先輩


陽奈「…はぁ。」


近くに人がいなくてよかった。

もしも誰かがいて

ためいきなんて耳にしたら

不快にさせること間違いないから。


ここ1週間、なんだかんだで

落ち着いていると感じたことが

ないように思える。

どこかでずっと焦っていて、

どこか監視されているような気がして。

こんな時、あの海に居続ける友達に

相談しようと思うのだけど、

調子が悪いのか、うまく現れてくれない。

よっぽど疲れているらしい。


もちろん学校でも部活でも

思うように言動できなかった。

おどおどしてるのは普段からだとしても

何だか追い詰められているような

気がしてならなかった。

ちょっとした指摘でも、

少し一緒に考えてみようかと言われても

相手に迷惑をかけているようにしか思えず

ずっと苦味を噛み締めている。

何故このような状況に

陥っているのか自分でも釈然としない。


前々から心の波はあり、

その度に理由を模索した。

結果ストレスだとかいう

ありきたりな答えに辿り着く。

私はどうにもストレスを感じやすいらしい。

だからと言って根っこを

入れ替えることなんてできなくて。


陽奈「………はぁ…。」


私には居場所がないんだと

どん底に突き落とされたような

気持ちを感じていた。


このまま抱えていても

より悪くなる一方だろうか。

それなら、誰かに相談…

…海の友達はいないし、

別の誰かに話を聞いてもらいたい。

…。

本当に話を聞いてほしいだけなのか、

私も誰もわかっていない。

自分がだんだん乖離していくような

錯覚に陥りながらスマホの

連絡先一覧を眺める。


まず親や従姉妹のいろはが

思いついたのだけれど、

いつものように聞き流されて

終わりだと思う。

いや、それでいいのだけれど、

何回も同じような話をしても

迷惑だろうから、気が引けていた。

親族は私の陰鬱な話は

何度も聞いていて嫌気がさしていると思う。

だからと言って別の人に

なすりつけるのも違うけれど…。

こんな話、しない方が

友達との関係を崩さずに済むのだろう。


悩みに悩んだ結果、

またため息をつくのだった。


連絡先を眺めると、

既に縁の切れてしまった人の名前が

ずらりと並んでいることに気がつく。

中学時代もいい思い出は

あまりなかったなと

画面を暗くしようとした時だった。

ふと、ひとつの名前が目に入る。


陽奈「…茉莉ちゃん。」


自然と自分の中から

茉莉ちゃんや秋ちゃんといった

雨鯨のメンバーに相談する選択肢が

なくなっていることに気づく。

特に茉莉ちゃんには

何かを話そうとすら

思っていなかったのかもしれない。


初対面の人と関わるのは

ひどく苦手なもので、

こちらが知っているとしても

相手から「誰ですか」と対応されたら

それに合わせることしかできない。

私だよ、前まで仲良かったんだよ、

これからまた仲良くなろうねとは

容易に言えない自分がいた。


彼女との関わり方を

彼女も私も忘れてまったのだ。


陽奈「あ。」


スクロールしていると

次にこころちゃんの名前や

美月ちゃんの名前が目に入った。

はっとして美月ちゃんとの

トーク履歴を開き、

徐に電話をしていた。

気がつけばコール音が鳴っており、

彼女が電話に出るまでの間、

既に後悔し始めていた。


思慮深くて読書家の美月ちゃんであれば、

何かしらアドバイスをもらえるかもしれない。

共感してくれるかもしれない。

もちろんこころちゃんも

共感はしてくれるし

アドバイスもくれるだろう。

けれど、今は励ますような言葉よりも

寄り添ってくれるような言葉を

欲していたのだと思う。


朝から電話をしてしまって

申し訳ない気持ちで染まる中

突如ぷつりと音が鳴った。


陽奈「あ、えっと…。」


美月『もしもし、陽奈?』


美月ちゃんは外にいるのか、

風を切る音を電波に乗せていた。

忙しいであろうにも関わらず、

明るい声色で対応しているその姿。

