第14話ロベリアの計画

ロベリア マリーゴールド周辺






第一段階は完了か。対岸に隠している魔物たちも順次空と川からこちらに来ている。




第二段階の準備ができ次第全軍で攻める。街の構造は非常にわかりやすい。




中央の教会の中に魔術結界がある。これは街の結界の範囲を調べてすぐにわかった。




そして南、東、西側の3方向に門があるため領主邸の場所は予想がつく。




襲撃などがあった場合に備えすぐにたどり着けないようにするために残った北側に配置するのが鉄則だろう。




その裏をかき北側には空から領主邸を襲い、まず出入り口のある南側に魔術を放ち領主を分断する。その後建物に火災を起こし指揮系統を混乱させる。おあつらえ向きに南向きの風故、燃え広がるのも早かろう。




残った我らは門を突破後教会に真っ先に向かい結界を破壊する。




そうすれば仮にほかの門から兵が集まろうと魔術が使えないうえに籠城もできないのだから敵にはならない。




さらに進軍する道もできるだけ一般人の多い道を選びけがを負わせる。




負わせたらそのまま前進し後続に処理を任せる。




守備隊という職業上民間人を完全に無視はできない。ましてけがを負って動けなくなっているのならなおのこと。




指揮系統は混乱し目の前にけが人もいて続々と魔物がわいてくる。




この状況で冷静な判断ができるものなど少ない。まして守備兵に選ばれる程度に戦闘を経験していない。




これも10年間遅効性の毒を撒いたかいがあったというもの。




それにしても人間はなんと愚かな・・・・助けるものを誤らなければこのようなことにはならなかったものを・・・・

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