温かな水

４．買い物しよう。

何にもない土曜の昼下がり

好きなことして徹夜して

太陽が昇ってから　開ける缶ビール

るるるー　るるるー

今の僕は最高さ

「何の日か、忘れてないよね？」

離れて暮らすあの子からの電話

とがる声　耳が痛くなる

カレンダーに目線合わせて

「あぁ、しまった」と心の叫び

眠気もビールもしまい込まなきゃ

今日の喜びは　ふたが開けられない

賞味期限切れのするめ　かじって

急いであの子に伝えるのさ

「今すぐ向かうとこ、車温めてる！」

そうだね

生きていることは最高の時間

それはね

生きてきたことが最高の恩返し

「愛している」なんて言葉は照れ臭いけど

今日もまた二人で感謝を注いでいこう

I love youをちょっとずつ使い古しながらさ

何にもない土曜のスーパー

玉ねぎ買ったさ　お肉もね

太陽が下りてきた　迷う缶ビール

あああー　あああー

今の僕は疲れ気味

「わたしはもう、家に着いたよ」

再び鳴ってるあの子からの電話

はずむ声　心温まる

財布の中に目線合わせて

「これも買うか」と心の微笑み

眠気もビールも諦めなきゃ

今日の喜びは　すぐに飲み干せない

産地直送の毛ガニ　奮発して

急いであの子に伝えるのさ

「もうすぐ着くからさ、お土産買ってく！」

そうだね

おいしいものは最高の贅沢

それはね

おいしいものがあなたへのプレゼント

「おめでとう」なんて言葉は言いにくいけど

今日もまたみんなで温かな話をしよう

I thank youをちょっとずつ言葉に出しながらさ