第16話 『襲撃』


 薄暗い駐車場。


 あきらかに、なにか出そうである。


 『あるけ。ほ、ら。』


 『あんた、人間だろう。なまってるよ。』


 『ばかやろ。だまっとれ。』


 そいつは、ぼくを軽く殴った。


 『殴ったなあ。父さんに殴られたこともないのにぃ〰️〰️。』


 『ば、か、や、ろ、漫才やってる場合か。あんた、ピンチだぜ。』


 『プリンを袋から出せ。生き物だぞ。』


 『このほうが、安全だ。』


 『あんたたち、何者だ。』


 『ふ、ふ、ふ。じ、き、わ、か、る、さ。』


 『くそ。』


 駐車場から、たぶん、真っ赤なドアに向かってあるいた。薄暗いから、はっきりしない。


 まずいな、連れ込まれたら、出にくいよな。


 そのときである。



 き、き、き、き、き、き〰️〰️〰️〰️‼️


 と、ド派手なブレーキ音がして、真っ白な自動車が一台、突っ込んできたのだ。


 『わ、わ、わ、わあ〰️〰️〰️〰️❗』


 ひかれると思った。


 テクニックなのか、たまたまなのか、偽ロボ軍団と、ぼくとプリンを引き裂いた。


 『ちっ! やれ!』


 連中は、光線銃を撃ちまくる。


 飛び込んできた側も、なにやら、光のたまがぽんぽんと飛び出す不思議な銃を使って応戦した。


 『伏せろ〰️〰️〰️〰️。』


 叫び声が聞こえた。

 

 『あらま、あの声は☺️』


 ぼくには、ふみたいの声のように聞こえた。


 白い自動車は、左のドアを開けていた。


 一人が飛び出し、ぷりんが入った袋を掴み、ぼくを自動車に押し込んだ。



 ぎわぎわぎわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️‼️



 きゅくきゅきゅきゅ〰️〰️わ〰️〰️。



 車体は光線銃の光を跳ね返す。


 そのまま、駐車場の壁を突き破って、外に飛び出したのである。



         🚐 ☁️  🌖

        ☁️



 地下ではなかった。


 自動車は、空を飛んだのである。

 

 


 

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