個別イベント② 恭介にご奉仕して欲しい(みお視点)

「だからさ、オスもメスもどっちも正常位が一番動物からかけ離れた体位でしょ? 次が騎乗位(女性上位)になるんじゃない?」

「う~ん、そう言われたらそうかもしれないけどそう考えたらやっぱり動物はって考えるの自然だから、俺が元いた世界の方が基準の世界なんじゃないかなぁ」

「まあ、世界が二つあって行き来が簡単には出来ないうえになぜか似通っている以上はどっちかが本物でもう片方がコピーエラーって考え方はあるのかもね。だからと言って私たちの世界がコピーされた側ってなるのかどうかは確証がないからね」

 恭介と2人……たっぷりエッチを楽しんだ後でのピロートーク。貞操逆転世界(私たちの世界から見たらだけど)から来た恭介は男子なのに性欲が強い。


 そんな恭介と2人で話していたのは動物のオスとメスの関係から見た性欲や体位を考えてどっちの世界今いる世界と元の世界がより自然に発生しそうかなんてどうでもいい話題に興じている。

 ちなみに今の私はきれいさっぱりメイクも落とされて(恭介と一緒にお風呂に入るとビックリするほどお世話されてきれいにされる)すっぴんなので、ギャル語も意識しないと出ない。メイクしてると自然にギャル語になるんだけどなぁ。


「なんにせよ……こうやって2つの世界があったおかげでみおと出会えたわけだし、俺は幸せだよ」

 そう言いながら恭介は腕枕に使っていた右手と空いていた左手を回されてぎゅっと抱き締められる。う~ん、女たらしというか人たらしだよなぁってしみじみ思う。

 いや、凄く嬉しいし正直言うとまた体が熱くなるくらい感じてるけど……抱き合っていると恭介の体が私の体に当たってドキドキが止まらない。


 日付は2月18日に変わろうとしている。クリスマスにプレゼントされた『恭介くんと1日2人っきりで過ごせる権利』を私はこのタイミングで使った。2月17日の20時から2月18日の20時までの24時間、恭介と2人っきり。

 まるはおばあちゃんとのお出かけに使い、ひよりとしずくはまだ使い道に悩んでる。


 私がこの権利の使い方を発表した時のみんなの反応はちょっと面白かった。

「みおちゃんはズルい。そ、そんな1日中恭介さんと一緒に家でイチャイチャして過ごすなんて……うう、私の家には両親がいるし……いっそどこかホテルの一室を借りれば……ブツブツ……」

「土曜日の夜から日曜日の夜までなのだな? だったら土曜日の剣道部の稽古で恭介の足腰が立たないくらいしごいて……」

「ひよりはそんなことしちゃダメなんだよ。それぞれが自由に使っていい権利なんだからみおちんがそう使うなら応援するべきなんだよ」


「そうだね。恭介くんが嫌がることじゃなければみおちゃんがそうやって使うのはルールの範囲内だし、むしろ安心なくらいだよ。

 あ、20時に終わって制限時間が過ぎても恭介くんを1人で家まで帰すのは危ないからそのまま月曜日に一緒に登校してくれる方がいいかな。恭介くんはちゃんと月曜日の準備をしてみおちゃんの家に行ってね」

「あ、うん。じゃあみお……よろしく。みおの家マンションでやりたいことがあったら何でもするから気軽に言ってくれよ」

 陽菜ちゃんにいたっては恭介第一主義だから月曜日の朝まで一緒にいることを提案してくれる。これで恭介と一緒に登校して話題になるくらいだと面白いけど、残念ながら私は恭介と一緒にいても光画部の部長と副部長としてしか見られないのがちょっと悔しい。


 というわけで今日の夕方から恭介が家に来てずっと一緒にいられる。純粋な2人っきりはあのひよりのインターハイの応援で行った北海道旅行以来なのでドキドキが凄い。

 恭介が来てくれたのが部活終わりで夕方の16時。もうこの時点で4時間も得してるのだから作戦的には大成功だ。陽菜ちゃんはこういうときみんなに有利になるように行動することが多い。厳密さよりも融通を利かせることを考える。

 ちょっとズルいけど夜8時からを希望したらそれよりも前に恭介が来ることを許してくれるのは想定通りだ。


「いらっしゃい、恭っち。今日は沢山やりたいことがあるから……恭っちが話してたあれも準備してるからね」

「みおと一緒だと24時間くらいあっという間に経ちそうだけど……今日はよろしくな」

 そういうと、ちゅっとキスしてギュッと抱きしめてくれる。


「恭っちと前に話した……今日は2人でが出るか頑張っちゃおう!」(※注釈 参照!)

「おーーーーーっ!!」

 はい、読者のみんなが私たちに呆れてるかもしれないけど貞操逆転世界から来た性欲強強つよつよ男子の恭介とこっちの世界の女子である私のすることなので頭が悪いのは仕方ないと思う。


(中略 2人でたっぷり楽しみました)


 まあ、そんなこんなでお風呂場でドロドロになっちゃったので恭介に全身洗われてきれいにお世話されてすっぴんにされちゃって今に至り、ピロートークしながら抱き合っていたわけだけど。

「みおってすっぴんの方がちょっと幼く見えるけど可愛いな。いつもそのままでいてもいいと思うけど」

「う~ん、恭介にそう言って貰えるのは嬉しいけど……やっぱり幼く見えてると好きなことを言いにくいし、メイクしてる自分の方が好きだから」


「メイクしてる時としてないときでしゃべり方まで違うのはちょっと面白いよな」

「メイクの効果って本当に凄いからね。恭介が言ってた『ゴージャス☆アイリン』ってマンガもメイクすると別人になる話だったんでしょ?」

「あれは『殺しのメイクアップ』な。でもなんとなくメイクした女の子が自信を持てるのが分かる気がするよ。元の世界のヒナもそういう所があったし。今思えばヒナはメイクすることで変わろうとしてたのが分かるし」


「えっと……それはそれとして……次は私が恭介にご奉仕して欲しいかな。これで虐めて欲しいかも」

 そう言うと私はピンクのモコモコがついたおもちゃの手錠と足錠を恭介に渡す。本当の手錠だと怪我しちゃうから今日はソフトなやつで……でも今からされることを考えると興奮でまた濡れてくる。

「へぇ……みおはこれを使って虐められたいんだ……イイよ。今夜は忘れられなくなるくらいイジメてあげる」

 そういった瞬間のニヤリと笑った恭介のドSな目に私は射抜かれた。


(中略 いや~恭介はやっぱりドSでした)


 その後、もう一回お風呂に入って真っ赤になったお尻に優しく軟膏を塗ってくれたけど……ハマっちゃいそうでマジで怖くなっちゃう体験だった。

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 ちょっとした小話

翌週、平日の夜陽菜の家にお泊りに来たみおと陽菜の会話。


みお「はい、陽菜ちゃん。この写真が前の土曜日と日曜日の報告だよ」

そう言いながらスマホの画面を見せる。そこに写っているのは全身白濁まみれになって完全に18禁な本人の写真。

陽菜「/// み、みおちゃん……何をしてもいいけどこういう写真を撮っちゃダメだよ。流出とかしたら恭介くんが悲しむから」

みお「あはは、ごめんごめん……めちゃくちゃノっちゃってテンション爆上げで止まらなかった。淫スタにアップするのはちゃんときわどい場所が写ってないヤツだから」

スマホの写真を次々にスライドさせていく陽菜。画面の中から拘束されてお尻が真っ赤になったみおが熱のこもった目でカメラを見つめている。カメラを構えているのはもちろん恭介だ。

陽菜「うわぁ……お尻真っ赤だけど痛くないの? みおちゃんって本当に痛いのが好きなんだ」

みお「いや、ドMだから、ってそう言えば陽菜ちゃんって『他の女の子に恭っちがしたことを回数でも内容でももっとして欲しい』って言っていたけどこういう激しいのもして欲しいの?」

陽菜「うう、意地悪な恭介くんはちょっと好きだけど、痛いのは苦手だからこれはいいよ」

みお「ドSな恭っちはあーしが独占しちゃってもいいの?」

陽菜「でも、ひよりちゃんもドMだからドS恭介くんの独占は無理じゃないかな」


その場にいないのにオチ要員にされる刀剣女士がいたとかいなかったとか。


次回更新は2/25を予定しています。


※注釈 カクヨム運営より警告をいただきました。どこがという指摘がなかったので当該部分は投稿したばかりのこの回だと判断して修正しています。

修正されているため、内容が一部分かりにくくなっていますがご了承ください。

 貞操逆転女子のみお視点なんてエッチになるに決まってるから反省しています。

https://kakuyomu.jp/users/badtasetedog/news/16818023213891930056

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