六華の舞姫

ワタクシ達は、作られた華にして艶めき

煌めく舞姫

ワタクシ達は、『そうあれ』と願われ命に

従う人形

ワタクシ達は…美しく華麗に鮮やかにこの世を

彩り舞い散る定めの姉妹、作られた命、作られた

偽物の姉妹でもワタクシにとっては皆が大切で

1人1人が大事な大事な…可愛い妹達1人1人が

違う輝きを持っていてワタクシと同じ存在なのに全く違う性格、容姿、身長、思う事、感じる事は

特に違いますわね。

ああ、昔話が過ぎたかもしれませんわね。

だってこれは、『このお話は』

『ワタクシの終わりの物語』なのに…。

 

あら?自己紹介がまだでしたわね。

初めましてお初にお目にかかりますわ。

ワタクシは、神華(シェンホア)の精鋭部隊

華族直属の近衛にして神華の守護姫の一柱

六華のパパラチアとはワタクシの事ですわ。

容姿ですの?それはもちろん!

容姿端麗!超絶美人にして!

神華1の舞姫ですわ!

宝石から産まれたワタクシは

パパラチア鉱石からなる桃色系統の

魔晶石の集合体とも言えますわね。

魔晶石とは、この世界のありとあらゆる自然の力

流れる因果の力、精霊や妖精が死んだ際に

作られる魔力の塊のエキスからなる鍾乳石の様に

作られる結晶体の事ですわ。

簡単に言うと、魔力が回復する宝石とだけ

覚えてくださいまし。

おっと話しがそれましたわね。

コホンと咳払い一つ。

これより観客の皆様に語りますは、道化を演じた愚かなる人形姫の一生にございます。

語り部はこのワタクシパパラチアが

務めさせていただきます。

それではどうぞ心ゆくまで愉悦と熱狂と悲哀と

冷めぬ興奮をお楽しみくださいまし。

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