第3話クロステック
それもそうだろう、これだけの事件をたった一人で起こしたのだ、気にならない方がおかしい。
「それじゃあ早速、事件の真相に迫っていくよー!」
コメント:待ってました
コメント:ドキドキ
コメント:わくわく
コメント:(0
゚・∀・)ワクテカ コメント:頼むぞ〜
コメント:頑張れ〜 彼女は事件の真相を探るために情報を集めていく。
被害者の名前、年齢、性別等から被害者の交友関係、自殺の原因についてなど徹底的に調べていった。
「もしかしたら…一番最初の事件が重要かもしれないから、知ってる事あったらコメントしてー」
コメント:分かった
コメント:了解した
コメント:りょ
コメント:名前は中村俊之
コメント:株式会社クロステックの代表
コメント:次世代スマートホームシステムの会社みたい
コメント:国のお偉いさんとの会食を週刊誌に撮られたみたい
コメント:国とホームシステム関係なくね
コメント:確かにwww
「ありがと〜、助かる」
彼女はキーボードを打つ手を早めながら事件の情報を探っていく。
そして30分ほど経ち、ある程度の情報を整理することができた。
「よしっ、大体わかったから明日推理していくね」
彼女の配信を見に来ていたリスナー達は次々とログアウトしていった。
「俺もログアウトするか」
メッセージが一件届いた。
加藤理沙:配信見てたよね?いつも通りお願いします
了解とだけ返信しておいた。
俺は兄貴の部屋に入り、パソコンに刺さっているUSBメモリを抜いた。
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