第八話 弟子探し バーサクワルキューレ(前編)
キングを弟子もとい、ファミリアにして翌日、今日はキングに紹介してもらった二
流石に、あてもなく弟子探しをするのはβテストの期間中に残り三人の弟子を見つけるのは難しそうだからな。
〔マスター、今日会いに行く方は悪魔族なのですよね?〕
「そうだな。」
〔となると、攻撃系の流派を広めてもらうんですか?〕
「ああ、そうだよ。どんな奴か楽しみだな。」
聞いたところによると、その悪魔族のプレイヤーは女らしく名前は響華というらしい。幼馴染らしく何度かパ-ティを組んだこともあるらしい。前衛後衛共にのアタッカーとしてかなりの高水準で務めることができる優秀なプレイヤーらしいが、もう一人の幼馴染含めちょっとした変態らしい。もう一人はその三人の中で唯一の常識人らしい。
今回は、劇物は一番最初にの感覚でその響華に会いに行く予定だ。
〔マスター、流石に変態に会いに行くというのはどうかと思います。〕
おっと、本音が出ちゃったっぽいな。
「と、そろそろ座標は割り出せたか?」
〔はい、京都府鞍馬寺総本山座標は――――——です。〕
「おう、じゃあ行くぞ?」
〔はい。〕
目的地まで縮地で移動する。
「ひゃあ!」
「初めまして、ドール=ヴォルージです。」
〔同じく、ヤタノカラス番号046改めヤシロ=ヴォルージです。〕
「え、あ!こちらこそ初めまして、響華と申します。」
「紹介は申されてると思うんだけど‥‥‥どうですかね?」
「はい!キングから聞いています!弟子の話でしたよね?問題ありません、受けさせていただきます。」
響華が丁寧な動作でお辞儀をした。それだけでも育ちの良さがわかるほどに、蛍光ピンクに近い色の髪を腰まで伸ばしゆるくウェーブを描いている。着物のようなものを着ているがその胸元が大きくはだけその豊満な胸をこれでもかと見せている。きつめにまかれているであろう帯はその細い腰を強く強調している。
話早!というかなんだ?ものすごい悪寒を感じるんだが‥‥‥なぜだろうか?
「んじゃあ、条件を言ってくからなんか訂正してほしい部分があれば言ってくれ。」
「?キングに出したのとは違うんですか?」
「そうだな、まず一つ目二つ目はキングに出したのと同じ、ファミリアになってもらうことと独自の流派を広めてもらうこと。もう一つこれはキングに出した条件とは違う。まあ、これからとる弟子それぞれに合った技術を習得すること。キングには【ホムンクルス】の技術だな。」
「じゃあ、私は?」
「まあそれはおいおい決めてく感じだな。さあ、それじゃあ始めるぞ構えろ。」
「へ?」
「【仙術:剛腕の型、剛脚の型、養老・纏】」
「ふぇえ⁈」
「【仙技:仙鬼剛撃・乱打】ッ!」
ここで即興技、名前の通り剛撃を連続で打つ。実はこれかなりきつい、限界を超えた筋力強化を行い身体が壊れるほどの破壊力を生み出しその瞬間自動回復で無理やり体を治す。この一連の動作にかなりの激痛を伴うのだ。これを連続でやるのはマジできつい。ホント痛かった。
「きゃあああああああ⁉」
「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「ええ!なんでそっち⁉」
「つぅ‥‥‥今っ…初めて‥‥‥知った‥‥‥剛撃ってかなりやばい技だ‥‥‥った…。」
「は、はあぁ‥‥‥。」
つうか、こいつ‥‥‥剛撃を連続でくらって何でぴんぴんしてんの?