容易に想像できる。

私みたいな人にも苦なく

話しかけられる美月ちゃんは、

どうしようもなく憧れだった。


美月『どうかしたの?』


陽奈「あ、その…。」


美月『…?』


陽奈「い、いや、ごめん。今忙しい…よね。」


美月『部活があるから学校に向かってるところなの。学校に着くまでは大丈夫よ。』


陽奈「そ、そう…なんだ。」


美月『何かあったの?電話するなんて珍しいじゃない。』


陽奈「…えっと……。」


特に何かがあったわけじゃない。

ただ部活での活動が

あまりうまく進んでいる気がしなくて、

何となく疎外されているように

感じているだけなのだ。

何かを言われたわけではなく、

けれど、どうしても人の目が怖くて。

だからと言って美月ちゃんも

その人の目から除外されているかと

問われるとやっぱり違くて。


何と言えばいいのかわからず

躊躇っていたところ、

美月ちゃんが息を吸う音が聞こえた。


美月『…今日、陽奈は用事ある?』


陽奈「え…?午後練で…部活…。」


美月『よかった。私も1日練で学校にいるの。よかったらその後の時間、会いましょう。』


陽奈「え、でも…。」


美月『いいのよ。そっちの方が話しやすいし。』


陽奈「でも…話、時間かかっちゃうかも…。」


美月『そんな1週間かかるわけでもないんだし。心配しすぎないでちょうだい。』


心配しないでではなく、

心配しすぎないでというのが

言い得ている気がした。


美月『じゃあ、部活後ね。早めに終わったら合唱部の部室行くわ。』


陽奈「う、うん…!私も、早く終わったら体育館いくね…。」


美月『ええ、ありがとう。それじゃあまた後で。』


陽奈「うん…またね。」


私のことを気遣いつつ

要件を簡単に済ますことのできる彼女と

私にまた大きな溝を感じては

落ち込んでゆくばかりだった。


午後練なもので、

ゆっくりと準備をしていたら

自然と遅れそうになっていた。

時間はどうしてこんなにも

無情に過ぎ去っていくのだろう。

部活に行きたくないと思って

現実逃避をすればするほど

時間はみるみるうちに進んでしまった。


重たい足取りで学校に向かう。

陽に照らされた四角の建物を

じっと見つめていると、

もはや悪い夢の中なのではないかと

足元がふわふわしてくるほど。


陽奈「…耐える…。」


耐えることを頑張る。

深く息を吸って、吐いて。

それだけで数時間経ていればいいのにと

ぼんやり思うことしかできなかった。





***





相変わらず私は空気なのかと思うほど

それとなく練習をして、

部員とそれとなく話して解散した。

耐えていると感じているからだろう、

たった4時間の練習が

その何倍もの時間、

学校に囚われているような気がしていた。


外だからと、ため息を吐くことはやめて

部室をこっそりと抜け出す。

部活は終わったから堂々と

帰ればいいというのに、

誰か1人が先に出るのを

待ってからその場を去った。


部室の外に美月ちゃんの姿はなく、

小さい歩幅で体育館へと向かう。

室内からは靴と床が擦れた時特有の

きゅ、きゅという音が鳴り響いていた。

足音を立てないようにして

体育館のエントランスから2階に上がる。

上から見下ろすと、

何人もの部員がコートに入り、

羽を撃ち合っているのが見えた。


陽奈「…あ。」


ふと髪をひとつに括った

美月ちゃんの姿が見える。

ペアの人だろうか、

髪が長く美月ちゃんと同様

髪をひとつにまとめている女性が目に入る。


点をとったのか、

しかし体力的に厳しいのか

少々苦い顔でハイタッチをしている。

すると、ペアの人は美月ちゃんの

肩を叩いて何かを言ったようで、

美月ちゃんは小さく笑うのが

眼鏡を通して見えた。


陽奈「…仲良さそう。」


私は部内にそんな人いないな。

ふと美月ちゃんとの溝を

深く感じたのだった。


数十分間上から眺め続け、

やっとのことで練習が終わったかと思えば

