11.鈴ノ花
夜空を閉じ込めて
指先に触れる君
はじまりの春
「一緒になってくれますか」
どうか星の光が 途切れるまで
立ち止まる時間なんて どこにもなくて
明日を夢見て わたしはいつも 君の恋を願う
背中を追っても わたしはきっと
君の歩幅には叶わない
どんな困難が押し寄せても
君なら乗り越えていける
そんなありがちな言葉を詠んでも
君は震える声で泣きじゃくる
あぁ どうか
この花束だけは わたしが尽きても
ずっと咲き誇りますように
朝焼けに彩られて
首筋に触れる唇
はじまりの春
「これからも見ていてくれますか」
露と光輝く 百花の庭
どうか星の願いに 照らされるまで
旅立つ時間なんて あっという間で
夢のような昨日 わたしはずっと 君の幸せを願う
笑顔を飾って わたしはきっと
君の涙には触れられない
病める時でも健やかなる時でも
果てない夢だけは
どんな時でも叶うはずだから
君はずっと二人で生き続ける
あぁ どうか
この花束だけは わたしが枯れても
ずっとつぼみを咲かせますように
温かな涙となって
ずっと咲き誇りますように
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます