第4話
「なっなにする気だよッッ?!」
お、おい。俺のズボンのベルトを外そうとするなよ。
右京が覆いかぶさる様にズボンを弛ませ、緩やかに指先で滑り肌に触れた瞬間。あまりのこそばゆさに悶えずにはいられない。
く、くそっ……少しでも気を緩めると口から変な声がでそう……でも、女みたいな声だすのは嫌だ!
我慢しろ、俺……我慢我慢我慢……っ……!!
我慢……っ……我慢っ……っ……ッッッ……もう、無理ッッッ!!!!
「ふッ……やッ…………っ、め……待っ……こしょばゆいこしょばゆいこしょばゆいッッ!」
手を鷲掴みするが、悶えながらだと上手く力が入らない。そのまま下着を下げられると陰茎が待ち侘びたかのように半立に飛び出した。
「や、やめろッ! それぐらい自分でするからッ」
抜け出そうと胴体を何度もひねるが情けないほど無意味に感じる。
わざわざ下着を降ろしたんだ。右京は俺の息子を触る気に違いない。すると。
押し分けた尻穴をグニグニと掻き分ける右京。
「ちょ、ちょっと待てッ! どこ触る気だよ?!」
「ローションはー…いらないか。悪いけどペニスには触らない」
大人になってから誰にも見せていない秘所を見られた羞恥心に顔が熱くなるのがわかる。
真剣に穴を弄り眺める右京を体を捻りながら睨んでいると、我慢汁で溢れかえっている陰茎をぴとりと当ててきた。
まさかー…お前の
俺は一気に血の気がひく思いだった。
ー…男同士って尻の穴を使うのか? 前戯れとかいらないものなのか? 生でやるものなのか? 本当にお前の
無知である世界の恐怖に悲鳴に近い声をあげる。
「そ、そんなの入るわけないっ!」
「そうかな? グッて押すと案外入るものだよ」
「そんなわ、けッー…!?」
言い終わらないうちにグッと右京が腰を手繰り寄せた。押し当てていた陰茎が肉壁を突き破る。
グプ……グププ……
熱くて、硬くて、苦しい。物凄い異物感が俺の中に食い込んでいく。
グプグプ……グプ
目を見開き、声にならない声が漏れ続けた。
「ふぅううー…ほら入った」
「うっ……アッ……うっ……うァッ……うう……」
苦し、い……声を、息を、しなければ。
小さく食いしばる歯の隙間から時々漏れる呻き声。
いつの間にか掌で支えきれず肘まで付いていたが、それでもぷるぷると震い耐えるだけで精一杯。
右京が俺の耳元でゆっくりと、
「可愛い」
そう、呟いた。
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