第285話 ひょっとしてゆうかで興奮してるの?
※男の娘のちょっと性的なシーンがあります! 注意をお願いします。
ご理解のある方のみお読みください。
俺の一眼レフとみおの一眼レフ、さんご先輩の一眼レフとフィルムカメラがひっきりなしにシャッター音を立てている。
さっきまで陽菜としずくの撮影をしていたが今はそれ以上の熱量でシャッターが押されている。
被写体がヤバすぎる。ゆうきとゆうかの兄妹写真。白と水色の縞模様のマイクロビキニの兄と白と水色のビキニの妹。つるぺたの胸を小さな三角形の布切れでギリギリで隠した兄とその綺麗で可愛らしい胸のふくらみを美しく飾る三角の曲線で包み込む妹。
ギリギリのマイクロビキニで股間だけを覆って、小さいながらも存在を主張している股間の男の子と紐ビキニで可愛いお尻を強調する妹。
太陽の光の下で健康的な肢体を惜しげもなく晒す兄と妹に俺たちは夢中でシャッターを切っている。
「いいよ、ゆうか。ちょっとお尻を突き出すようにして……ゆうきはゆうかの肩に手を置いてもっと押し倒すみたいに」
決していかがわしい写真を撮りたいわけではないが2人を見ているとどんどんイケナイ写真を撮ってるような気までして俺の獣のヤリはガチガチになっている。
モデルをすることに一生懸命集中しているつもりだろうが妹の村上は俺の股間をチラチラ見つめて赤くなっている。村上自身も興奮しているのかたまに生唾を飲み込んでいるみたい。
その表情さえもイヤらしくて写真に収めてしまう。
ひよりはその長身を利用してレフ版を持って2人に光を当てている。まるは写真に写り込まない場所でドリンクを持って2人のために待機している。
「きょーすけ……ひょっとして
俺の股間にチラチラと目をやりながらちょっとだけ寂しそうなゆうきの声。
「バカッ! ゆうきにも興奮してるに決まってるだろ。2人が一緒に今日ここにいてくれる奇跡に感謝してるよ。ありがとう、ゆうき、ゆうか」
カメラマンとしての本音、男としての本音。全てが入り混じった欲望交じりの声が出てしまう。そういえばいつから村上のことをゆうかって呼び捨てにしちゃってるんだろう。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!
低いプロペラの音をたてながらみおが持ってきたドローンが2人の周りを飛び回りながら撮影する。
俺の言葉でさらにやる気になってくれたのか、砂浜の上で抱き合うようにして寝転が絡み合う兄と妹。
ゆうきの薄い胸板でゆうかの柔らかい胸が潰れている。そんな2人の姿をみおが操るドローンから余すところなく360°で録画していく。
パシャパシャ!
「お、お兄ちゃん……私おかしくなっちゃいそう」
「ゆうか……きょーすけのためにもうちょっとだけ頑張って」
俺も夢中でシャッターを切る。芸術とエロスの
ゆうきの股間は今や完全にテントを張ってしまっており、その布地の先端は湿って変色している。ゆうかの方も同じように濡れていてもおかしくはない。
起き上がった二人がお互いを追いかけ合うように演技指導する。逃げるゆうきに追うゆうか、そうかと思えば逃げるゆうかに追うゆうき。
どちらがどちらか分からなくなってくる。もちろん小さな三角形で覆われている方がゆうきのはずなのだけど。
「お兄ちゃん待って……私もう限界」
みんなで夢中になって撮影にのめり込み過ぎてしまった。一応水泳部として毎日トレーニングや競泳に取り組んできた兄に対して、妹はインドア派で運動不足だった。炎天下での撮影は体力を消耗させる。
俺の方に向かって兄を追って来た妹が砂浜に足をとられて足元をよろけさせた。
「「「あっ」」」
撮影しているみんなの声が重なった瞬間、ゆうかがつんのめるように前に倒れ込みその手は支えを求めるように空中をさまよい一筋の紐を掴む。
シュルルルルッ はらりっ
