女難

最近、アンリのショタコンぶりが日に日にエスカレートしてる。

本人曰く


「レックス様は特別ですよ〜。」


とても気持ち悪い笑顔でそう言っていた。美人はずなのにおかしい。

そして今も


「レックス様の脇の匂いは最高です〜。」


アンリは俺の脇の匂いをかきながら自慰行為をしている。


「早くすまろよ。」


「はい〜。舐めて良いですか?」


「別に良い。」


いつも頑張ってるアンリにご褒美をあげると言ったら、脇の匂いを嗅ぎたいと言ってきて、一度嗅がせてからずっとこうだ。

隙あらば、俺の着た後パンツや、服を求めてくる。

俺は精霊とダークエルフにもてるのかもしれない。


ーーー夜ーーー


「お兄様、こんばんわ。」


「キリアちゃんか。」


(キリアちゃんはあんな大人にならないようにちゃんとしないと)


「今日も血を吸って良いですか?」


「ちょっとだけだぞ。」


キリアちゃんはダリアと違って、血を飲む量は少量だ。良い子だ。


「最近は、お兄様はお疲れのようです。」


「鍛冶屋の経営にめんどくさい奴らに絡まれてね。」


「お疲れ様です。お兄様。」


「ああ。今頑張ったら、これから楽になるからな。」


「そうですね。お兄様。」


(アンリを見た後にキリアちゃんを見ると天使に見える。)


「おやすみ、キリアちゃん。」


「おやすみなさい。お兄様。」


キリアちゃんは布団に入り込んでくる。俺は睡魔に任せて寝た。


ーーー翌日、鍛冶屋の仕事終わりー


「レックス様!!パンツ下さい!!」


「またか、昨日もあげただろうが、毎日毎日、俺のパンツがなくなるだろうが。」


「そこを!そこをなんとか!!」


「ちゃんと、俺の服買ってくるんだぞ。」


「分かってます!!そ、それと私の目の前で脱いでください!!」


「分かった、分かった。」


アンリは俺がパンツを脱ぐところを穴が開くほど凝視して、俺のパンツを強引に強奪した。


「キ、キク〜〜!!さすが、レックス様です!!」


アンリは俺が脱いだパンツを嗅ぎながら自慰行為をする。


「お前は、日に日におかしくなっていくな。まあ、良い武器が作れるならそれでいいが。」


アンリにパンツをあげると良い武器ができる。費用対効果は最高だが、その代わりにアンリの変態度が上がる。


「レックス様ー!!レックス様ー!!」


俺はアンリの奇声を背後に店を出た。

店に売っていた武器は、店の地下に隠してから、店を閉めるのがこの街の商売のコツだ。盗みはよくあるからな。


「さてと、パンツを買ってから、今日は素材集めだな。忙しくなるぞ。」


今日は、アンリの武器ととミランダの薬の素材をまとめて、収穫に行く日だ。


「細々としたやつと、安く手に入るものは商人に金出して仕入れすれば良いから、高いやつを収穫しに行くか。」


領主の紋章を見せるだけで、素材が安く手に入るから、紋章様様だ。

今度、キリアちゃんに血を多く吸わせてあげよう。


「谷で灰色蝙蝠と岩蟲の魔石、土喰いの牙がアンリ用で森の角亀のツノと煙花の根っこ、七色蝶と痺れ木の粉がミランダ用か。七色蝶は今日だけじゃ見つけられなさそうだな。」


俺は二日に分けて、素材を収集することにした。

俺は最終的には高級店を目指している。徐々に店の中に高級物を増やしていくつもりだ。

その時は、貴族街に店を出そう。あそこなら、住んでる奴らも金持ちが多いし、

売れるだろ。(特に金持ってる冒険者)


「金持ってそうなクランハウスの近くに店を立てようかな。」


クランハウスとは、有名で力のある冒険者集団が共同生活スペースみたいなものだ。


「いつか、年に数回しか働かないのに、アホみたいに稼げる店にしたい。」


夢は膨らめば膨らむほど、俺の足取りは軽くなった。

軽くなって、軽くなりすぎた。


俺は、谷で落とし穴に落ちた。


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