「クッソ、強化率を三〇パーセントに抑えとくんだった‥‥‥俺は馬鹿か、何でフルで打つのかね‥‥‥。」
「あ、あの‥‥‥大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫大丈夫‥‥‥んじゃもう一回仕切り直し。【仙術:気流砲】」
「いやん♡」
「!ッ」
なんだ?今の寒気‥‥‥。
「ちょっと!はぁ♡…はぁ♡…い、いきなり何をするんです…はぁ♡…か‥‥‥あ♡」
?なんか今声に変な艶があったような‥‥‥。
〔マスター‥‥‥大丈夫ですか?〕
「あ、ああうん‥‥‥。」
「それで、ドールさん!急に何するんですか?」
「え?なにって‥‥‥一応テストをと思って‥‥‥。」
「テストって‥‥‥それじゃあ事前に言ってくださいよ!」
「?実戦って何か合図があって始まるもんなのか?」
「えっと‥‥‥それは‥‥‥。」
「本気の戦闘は始まるとわかって始まるもんか?」
「あぁ、いや‥‥‥その‥‥‥はぁん♡‥‥‥。」
「殺し合いにルールは必要かぁ⁈」
「はぁ…はぁ♡‥‥‥はぁん♡‥‥‥!」
テンションが上がって若干語気が強くなる。
‥‥‥?こいつ、喘いでる?
若干、ハイになっている俺にはそのことに気づいていなかった。
「キングの野郎にもやったがぁ、あいつは所見で防いだぞ?」
思わず笑ってしまった。
「はあん♡!!」
〔マスター、マスター‥‥‥響華さんの様子がおかしいですよ。〕
「あ゛あ゛!」
〔ひッ!〕
「!‥‥‥あ…。」
ヤシロの悲鳴を聞き俺は自分が暴走しているんことに気が付き、そして、響華の変貌にも気づいてしまった。
「はぁ、はぁ‥‥‥ん、あぁん♡‥‥‥もっ…と‥‥‥もっと‥‥‥。」
俺の目の前に体を痙攣させながら、喘ぎ声をあげる変態の姿がそこにあった。
「うわ!‥‥‥なにこれ?」
〔‥‥‥マスターのせいですよ。〕
「え、ドユコト?」
〔この方、どこかで見たことがあると思ったら初日に赤火に襲われていた方です。〕
「はあ‥‥‥。」
それが何でこの状況に関係があるんだ?
〔この方のヤタノカラスから聞いたのですがこの方はその日マスターに助けられ一目ぼれしたそうです。それ以来、マスターをストーキングしていたそうです。〕
「え~‥‥‥。」
マジで~‥‥‥そういやなんか視線を感じると思ったが、こいつだったのかぁ‥‥‥。嫌だなぁ~こいつ弟子にすんの‥‥‥でもまたとないチャンスの一つだしなぁ‥‥‥。
「はー‥‥‥おい。」
「はぁ、はぁ♡‥‥‥もっと…早く…もっとぉ‥‥‥♡。」
「おい!」
「は!す、すみません!興奮してました!」
「お前大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。」
「よし、じゃあテスト今度こそ始める、ぞ!」
「きゃ!」
流石に三度目になると完全にとは言わずとも俺の不意打ちを受けることには成功した。
そこに更に巨大な鉄撮棒で畳みかける。
「おるあ!」
「きゃああ!こ、この人相手が女の子でも容赦なく‥‥‥。」
しばらく撃ち合い、たまに攻撃が命中すると「ありがとうございます!」と、言う声が聞こえてくる。
「‥‥‥お前ってドMだったりするの?
「‥‥‥。」
おーい、目ぇそらすなー。
‥‥‥にしても、こいつすさまじい肉体強度だな。剛撃の連撃を受けてぴんぴんしているくらいだし‥‥‥ドMだからか?
「まあ、いいか。【螺旋水槍】」
「へぶぅ!‥‥‥。」
いったん距離をとるために【螺旋水槍】を撃つと響華が美少女が挙げて話いけないような悲鳴を上げて吹き飛んだ。
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弟子たち(ヤシロは別枠)の名前はドールが直々に初歩の三つとは別に渡すそのキャラに向いた能力に多少関係あります。
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