ダンジョン

ダンジョンの中に魔物が存在する。

ダンジョンの魔物を倒すとまれに魔石を落としたり、その魔物由来の素材を落とす。

ダンジョンは魔石を落とす割合がダンジョン以外の魔物よりも10倍ほど高いので、ダンジョンは人気がある。

豊富な種類な魔物がいるのも理由の一つだ。


ダンジョン内では、たまに食料や水の手に入る場所があるが少ないので、基本食料と水は持参しないといけない。

俺の場合は水の魔剣に魔力を流して、水を出している。

食料は、固形食だ。カロリーメイトみたいな完全食みたいなものだ。基本美味しくない。


「ねぇ、本当に一緒にお風呂に入るの?」


「しょうがないだろ。水の魔剣があるからって、水は無限じゃないんだ。節約しないとな。」


「でも、私達10歳よ。」


「子供だろ。何を気にしてるんだ?」


「でも、、、。」


「私は別にいいのじゃ。今までも兄上と一緒に入ってきたのじゃ。」


「リアスが風呂に入りたくないなら別にいいんだぞ。」


「嫌よ!!お風呂に入らないなんてありえないわよ。」


「そうだろ。さっさと入るぞ。」


「こっち見ないでよね!!」


「分かった、分かった。」


黒いナイフで風呂の形を作った後に水の魔剣と炎の魔剣ですぐさま風呂を作る。


「といううか、目を瞑りなさいよ!!」


「はい、はい。」


「私が兄上の目を覆っておくのじゃ。」


シャーロットが両手で俺の目を覆う。

魔力感知が使えて良かった。目を瞑っても風呂を作れる。


「さっぱりするのじゃ!」


「そうだな。シャーロットは頑張ってたからな。」


「私も頑張ったわよ。」


「そうだな。リアスも頑張ったな。」


「ふん。」


「兄上、私は手を使えないのじゃ。体を洗って欲しいのじゃ。」


「ダメよ!私がやるわ。」


「らしいぞ、シャーロット。」


「分かったのじゃ。優しくして欲しいのじゃ。」


風呂にかなり時間がかかった。

それから、服を着替えて、張ったテントで3人で寝る。

荷物がかなり多い。


「安全な場所で寝れるの私のおかげなのよ。」


「そうだな。さすがだな。」


「当たり前よ。それより、魔力の流し方教えなさいよ。」


「私も!私も!」


「分かったから、リアスは右手で、シャーロットは左手を握れよ。」


二人が寝るまで、魔力循環を手伝った。

俺は、夜の見張りのために浅い眠りしかできなかった。


ーーー翌朝


「今日は11階層まで行くわよ。」


「分かった。でも少し寝させてくれ。眠い。」


「なんでよ?」


「お前らがすぐ寝たから俺が見張りをしてたんだよ。」


「そういえば、そうだったわね。」


それから3時間経ってから、俺たちは出発した。


「いい、10階層には階層主がいるから私のいう通り動くのよ。絶対に倒そうとしないこと。」


「分かった。階層主がいるのか?」


「10階層ごとに階層主がいるのよ。」


「そうか。ちなみに10階層の階層主はなんだ?」


「トロールよ。」


「勝てそうだな。でも、今回はいいか。」


「戦ったことがあるの?」


「ないが、問題ないだよ。」


「兄上はオークの群れを倒した後にシーフワイバーンを倒した猛者なのじゃ!!」


「そういえばそうだったわね。でも、他のパーティーがいるのよ。無駄な衝突は避けるべきよ。」


「意外に慎重だな。いや、リアスはそういうやつか。」


「あんたに私の何が分かるのよ。」


「さあな。ささっと下の階層に行くぞ。」


「分かってるわよ。」


「それと、他のパーティーにあったら基本ボコボコにするぞ。」


「なんでよ。」


「冒険者は基本ゴミだからな。ゴミは掃除しないと。」


「乱暴すぎよ。あっちが危害を加えなかったら、こちらも何もするべきじゃないわ。」


「俺一人ならそれでいいが、リアスとシャーロットがいるからな。後手は取れない。」


「騎士気取り?」


「そうだ。黙って守られろ。」


「ふん。野蛮すぎるわ。冒険者だって税金を納める領民なのよ。」


(なるほど。ダンジョンがある街の領主ならそういう思考になるのか。)


「そうだな。分かったよ。あっちが手を出さない限り俺も手を出さない。」


「それでいいわ。」


数時間後10階層の階層主の元まで辿り着いた。


その間3つのパーティーをボコボコにした。

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