ゆうかが掴める紐が空中に浮かんでいるはずもなく、もちろんそれはゆうきのマイクロビキニの腰で結ばれた結び目の紐。掴まれたことで一瞬でほどけてゆうきの左の腰があらわになった。
次の瞬間、ビキニのパンツをを引っ張られて取り上げられたゆうきは足をもつれさせるようにして俺の方に倒れ込みそうになる。
「ゆうきっ!」
カメラを手放して(もっともネックストラップがあるから落ちることはないけど)ゆうきを抱きとめるようにしながらとっさにゆうきの股間をみんなから隠そうとする。
むぎゅっ
俺にはちらっと見えてしまったけど、ゆうきには勘弁して貰おう。男同士だし。ギュっッと俺の右手で握ることによって女子の視線からゆうきのおちんちんを隠す。
硬くなってるんだけど硬すぎないゆうきの独特の感触。俺の右手で握っただけで先っぽから根元まで全部隠れてるから俺の比べたらだいぶ小さくてかわいらしい。
「大丈夫!? ゆうき? どこか痛かったりしないか」
そんな俺たちを上空から撮り続けてしまっているドローン。
「きょ、きょーすけ!? え、えっ、これって……」
状況が把握できずに一瞬呆けたゆうきが次の瞬間俺の腕の中からもがいて逃げようとする。俺の右手に握られているものも逃げようとして動くがこれを離すとみんなに見られてしまう。
「ちょっと待って、ゆうき。みおっ! ドローンの向きを変えて。みんなこっちを見ないで」
とっさに叫ぶが暴れるゆうきは止まらない。俺に抱きしめられているに必死でもがくからこっちも力を入れることになる。
「あ、きょーすけ……もう無理。イっちゃう。僕イっちゃうからっ!」
そう叫ぶと俺の手のひらの中でビクンビクンと振動して震え、俺の手のひらが熱くなる。
ドンッ
俺のことを押しのけるようにゆうきが両手で俺の胸を突いて体を離す。その目からは涙が一筋頬をつかっている。
こんな時なのにその表情は綺麗でカメラで撮りたいと思ってしまう。
「きょーすけのバカぁ!! 死んじゃぇ! うわぁぁぁぁぁあぁん」
そう叫ぶと泣きながらゆうきが岩場の方に向かい浜辺から走り去る。
「お兄ちゃん……」
砂浜に倒れ込んだままゆうきのマイクロビキニのパンツを握りしめて炎天下にも関わらず青い顔をしている村上に、ドローンを着陸させながら気まずそうな顔を隠せないみお、レフ版を放り出して村上に駆け寄るひよりに、自分が預かっていたゆうきのパレオと村上の手から回収したマイクロビキニを俺に手渡し来るのどか。ゆうきの分のペットボトルも受け取る。
浜辺はさっきまでの撮影の熱気を失ってただ太陽だけが熱く照りつけ続けていた。
ぬちゃっ
俺の右の手のひらがゆうきの出した白濁でねちゃつくが気にならない。他の男のものだったらどうかなんて思うこともない。
俺は親友を傷つけた。最低の男だ。
「きょーちん、今は考え事は後なんだよ。ゆうきちんは今きょーちんを待っているから。今のゆうきちんの所にいってあげられるのはきょーちんだけだから。これとバスタオルを持って迎えに行ってあげるんだよ」
「そうだよ、まるっちのいう通り、ゆうきっちのことは恭っちに任せるから」
「行ってやってくれ、恭介。大丈夫。お前たちの友情はこんなことで壊れたりしないさ」
「お兄ちゃんをお願いします。私も後でちゃんと謝りますから。多々良先輩行ってあげて下さい」
みんなに後押しされて俺は駆けだそうとする……けどその前に波打ち際に行ってしっかり手を洗わせて貰いました。
白濁したたんぱく質のゼリーみたいな塊が海辺にぷかぷかとクラゲのように漂っていた。けっこう出したんだなぁ。
ごめん、ゆうき。今いくぞ。
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BL注意って書くべき?
(追記 冒頭に男の娘の性的シーンがある旨の忠告を入れさせていただきました)
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