第41話 『われわれの正義』 その8


 『ぷりんさんは、プリンセスだそうです。『われわれ』の前国王、いまの国王の兄さまの娘さん。陰謀によって廃されたと。』


 『ふうん。証拠は?』


 『しょうこ? さて、そう言われただけです。』


 『証言だけ、か。まあ、悪くはないけど、物的証拠がほしいわ。』


 じょうめが、腕を組みながら言った。 


 『あったら、どうするんです?』


 ふにたいが、ちょっと、食って掛かった。


 『まあ、幹部を納得させる仕掛けにはなるから。』


 そこに、じょうめに緊急電話が入った。


 『はい? 何て言ったの? 宇宙侵略? あのね、なに、アニメみたいなことを?』


 と、言ってるうちに、激しい振動が来た。


 なん丁目か向こうのビルが、半分から折れてしまった。


 『なんと。』


 じょうめの補佐官が飛び込んできた。


 『緊急配備です。すぐに、作戦指令室に。』


 『わかった。おふたりを、安全な場所に保護して。絶対命令よ。』


 『わかりました。』


 『まさかとは、思うけど、【われわれ】が、奇襲攻撃してきた。』


 『うそだろ。』


 また、激しい光と振動が来た。


 『こちらに。地下に降ります。』


 ぼくとふみたいは、補佐官についていった。



          🔥😭💣️


 

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