そのラブコメディはまだ未定
フォッサマグナ@
エピローグ 「ジョインしたブックカバー」
ラブコメディ
それは青春を象徴した恋愛のことをいう
じゃあもし現実にラブコメディがあるのだとしたら・・・
友達との青春をフレンドコメディというのか
これはそんなことを検証するかのような小さな恋の話・・・
「先生職員室に行くから何かあったら教えてね」
ドアがゆっくりとしまった。
現在僕は保健室にいる
額には湿布が張られていた
なぜこうなっているかって?
それは
約三〇分ほど前・・・
「それでは、学校に慣れたかといってはめをはずさないように。それではさようなら」
「「「「「さようならー」」」」」
学校おわり、いつものように本を片手に屋上につながる階段へ行く
俺は瀬由高校1年の成田大志
高校に入って10日が経過したがいまだ新しい友達ができていないただのラノベオタクだ
先ほど六限の授業が終わり放課後にはいった。いつもなら家に帰るか図書館にこもるのだが今日は部活動があるので初めて屋上へ向かう階段へ移動してる。
教室は陽キャたち 図書室は閉館中
暇をつぶすにはここしかなかった。
おれは細い廊下にいき、掃除用具入れで見えなかった階段を上がり折り返しのところで顔を上げるとそこにはー---
赤みのかかったブックカバーに入っている小説がこっちにむかって・・・
きずくと保健室にいた。
保健室の先生の話によると一年生の誰かが本を落とし運悪く顔に当たり、近くの先生に保健室まで運んでくれたらしい。
誰が本を落としたか犯人捜しをする気力はなく俺は横に置いてあるブックカバーが小説を開いた。
これ以上面倒事はいやだ。そう願った
・・・だがその願いを聞き入れてはくれなかった。
俺が趣味でよんでいたラブコメの小説ではなく、初めて見る昔の小説だった
「・・・え?・・・は?」
つい声が出てしまった。
俺はすぐさまブックカバーを開くとそこにはグットバイという小説が入っていた。
どうしてこんなことが起きているんだ?
そしてきずいた。
俺が学校でもってきている小説は赤みがかかっていたブックカバーに入っていた。
そう、それは階段から落ちてきた小説と同じだった。
なるほど、ぶつかったときに混ざったのか
よし解決
そう思いブックカバーをみて名前が書いてあることにきずいた
そこにはマジックで「成田鈴音」と書かれていた
かなり偶然だな
同じ名字で同じブックカバーの人はあんまりいないだろう
そう考えながら時計を見ると針が5時を指していた
部活の時間・・・
俺は入れ違いのおきた小説を片手に保健室を出た…
そしてその瞬間
偶然のパズルのすべてピースがはまってしまった・・・
そのラブコメディはまだ未定 フォッサマグナ@ @RSE-sakina
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。そのラブコメディはまだ未定の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます