第2話・日本のソ連侵攻
1941年。日本は中華戦線を終結させ、北進論を唱える牟田口廉也が主導し、山下奉文や栗林忠道などと共に極東ソ連のハバロフクス進撃を開始した。
牟田口廉也「上手くいきましたな。」
山下奉文「まさかこんなに上手くいくとは思いませんでしたが、新型戦車ミハが優秀でしたな。」
栗林忠道「ハバロフクスの防衛は私にお任せくださいませ。」
しかし、新型戦車ハミは東南アジア進出の為に作られた戦車である為、奥シベリアへの進軍は困難を極めた。
ルシュンテト(ドイツ)「我が軍から幾らか【パンター】をレンドリース致しましょう。」
山下奉文「助かります。」
このパンターによりカムチャッカ地方、オムスクの陥落に成功した。
ヒトラー「そろそろではないか?」
ハイドリヒ「その通りです。総統閣下。日本が勝利している今のうちにモスクワまで進軍しましょう。」
マンシュタイン「無謀です...英仏にも手間取っている今、勝てる見込みはありません。しかも、あと2ヶ月もすれば冬です。行うとしても7ヶ月はお待ちください...!!」
ヒトラー「マンシュタイン。お前は私に歯向かうのか。分かった。貴様は北欧制圧軍に更迭だ。代わりに【ハイドリヒ】【ルシュンテト】お前たちがモスクワ進撃を行え。」
ハイドリヒ、ルシュンテト「は、はいっ!」
ーーー結果から言うと...ーーー
大失敗であった。
ルシュンテト「この雪と泥の混じった土地では身動きが取れません...日本にはパンターをレンドリースしましたが、改良して使えるようにしたようです。」
ヒトラー「負けたのは何もかもお前らのせいだ!私は悪くない!なんだこの進軍速度は!まだミンスクではないか!」
マンシュタインが北欧制圧を終え...
マンシュタイン「やはりでしたか。もう少し待った方がよかったであろうのに。北欧では直ぐにドイツに屈服しましたから楽でしたよ。」
ーーー日本ーーー
パンターを改造した「威号中戦車」
山下奉文「これは使いやすいですな。」
栗林忠道「しかしドイツは負け続きだとか。」
山下奉文「そりゃそうだ。冬の大地をパンターなんかで駆け回れるか。あれは改造しなきゃ使えん代物だ。」
日本は占領地域を広げ、5ヶ月あればウラルに着くであろう速さで進軍した。しかし...
【山下奉文の死亡】
天皇陛下「山下奉文将軍は最後までソ連の大地で必死に戦った。だが、凍傷と、ソ連軍の一時的な反撃でお亡くなりになられた。山下奉文将軍の国葬を、本年、9月1日に行う。」
ーーーイタリアーーー
グラッツァーニ「パスタは美味しいですな。」
メッセ「このピッツァもなかなかいけますよ!」
チトー(旧ユーゴスラビア)「あなたたちの気配りで私は生きていますよ。これからはイタリア陸軍の兵士として生きて行きます。私はメッセ殿の部隊に配属でしたね。これからよろしくお願いします。」
【チトーが生きていた!!!!】
この1年で3つの世界を揺るがす事が起きた。
1.ドイツの東方進出失敗
2.山下奉文の死亡
3.チトーの死刑免除
これからどうなっていくのか。大陸のアメリカは静かに、しかし大胆に自由と民主主義を復活させるべく謀略の準備を進めていた。
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