第2話 転生した場所は、魔王軍が世界を侵略していく世界だった
う……。
俺は目覚める。
なんだ、この明るい場所は。
って俺の体、小さくね?
むっちゃ小さいじゃん。
これ……あれ?
見回すと、そこは小綺麗な木造の一軒家だった。
「ユシア、あーん」
俺に向かって美人の女性がおっぱいを擦り付けてくる。
なんだこれ、天国かよ。
ありがとうございます!
「ばぶばぶ!」
ありがとうございます、と言ったら俺は筋肉が発達してないからかろくな言葉をしゃべれなかった。
乳首をぱくり。ちゅーちゅーと母乳を飲む。
うま!
何これ、うま!
「あはは、ユシアは食いしん坊ね」
笑顔の美人女性は赤髪碧眼だった。ぱっと見白人っぽいが混血のようにも感じる。
まぁそんなことはいい。
今は食事(おっぱい)である。
ちゅーちゅーとある程度啜ったら俺はお腹が膨れて満足して、乳首から自分の口を離した。
「ばぶ」
「ユシア、よく飲んだわね。偉いわよ」
俺は撫で撫でと美人女性にされて嬉しい。
俺は辺りを見回す。
「ばぶぅ……」
「?」
どうやら本格的に転生してしまったらしい。ここはどこだ? アメリカか? イギリスか? アジアではないと思う。
西洋風の木造の部屋だからな。俺は頑張って動こうとするが、上手く動けない。寝返りはかろうじて出来るものの、はいはいさえ上手に出来ない。
っく、この世界のことが知りたいというのに。
あ、窓がある。ちょっと見て見よう。……届かないな。
「ばぶ」
「ユシア、もしかして外の景色見たいの?」
「ばぶ!」
この母親、有能である。
俺の意図を汲んで俺を抱き上げ、窓の外を見せてくれた。
するとそこには瀟洒な建築物の数々があった。
「ばぶぁぶぁ~~~!」
感動したら、そんな言葉が出てきた。俺は目を煌めかせているだろう。
「あらあら、ユシアは好奇心が強いのね。明日にでも街に連れてってあげるわね?」
「ばぶう!」
俺は満面の笑顔で喜びを表現した。
あれは良い街だ。
凄く映えそう。
イルミネーションとかあれば凄く綺麗になるの間違いない。
配信したら、皆喜ぶだろう。
……ってあれ?
配信?
……この世界って、スマホあるのかな?
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