6.雨の日に聴くウタ
ぽつり、ぽつり。
涙が零れるような、頭に響く
もしも、この世界に雨が降らなかったなら、
夜明けを祈るようなマイナーコードは、
生まれなかっただろう。
僕らは神様なんかじゃなくて、
誰かの日常を救いたかった。
僕らは天使なんかじゃなくて、
温かな友情を歌いたかった。
夢の欠片は3つだけ。
色ちがいの笑顔を織り混ぜたら、
どんな深い悲しみだって、
さぁ、奏でよう。
たとえ世界が嵐に飲み込まれても、
ギターとベースとドラム、
音が重なり合えば、
小さな青春輝きはじめて、
最高の未来を乗り越えてゆけるはずさ。
ぽたり、ぽたり。
花露が濡れるような、頭に届く
もしも、目覚めた朝に声が届かなくなったなら、
夜更けを楽しむようなメジャーコードは、
生まれなかっただろう、
僕らは音楽を作りたくて、
誰かの日常に寄り添いたかった。
僕らは言葉を伝えたくて、
温かな友情を続けたかった。
時の欠片は3年だけ。
色違いの未来を重ね合わせたら、
どんな遠い希望だって、
さぁ、旅立とう。
たとえ世界が心を失ったとしても、
ギターとベースとドラム、
音が重なり合えば、
微かな鼓動高鳴りはじめて、
最高のライブを届けてゆけるはずさ。
さぁ、始めよう。
黒鍵の不協和音に支配されても、
雨のメロディーライン、
そっと耳すませば、
どんな大きな荒波だって、
僕らは未来を乗り越えてゆけるはずさ。
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