告知SS 陽菜ちゃん、コメントで困ってるの?(陽菜視点)

「う~ん、恭介くん、この人のコメントなんだけど『面堂』って人の名前が書かれてるんだけどどういう意味なんだろう?」

 私のカクヨムデビュー作であるヒナちゃんをモデルにした『幼馴染と生き別れたが貞操逆転世界で友達を作って幸せになりたいと思う』は完結したんだけどかなりヒットしたと思う。


 それで第二作を書いてみたらって言われたんだけど今度は恭介くん本人を主人公して物語を書いてみたいって思ったんだよね。

 もちろん名前とかそういうのは変えて書くけど、今度はこっちの世界貞操逆転世界に入れ替わってきた男の子が戸惑う話。モデルが恭介くんだからこっちの世界の女の子にも受け入れて貰えるんじゃないかと思ったんだけど……


 実際に連載を開始したらもう本当にいろんなツッコミが入るんだけど(恭介くんのすることはツッコミどころだらけらしい)、コメントにある例え話とかで出てくる単語が私には分からない場合があるんだよね。

 恭介くんが言ったりやってることとか、他のみんながしてる行動がどうやらいろいろな作品の引用になっていたり他の物語をなぞっていたりするみたいで、そういう時は恭介くんや他のみんなに質問して疑問を解消するしかない。

 だってしっかりとコメントを返さないといけないから。


「ん~、ググったらどうやら昔のラブコメにそういう名前のキャラクターがいるみたいだね。しずくみたいに大金持ちの子息って設定だから元の世界だったら跡継ぎ設定なんじゃないかな?」

「なるほど、それじゃあしずくちゃんに電話して質問するのがコメントの返事への近道だね。ちょっと電話してみるよ」


 プルルルルルッ プルルルルルッ

 ガチャッ


「あ、しずくちゃん。こんばんは。ちょっとしずくちゃんのお家のことで聞きたいことがあるんだけど」

『陽菜ちゃんこんばんは。うん、なんで急に私の家のことを聞きたくなったの? 私に答えられることならもちろんなんでも答えるけど。例のカクヨムの執筆のため?』

 流石しずくちゃんは察しがいいね。今私がしずくちゃんのお家のことについて聞きたいって言ったらやっぱりカクヨムがらみだよね。


「えっとね、カクヨムに恭介くんがこっちに来てからをモデルにした『幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う』っていうタイトルの作品を連載し始めたっていうのは話したよね?」

『もちろん、毎日楽しく読んでるから。陽菜ちゃんが更新したら通知が来るようにちゃんとフォローして最新話まで読んでるから』

「あ、ありがとう。しずくちゃんは読者の鑑だね。って、違った。聞きたいのはね、しずくちゃんのお家っていうか西園寺家なんだけど、西園寺家ってしずくちゃん以外の跡取りさんっているの?」


『ああ、今やってるところって完全にうちの家のがモデルになってるもんね。仮名かめいだから問題はないけど。ああ、ひょっとして陽菜ちゃん、コメント欄で困ってるの?

 えっとね、西園寺家には私以外に跡取りがいない状況なのよね。うちのお母さんが琴乃おばあちゃんの一人娘で、私がお母さんの一人娘だから他に跡継ぎって呼べる人がいないんだよね。

 うちのお母さんがお父さんと駆け落ち同然に家を飛び出したって話はあの時に琴乃おばあちゃんから聞いていると思うけど、結局その後私が生まれたことで手打ちになった部分があるから……』


「つまりしずくちゃんは唯一の跡継ぎってことだよね……こういう質問をすると気を悪くされちゃうかもしれないけど、が今度は跡継ぎの候補になってくるってことなの?」

『そうなの、琴乃おばあちゃんが頭の中に描いている青写真は、私と恭介さんの代は恭介さんが頑張って会社を盛り立てて、それをに継がせるってことなんだよね。

 まだ高校三年生だって言うのに気が早いんだから……恭介さんそこで聞いてるんだよね? えっと、イヤだったら断ってくれていいんだよ』


 スマホをスピーカーにしていたので私の部屋にいた恭介くんももちろん会話を聞いていた。

「しずくが望んでくれるなら俺はしずくとの間にも子供が出来ればいいと思ってるよ。もちろん成長した子供が望まないのなら、跡継ぎの話は考えさせてもらうかもしれないけど」

『そうだよね……もうそういう時代じゃないもんね。恭介さん、ありがとう。愛してる』

 うん、しずくちゃんと恭介くんの仲もとっても良くてラブラブだ。本当にこうやってハーレムにしちゃった責任は私にもあるから頑張ろうって思う。


 それはそれとして……

「しずくちゃんありがとう。じゃあ教えて貰ったことを参考にしてコメントを返しちゃうからしばらく電話で恭介くんとお話してて」

 そう言って恭介くんにスマホを手渡す。恭介くんの顔がちょっと赤くなってて可愛い。恭介くんの顔を赤くしてるのがしずくちゃんっていうのが嬉しいのとちょっと悔しいのが半々くらい。


 カチャカチャ


 だいぶ打ち慣れてきたキーボードにコメントの返信を打ち込んでいく。

【コメントありがとうございます。

面堂家ほどじゃないですけど近いみたいです。ああいう感じの家の孫娘、他に跡を継げる親族がいないから西園寺家は大変です。

恭介くんは巻き込まれに行っちゃいました。】


 っと、こんな感じでいいかな? 返信!カチッ ふ~っ。

 なんだろう、この作品、ものすごくいっぱいコメントを返さないといけない予感がするよ。一件一件いろいろと確認するから大変かも。

 具体メタ的には1,267個のコメント、今はまだ334話中の140話まで書き直したところだから12月にはコメント欄を開放したいなぁ。


 さぁ、執筆とコメント欄の返信を頑張ろう。だって私がなんだから。

 -----------------------------------------------

ということで、作品のコメント欄を再度開放することにしました。

今後は陽菜がSSなどをアップするし、全部コメントの返信をしていきます。

といっても、まだ途中(140話)までしかお返事できてないんでもう一回コメント欄を閉じて12月に公開出来ればなぁって思っています。


一応、明日(11/23 勤労感謝の日)はコメント欄を一日解放することにしましたので、もし私がコメントするとかそういうメタネタみたいなのに乗せられるのはイヤだって人がおられたら自分で今までのコメントを消されるかコメント欄でそう言ってください。私が責任を持って対応します昔の分まで削除します

最初の方にコメント書かれた方はどんなお返事したか見てくれると楽しめるかもです。


みどりのこと姫川陽菜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る