第2話 くじらとバラデント
「来るな!!」
その人はこっちを振り向かずに手を僕に向けて言った。
「嵐の後はあいつらが来る!」
僕は何が何だかわからなかった。あいつらって誰のこと?もしかしてこの人は密猟しているんじゃ…。それで港の人が来るってこと?でも海から来るわけな…。
考えている時、ゴゴゴゴゴッという音と共に海に何かが現れた。
「;-…/:;*-…:;/」
変な叫び声と共に海から出てきたやつが襲いかかった。
ガギィン 剣と剣がぶつかり合う音がした。あの人が持っていたのは剣だったのか。
「おい!こいつらはバラデントだ。嵐の後に、手下と共に現れる厄介な奴らだ。こいつを倒すことができるのは、くじらと海しかいないんだ。ちなみに俺はくじらだからこいつを殺すことができる!!」
僕は何が何だかわからなかった。バラデント?くじらと海?訳がわからない。
すると、俺の前にバラデントの手が振り下ろされた。
やばい、死ぬ…!
そう思った瞬間、くじらと名乗った人が僕の前に現れた。
ザシュッ
その人はそいつの腕を切った…が、僕を庇ったせいで右腕に傷ができた。
「クソッ。利き腕が…」
やばい。この人をこのままにしておくには危険だし、もしこいつが街中で暴れたら大変だ。何か方法は…。
そうだ!!僕が囮になって海の中を泳ぎ回れば…。日の出まで後少しだし、体力はある!
僕は彼を砂浜の上に置いて駆け出した。
「おーいこっちだぞー!」
バラデントに向かって僕は叫ぶ。
僕は海に向かって飛び込んだ。 バシャバシャ。ひたすら泳ぐ。距離を一定にして泳いでいく。
もうすぐ日が昇r…! 目の前バラデントの小さいやつがいた。やばいこのままだと攻撃されて避けて引き返したら大きなバラデントに…。
すると、僕の前に高い波ができた。その波が割れてなにやら光るものが現れた。
何か知らないけれど使える!手を伸ばして手に取ると、剣だった。
剣の部分は、青くて水のような模様の彫ってある。持ち手の部分には大きな丸い藍色の玉がはめ込んであった。
くじらが言った。
「それで倒せ!!」
僕は言われるがままに、バラデントに向かって飛び出した。
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