第8話 転生勇者は最強スキルで無双する
突如、小さな天蓋が覆われた。その天蓋が発生すると魔力が込められた十三本の支柱が出現。
天上と地面に魔法陣が浮かび上がる。全てがスライムと比較にならない魔力だ。
俺達にスライムが襲いかかったが、まるでダメージを受けなかった。
「え……」
店員女が理解できないという顔でスライムに殴られている。ちなみに俺もスライムに殴られているが、それはゼリーに殴られるようなものでダメージがない。
それも当然だ。
最強スキル【殺試合(デスゲーム)】が発動しているからな。
俺が持つスマホが怪しく光輝き、ドス黒い魔力を発した。
スライム達は魔力を感知したのだろう。
俺のスマホを見て、明らかに震え上がった。
俺はニヤリと笑う。
どうやらいけるらしいな。
俺は能力の発動条件を満たすことにしよう。
発動条件①能力を使うには『殺試合(デスゲーム)』と詠唱しなければならない。
発動効果①能力が発動した瞬間、発動者とその仲間は無敵となりダメージやデバフを受けなくなる。即死呪文も無効化される。
発動条件②能力を発動したら、解説をしないといけない。
【今から皆さんに、殺し合いをして貰います】
「「「「!?」」」」
スライム相手に赤ちゃん言葉が通じるか不明だったが、どうやら通じたらしいな。
発動効果②使用者の言語は対象に自動翻訳される。
発動条件③『殺試合(デスゲーム)』の使用者はスマホなどを使って配信しないといけない。
発動効果③『殺試合(デスゲーム)』の効果からは何人たりとも逃れられない。
俺はスマホをスクロールする。すると、スマホアプリにyoutubeではないが、youtubeっぽいアプリを発見。
ぽちっとな。すると俺の魔力が自動的にスマホに流れていき、勝手に俺のアカウント作成と配信チャンネルの作成をやってくれた。
これはありがたい。
俺はニヤリと笑う。
店員の女は俺を見て、
「あ、赤ちゃん? 貴方……何者?」
「ぶーびゃ」
勇者。
っち。参加者相手じゃないから翻訳はされないらしい。
だがそれでも良い。
今の俺がやるべきことは理解されることじゃない。
母達を守る。ただ、それだけをやればいいのだから。
「ばびびん、ばびび」
配信、開始。
俺はボタンを押そうとしたが、魔力とスマホが連動していることに気付いた。なのでスマホに魔力を流し込んで操作していく。
結果、俺のスマホのカメラがスライム達を映すことに成功。
よしよし。前世の俺が考えた仕様通りだ。
間違いない。この戦い、勝てるぞ。
俺はスマホを見え、LIVE機能を使って配信を開始した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます