第48話 『われわれの正義』 その15
『くそ。しくんだのか?』
『地球人は、役割を終えたべら。あとは、われわれが、きちんと引き継ぐ。地球は、11次元に吸収される。すべての価値は破壊され、再構成されるべら。しかし、人類が作り出した価値は無駄ではない。とくに、芸術は。政治には、その時々の権力と価値しかないが、芸術は違うべら。りっぱに引き継いで見せるべら。』
そのときであった。
プリンさんが立ち上がった。
『このときを、まちましたし。あの、らーめんは、ただの、らーめんではないし。あの生地は、『われわれ』から、地球をつなぐ超次元めん生地し。それは、巨大なエネルギーを瞬時に吸収し、われわれの次元を、ばたばた、たたんでしまって、四次元に纏めるし。ただし、ひとつは、時間しから、つまり、この宇宙に統合させるし。われわれ側が、地球に統合されるし。』
『おわ。ありえない。非科学的、めちゃくちゃりろんべな。あらあ。引き戻される。まずい、プラネットナインが現れてしまう。』
ナンバー8は、消えた。
『なんだ。どうなってるのかね? じょうめ長官!』
じょうめは、ぽつんと、言った。
『ぷりんさんに、やられましたね。』
ふと、目をやると、プリンさんは、いなかったのである。
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