第18話 三人バカトリオを正座させて説教
三バカトリオをいったん部屋の外に追い出し用意しておいた清拭用のタオルで汗をぬぐってから、上半身に病衣をまとって三バカトリオを病室に招く。
汗で濡れているヨガマットを軽く拭いてから裏返し、乾いてる裏面に三人バカトリオを正座させて説教タイムである。
委員長の岩清水は連帯責任。いや監督不行き届きか?
丸山と藤岡は俺の病衣の乳首の辺りをガン見してくる。この立場に置かれて分かったが性欲丸出しの視線って分かりやすい。
貞操逆転世界では 男子の乳首>女子の乳首 が当然の価値観になっているので俺みたいに下にシャツも着ずに病衣を羽織っているのは、元の世界の女の子がノーブラでいるみたいなものだろう。
ちなみに岩清水もチラチラとこっそり見ようとしてるのは分かっている。こいつムッツリだ。……元の世界で女子は男子の視線に敏感だと聞いたことがあるけど確かに欲望交じりの視線って凄く気になる。
「なんで正座させられてるか分かってるよね……藤岡、スマホ貸して。もちろんロックは外す」
俺が手を出すと藤岡がしぶしぶスマホを渡してくる。
「え~イイじゃん…病室っていう公共の場で半裸で乳首晒してる恭っちが悪いんだし、たまたまあーしが病室の写真撮ったらそこに男がいて写り込んだだけだし」
悪びれずにたちの悪い盗撮魔のようなことをいう。この世界にも肖像権という概念はある(はず)。
ついでにいつから藤岡から「恭っち」と呼ばれるような関係になったのか? ひょっとすると入れ替わる前の多々良恭介が親しかったのかもしれないが、距離の詰め方がえげつないだけかもしれない。
受け取ったスマホを何度かタップして写真フォルダを開く。
出るわ出るわ、あの短時間で100枚近い俺の半裸写真が撮られていた。アップになった乳首とか唇、汗が滴る顎から喉にかけてとか自分の写真ながら思いっきり男を性の対象として見てる感じが被写体としてめちゃくちゃ恥ずかしい。
「全部消すからな」
ギャーギャー喚いているが容赦なく俺の写った写真を選択して消していく。
俺の写真より前にも沢山の男の隠し撮りセクシー写真があったが、そっちは管轄外なので手を出さないで残しておいてやることにした。世界平和のためにはスマホを初期化するべきかもしれないが。
この世界の女子、ドスケベすぎるだろ。
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