第2話事件発生

「この事件についてだけど、実は私もちょっと気になる事があって色々調べたんだよね〜」


コメント:気になること?

コメント:おい、止めとけよ

コメント:大丈夫なのか?

コメント:あんまり無茶すんなよ


「まぁまぁ、とりあえず聞いて欲しいんだけど、この事件は3つの事件に分けられると思うんだよ。まず1つ目の事件ね」


1つ目の事件、つまり最初の事件は2ヶ月ほど前に起こった。とある中小企業の社長が自宅で首を吊っている状態で発見された。死因は絞殺だが、争った形跡はなく遺書なども見当たらなかったため、自殺と断定された。

この時に談合自殺事件とネットで命名されてから、それが広まり世間に認知された。

2つ目は先月起こった。ある大手企業の重役がビル屋上から飛び降り自殺した。こちらも遺書等は残されておらず、他殺の可能性も視野に入れて調査中とのこと。

3つ目がつい最近の出来事であり、つい昨日起きた事件だ。とある大企業の代表取締役と秘書が自宅で首吊り死をしていた。会社内で不正があり、それが発覚してからの失踪だったので、社内の誰かの手によって殺されたのではないかと言われていた。


「それでね、思ったことがあるんだ。もしこれが全部同一犯の仕業だとしたら、とんでもない奴がいるんじゃないかなって思ってさ」


コメント:ふむふむ

コメント:確かに同一犯なら凄いな

コメント:でも証拠がないんじゃないのか?

コメント:動機もないみたいだしな

コメント:もしかしてただの偶然じゃないのか?


「うん、それはないよ。だって他の人達も言ってたけど、この一連の事件はどれも繋がりがあるんだよ。例えば自殺のタイミングとか場所とか同じだから、きっと何かしら関係があるはず」


コメント:確かに言われてみるとそうだな

コメント:確かにコメント:じゃあ同一犯説濃厚?

コメント:そうかもな

コメント:確かにこれは同一犯かもしれない

コメント:マジかよ、こんなことできるなんて人間業じゃないぞ

コメント:これもうわからんわ

コメント:俺もお手上げ

コメント:ここまで来たら神の領域

コメント:これは同一犯決定ですわ

コメント:やべぇ、震えが止まらないぜ……!

コメント欄が盛り上がっている。皆、この事件の犯人に興味を持っているようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る