ダンジョンの出現した世界にて(仮)

カクペン

プロローグ

この世界にダンジョンが出現してから三十五年。

現在15才の俺にとって、ダンジョンはあって当たり前のものだった。

ダンジョンはモンスターを生み出す。そのモンスターはオーラと呼ばれる特殊なエネルギーを纏った攻撃しか通用せず、更には人間を積極的に襲う性質があり、それまでの世界の勢力図と常識を塗り替えた。

ダンジョンは空中や海底にもあるらしく、そこから発生する討伐しずらいモンスターは巨大に成長し、各国の国交を分断させ、海に囲まれた日本は実質的な鎖国状態に陥った。

ダンジョンにはスタンピードと呼ばれる現象があり、定期的に内部のモンスターを間引かないとダンジョンから大量のモンスターが溢れ出す。

それを防ぐ為に、この国では大体二十年前に冒険者制度を採用。

それは、国の要所のダンジョンの脅威への防衛にあたる自衛隊とは別に、田舎の山や森などに隠れたダンジョンを探し出し、国への調査報告し、そしてそこにいるモンスターを討伐する仕事だ。

今年で中学を卒業した俺は、国立第一ダンジョン専門学校のダンジョン対策科に入学。

ダンジョンへの対策と研究をする人材を生み出す為に作られた初めての専門学校。

俺はそこの入試をギリギリの成績で合格した。

しかし合格は合格。

俺は夢だった冒険者への道のスタートラインに立ったのだ。












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ダンジョンの出現した世界にて(仮) カクペン @seitakakuhou

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