指で示す写真には、有刺鉄線のついたフェンスと
だが、夏休みに入ると羽目を外す連中が出没する。たまたま探検と称して、入りこんだ若い連中が第一発見者だった。
現場には、きれいに衣服一式が畳まれ、靴も揃えてあった。服の上にスマートフォンと小型のノートが置かれていた。
なんでこんなものがあるんだ、と近づいてみたら、足元に
驚くどころか、人骨の発見に大喜びしたらしい。
立ち入り禁止の場所から声がする、と近所の住人が通報してきた。
連中はフェンスの外からなんとか見える位置にいて、動画を撮りながら勝手に掘り返しているさなかに警察官が到着し、慌ててやめさせたという。
「まるで落とし穴に嵌まって、そのまま埋まった姿勢ですね」
まあな、と松永が応じる。
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