筋肉

レベル 2


力    :251

身の守り :281

素早さ  :511

器用さ  :421

魔法力  :612


魔法   :蘇生魔法 試練を乗り越えた回数だけ蘇る(0→1)

      無詠唱

      蘇生魔法の代償として、これ以外の魔法とスキルを覚えない。


今回の試練で俺は自分の魔法力への依存度を考えさせられた。

魔法力は俺の長所であるがそれに依存しすぎいる。と言う羽化、武器に依存しすぎている。

普通の武器でも魔物を蹂躙できるようになったら、その分、魔力を節約できる。


「まともな武器買いにいこう。」


今まで、殺して奪った武器だけ使っていたが、そろそろ自分にあったまともな武器を買うことにした。


「本当にここでいいのか?」


薬屋の魔女の婆さんの紹介で、鍛冶屋に来たが、廃れている。

圧倒的に廃れている。


「誰かいるか〜?」


返事がない。場所を間違えたかもしれない。もう一回薬屋の魔女の婆さんに聞くか。

そう思い、踵を返した時、鍛冶屋から物音がした。


ガンッ、ガンッ


「鉄を打ってるのか?」


俺は店の中に入って、音のでる近くに近づく。


(おそらく、剣か何か打っているのだろう。)


俺が中の鍛治をおこなっていると思われる、扉の前にたどり着くと、音が止んだ。


「誰?」


扉の向こうから、話しかけられた。


「薬屋の婆さんの紹介でここに来たんだが、店を間違えたらしくてな。ドワーフのマックスの鍛冶屋なんだが。」


どうせだし、情報収集することにした。


「それはこの店であってるよ。」


重い扉が開き、ダークエルフの長身の長髪の銀髪の女が出てきた。


「廃れてるんだが。」


「それは、、、いろいろあって、、。」


女は顔を逸らす。


「そうか。それで、いい武器は手に入るのか?」


「それは、素材さえあれば、、、」


「素材がないのか?」


「作る武器による。」


「ナイフでいいんだ。それかショートソード。」


「それなら、素材がない。ちなみに金もない。」


「金もないのか。いい店と聞いたんだが。」


「それは、師匠がいた頃に話。師匠はもう、、、」


「亡くなったのか?」


「ある日、急に武者修行に出た。それから、鍛治と森のことしか知らない私はもちろん商売なんてできないから、、、。」


「騙されたのか?」


「武器も防具も全部盗まれちゃった。」


「それは、すごいな。でも、新しいの作ればよかったじゃないか。」


「ダークエルフの私が作った武器なんか、使ってくれないよ。みんなドワーフの武器を選ぶし。作った側から盗まれるし。」


「なんで、そんなに盗まれるんだ?」


「店番を置かないからだと思う。」


「おけばいいじゃないか。」


「私、頼れる人を師匠以外知らなくて。」


「人を雇えばいいだろ。」


「そんな事分からなし、、、。」


こいつは、ミランダと同じだ。薬のことしかできないあいつと同じで、こいつは鍛治と森の事以外、何もできないんだろ。


「ちゃんとご飯は食べてるのか?」


「森で調達してるから、大丈夫。でも、お金が尽きそうで、、、。」


「そうか。お前の作った武器はあるか。あれば見せて欲しいんだが。」


「あるよ、これだけど。」


俺はダークエルフの女が奥から取ってきた、剣を眺める。

いいか、悪いか分からないからとりあえずそこらへんにあった鉄を切ってみる。


キンッ!!


鉄は高い音を立てて二つに分かれる。

剣の方は少し刃こぼれしているが、まだ全然使える。

良い剣だ。こいつに打って貰えばいいか。


「いくらだ?」


「いくらって?」


「お前に剣を打ってほしい。いくらあればいい?」


「私は剣を打てればいいから、素材の費用だけでいいよ。」


「それでは流石に、この店が潰れるだろ。」


「でも、商売は分からないし。」


(どうしよう。剣を買いに来ただけなのに。他の店にでも行くかな。)


「冒険者を雇えばいいだろ。」


「冒険者の人たちって怖いから。」


「あいつらは、ほんとんどゴミだからな。でもな、盗まれる以上怖い店番奥しかないぞ。」


「それは、そうなんだけど。」


(いや、ちょっと待てよ。)


レックスは思った。俺が売ればいいのだと。俺が店番すればいいのだと。

材料は俺がっとてくれば、この店の利益を俺がぶんどれる。


「俺が、店番をやる。ただし、条件がある。」


「君が?強いの?」


「レベル2のステータスは半ばというところだな。俺は特殊な魔法が使えるからな。レベル3ぐらいまでなら普通に勝てる。」


「へぇ〜。小さいのに強いんだね。それで、条件って?」


(なんで、子供の言うことを簡単に信じるんだ?まあ、そっちの方が好都合か。)


「俺とお前の取り分は9対1だ。」


「えっそれは、流石に、、、。」


「材料も鍛治にかかる備品も俺が全部揃えてやるし。家事も全部やってやる。お前は鍛治にだけ集中できるぞ。」


「本当に?本当に鍛治だけできるの?」


「もちろんだ。お前一人だとどのみちこの店は潰れるんだ。騙されたと思って、俺とやってみないか。」


「う、うん。やってみる。私はアンリよろしくね。」


「俺は、レックスだ。よろしくな。」


レックスは店(金蔓)を手に入れた。

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