第167話 10分で女子水泳部がほぼ全滅
ゆうきが慌てた様子で俺の乳首に星形のニプレスを貼り付けてくる。色は黒でまるでエロ本の乳首を無理やり修正しているか、エッチなビデオの露出が多いコスプレイヤーみたいな格好にさせられる。俺は男だけど……
乳首にシールを張られたことなんてないからよく分からないけどこのレベルで粘着が強そうなシールを直接貼ったら後が地獄なんじゃないだろうか?
「きょーすけのバカ、露出魔! 乳首丸出しでプールサイドを歩くとか何考えてるのさ」
ゆうきが真っ赤になって怒っている。一生懸命に執拗に乳首をクニクニしてシールが絶対はがれないようにしていくれているけどあんまり弄られるとちょっと変な気持ちになりそう。
乳首丸出しがNGだからって★型のニプレスはどうかと思うけど。
倒れ込んだままのゆかり部長をどうにかしようと女子部員が集まってきているのでそっちを見たら、お尻を突き出すように突っ伏して倒れているゆかり先輩のまんまるなお尻と股間を後ろからもろに見てしまった。
食い込んだ競泳水着の股間がセクシーすぎて俺の獣のヤリが反応する。
俺の上半身はゆうきが覆ってくれたタオルで隠れているが、下の方までは隠せておらずブーメラン水着がテントを張って俺の水着の隙間から見えちゃいけないものが色々見えそうになっている。
ゆかり部長を助けようとして近づいていた女子部員が俺の股間を見てさらに三人鼻血を出して倒れ、四人が腰を抜かしてしまう。ゆかり部長ほど酷い状況の子はいないみたいで全員まだ動けるようだから、仕方なく俺がゆかり部長を抱き起してお姫様抱っこして運びプールサイドのベンチに寝かせた。柔らかかったしいろいろと素肌が当たってヤバかったけど無心で運んだ。
勃っちゃってたのは仕方ない。三本目の腕として使わなかったんだから許して欲しい。
そこで比較的元気だった3年女子の先輩が指示を出す。
「多々良はとにかく男子更衣室に戻って待機、ゆうきは保健室に行って先生がいたら先生に報告、いなかったらボックスティッシュと綿球と救急セットを持って来て」
ということで俺はゆうきにかけられたタオルを羽織ってテルテル坊主みたいな格好で更衣室に戻ることになった。
この間10分で女子水泳部がほぼ全滅しその一部始終を藤岡に撮られてしまった。
のちにこの事件は「傾部の男子、水泳部の魔の10分」として伝説になる。
閑話休題
(30分経過)
それはそれとして今は目の前にいる復活して鼻にティッシュを丸めて詰めているゆかり部長の話に集中しよう。説教されている最中に他のことを考えるのは失礼だ。
正座をさせられている俺の目の前で腕を組んで仁王立ちしておられるのだが、組んでいる腕のせいで巨乳が強調されて下から見あげると犯罪的な迫力だ。
だからと言って顔を下げてまっすぐ正面を見ると、結構きわどい競泳水着の食い込みが至近距離でどうにも目のやり場に困ってしまう。成長して水着が合わなくなったって言っていたもんなぁ。
「多々良、聞いてるの? 水泳部の初日にそんなエロ水着で男子部員が現れるとか前代未聞だよ」
元の世界で女子水泳部員がマイクロビキニとか貝殻水着で部活しようとした感じだろうか……悪気はなかったんです本当です。
「水着売り場が初めてで分からなかったって言ってたけど、絶対近くに上下セット用のラッシュガードが売ってたはずだから。次からは絶対店員さんに良く確認してスパッツタイプの競泳水着とラッシュガードのセットか、全身タイプのものを買うこと。分かった?」
真剣にアドバイスしてくれてるのでこちらも最敬礼で答えよう。
「了解であります、ゆかり部長。本日はこれにて帰宅して水着売り場に行こうと思います」
言いながら肘を上げて手を頭の前にかざし敬礼をする。その瞬間ポンポンっと北野先輩の鼻のティッシュがはじけ飛んでまた鼻血が噴き出した。
「た、多々良、
ゆかり部長がまた腰砕けになって目の前のベンチに腰を下ろす。足に力が入らないようで股が開いてしまっていてまだ水に浸かってもいないはずの股間の部分の布地が濡れて変色してるのまで見えてしまった。
そんな状態なのに一生懸命アドバイスしてくれてここまで理性を振り絞って俺を襲わず頑張ってくれたゆかり部長に敬意を払いつつ獣のヤリを大きくしたまま帰路に就くことになった。ゆかり先輩ってマニア向けの競泳男子AVとか知ってるんだと思いながら。
明日の部活出にくいなぁ。
-----------------------------------------------
ゆかり先輩は攻略不可のサブキャラなのでヒロイン化希望とかハーレム入り希望とかコメント欄に書かないようにしてください。
本日1日3話公開
毎日朝6時と昼12時夕方18時に最新話公開中
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます