第5話 三歳に成りました
転生して三年、何とか生きています。
当然だろう。一人突っ込み!
この三年は大人しくしてましたよ、両親に心配を掛けることも無く、自己
自己研鑚の成果
名前 マーク
種族 ドワーフ
状態 良好
職業 ー
レベル2
HP 40/40
MP 1145/1145
スキル (言語理解) 生活魔法 鑑定(解析) (アイテムボックス)
魔法 ー
(固有スキル) (魔技)
称号 (技巧神の加護)
このMPはかなりやばいです、でもね止められないんですよ、もう中毒のようです。
昏倒すればMPが増える、もうMPジャンキーです、ごめんなさい。 誰に?
まぁ子供のうちだけですよ、大人に成って行動範囲が増えたら夜でもこんなこと出来なくなります。
昏倒すると起こしても起きませんから、寝るのとは違うんです。
これじゃ昏倒してる時になにかされても分かりません。
殺されても。殺されたらそもそも分からんだろう。一人突っ込み!
この三年の成果はもう一つ。
生活魔法を完全に取得しました。
生活魔法 ファイヤ、ウォーター、ウィンド、ライト、クリーン。
ウォーター以外は問題なく練習できたんですが、流石に室内で水を出すのも限界があるし、窓の外に捨てるにしても、毎日窓の外が
だからウォーターは雨の日限定で訓練しました。
何故訓練したのか? 生活魔法なんだから普通に使えるだろうと思うでしょ、それには理由があるんです。
俺は鑑定スキルを持ってるし、生まれて直ぐに前世の記憶があったから鑑定で自分に生活魔法のスキルがあるのを知っていますが、普通は洗礼の5歳にならないと解らないんですよ。
勿論自分のステータスは見れますよ。でも赤ちゃんや幼児にそんなこと教える親はいないでしょ。
分別が多少なりともついてからと言う感じですかね。それに俺が赤ちゃんの時、体も出来ていないのに生活魔法のライトを暴発させたでしょ、あれがあったから慎重に練習したんです。
まだこれでも3歳ですから。
5歳で洗礼を受けてから親の監視のもと練習し始めても早い方だと思います。
前世でいう小学生の7歳ぐらいから始める人の方が多いみたいです。
それぐらいに成ると家の手伝いも始めるのがこの世界ですから。
最近は家の周りなら自由に動けるようになったので、色々探索しましたが直ぐに終了、だって見るところが少ないんです。
父ちゃんの仕事場には母ちゃんと一緒じゃないとまだ入れてもらえません。
3歳児ですからね、普通の幼児ならそうです。俺は違うとは決して言えないのでそこは我慢です。
まぁ母ちゃんに駄々をこねて連れて行っては貰っていますが、こういう時だけ幼児という武器を使う俺って卑怯?
いいじゃんこの方が両親が安心するんだから、普通の方が良いんですよ。
三年間の成果はこれもそうだ。
頭の中(あめんぼあかいなあいうえお)
実際 「あめんびょあかいにゃあいうえにょ」
これでも頑張ってはいるんですよ。言語理解があるから出来ると思うでしょ、出来ないんです! 体は3歳児ですから。
ただねこれはこれで良いんです、だって3歳児が普通にしゃべったら怖いでしょ。
俺だったら何こいつに成りますから、洗礼の5歳でも普通はそこまでしゃべれませんからこれで良いんです。
「かー、ぎょひゃんまりゃ」
本当は母ちゃん「かありゃん」と言えるんですが赤ちゃんの時から意識してこう呼んでいましたから、今でも「かー」呼びなんです。
「マークもう直ぐよ、そこで待っててね」
母ちゃんは俺の所まで来てほっぺにちゅっとして炊事場に戻って行きました。
本当に溺愛されています。
俺の前世の記憶ではそういったスキンシップがあった記憶がないので、溺愛とは違うのかも知れませんが俺はそう感じてしまいます。
以前ぶっ倒れた魔技も練習はしてるのですが、あれが魔技なのかも解りません。
俺が勝手に解釈してやっただけですから、俺は認識できていますが実際は見えない手なのです。
一度両親の前で何かを動かすわけではなく、手の形状を魔力で作ってみたんですが気づきませんでした。
勿論、ちょっとだけですからそれで気づかなかったのかもしれませんが。
おいおい大人しくなんてしてねーじゃねいかという突っ込みがありそうですが、これが現在の俺の日常です。
食事の後は母ちゃんに付いて行って畑で遊びます。
この世界では属性魔法を幾つも使える人がいるのかはまだ分かりません。
父ちゃんと母ちゃんは火魔法だけです。
これが自然に発現したのか、訓練で発現したのかも分からないので、分からないなら試したら良いと畑で遊んでいるように見せて、土魔法が出来ないか色々やっています。
魔法はイメージという設定の下ですが、 何か?
それにも少し根拠はあるんですよ。だって父ちゃんが仕事場で生活魔法じゃ出せない威力の魔法を使っていたんです。
それが火魔法だと思うんですが、呪文は使っていなかったんです。
魔法名は言っていましたが、確か「ファイヤブースト」だったと思います。
魔法名だけで発動するのかも知れませんがそれだと威力が固定されるから、力加減というかそういうのが出来ないと思うんです。
だから威力のイメージをしながら魔法名というのがしっくりくるのです。
そうすると魔法はイメージというのが成り立つと思うんですよ。
まぁただ父ちゃんや母ちゃんが属性が一つだから適正というのが存在するのかもしれませんが……。
だから今は俗にいう「ツチボコ」小さな土の盛り上がり「ホール」これはイメージで小さな穴をイメージしてやっています。
どちらもまだ出来ていませんが……、 出来るといいな。
母ちゃんが居ない時は水魔法も試してはいます。
畑に水を撒くイメージで「スプリンクラー」
「ホール」は魔法名としてありそうですが、他のは俺のオリジナルなのでそれで発動するかも解りませんが、3歳児で暇だけはいくらでもあるし楽しいからいいのです。
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