居ると邪魔だ！どけ！首を傾げるな！衛兵！なにをしている！さっさと排除し牢屋にブチコメ！」

　「…申し訳…ありません…ナゼか力が…抜けて…構えるのが…やっとで…」

　「言い訳するな！(怒)精鋭が聞いて呆れる！(怒)将軍！甘やかし過ぎだ！(怒)前線基地で鍛え直せ！(怒激)」

　「申し訳ない、自分も将軍の座を返上し前線基地で鍛えましょう、部下の責任者として“これ”は自分が処刑しても？」

　「かまわん！とっとと処理して部下共々前線基地に赴け！」

　「御意、オッサンも散々だなぁ言葉がわからんみたいだが、俺が直接処理する名誉を持って冥界ヘ逝ってくれや？あ？」

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