目にしたとたん虫の卵を見たような、無理矢理それを握らされたかのような、ぞわぞわとした
「なんだって……こんなものを写真に残したんだ?」
「自動販売機と缶飲料の正体」
「——は?」
笹埜が放った言葉が、思考にこびりつく。
死体なら見慣れている。だが、それとは別ものの違和感がある。
未知のものを見た。気味が悪い。ただ純粋な不快がそこにあった。
「一体なに言ってんだ、おまえ」
「時機が合致するんですよ」
不快。口するのも嫌そうに、笹埜が顔を歪めている。
「この被害者は、なにを飲んだんでしょうね」
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