みるみるうちにコートは片付けられて行った。

まるで蟻を見ているような

気持ちになりながら

美月ちゃんが出てくるのを待つ。

体育館外で待っていると

多くのバドミントン部員の人とすれ違ったが

その誰もが私を見ることなどなかった。


勝手に肩身の狭い思いをしていると、

突如肩を叩かれて飛び上がる。

ぼうっとしていたのか、

隣にはきょとんとした顔をした

美月ちゃんが立ちすくんでいた。


美月「大丈夫?ごめんなさいね、そんなに飛び上がるなんて思ってなくて。」


陽奈「あ、ううん、いいの。ごめん…。」


美月「少し歩きながら話す?」


陽奈「えっと…どっちでも…。」


美月「そしたら、駅の方に歩きながら話しましょうか。もし疲れたらカフェでも入りましょ。」


陽奈「あ、でも…お金…。」


美月「私が持ってきてるから大丈夫よ。さ、行きましょ?」


陽奈「…うん。」


美月ちゃんは自分で決めることができる人。

私は両手に力を込めながら

彼女のやや後ろを位置取った。


陽奈「…その…友達と帰らなくて…いいのかなって………。」


美月「ええ。いつも一緒に帰ってる人にはもう伝えてあるし、問題ないわ。」


陽奈「そっか…。」


美月「結構待ってたでしょう?ごめんね。」


陽奈「あ、ううん…そんなに…。」


美月「嘘。ずっと上から見ていたでしょ。」


陽奈「知ってたんだ…。」


美月「ええ。暇じゃなかった?」


陽奈「…大丈夫。美月ちゃん、ペアの人と仲良さそうだなって思って…。」


美月「1年くらいペア組んでるのよ。今年最後の大会だし、勝ちたいねって話してて。」


陽奈「え、最後…?美月ちゃん、やめちゃうの?」


美月「ううん。ペアの人が先輩で、今年最後なのよ。」


陽奈「…え、先輩と組んでるなんて…すごい…。」


美月「そんなことないわ。たまたまプレースタイルが噛み合ったのよ。それに、色々と面倒見てもらってて、息も合わせやすいの。」


陽奈「でも…先輩となんて…。」


自分じゃ考えられないことを

成し遂げている美月ちゃん。

その姿はいつも自信で満ち溢れていて、

可愛らしいよりも先に

頼りになるだとかかっこいいとか

そういう言葉が思い浮かぶ。

今だってそう。

煌々とした目つきにむしろ

怯えることしかできなかった。


美月「確かに先輩とペアにはなっているけれど、ペア以前に友達なの。友達になるのに年齢は関係ないわよ。」


陽奈「…え…。」


美月「もちろん、年上の方には敬意を払えだとか言うけれど、歳をとっただけで敬われるのも違うと思わない?」


陽奈「…え、あ、うん…。」


美月「まあ話は逸れたけれど、関係を持ちたい人と持てばいいと思ってるわ。」


陽奈「…すごい、ね…。」


美月「私はそう思ってるだけ。真似するのが正解とも限らないからね。」


陽奈「…うん。」


そんなことまで考えているんだと

より疎外感を感じながら

とぼとぼと歩く私は

一体何者かになれるのだろうか。

既に人手すらないような気持ちになりながら

彼女の隣を歩いていると、

美月はふと髪の毛を結び直した。


美月「それで本題なのだけれど…何かあったのかしら。」


陽奈「…!」


美月「陽奈から連絡するなんて珍しいから、心配になっちゃって。」


陽奈「…その……。」


なんて言えばいいのか何ひとつ

考えていなかったことに気づいた。

何も言えないでいる中、

美月ちゃんは口出しすることなく

静かに待っていてくれた。

駅が近づく中やっとのことで口を開く。


陽奈「…大切な友達が……記憶喪失…みたいになっちゃって……。それで、どう接したらいいのかわからなくて。」


美月「…そう。」


陽奈「それに…好きで始めたはずの部活でも……なんか、楽しくなくて…。」


美月「…。」


陽奈「今日だって、耐える、耐えるって思いながら行って…でもね、何か言われたわけじゃないの…。」


美月「うん。」


陽奈「…自分が何を考えてるのかも……その、わからなくて…ごめんね、こんな話。」


美月「ううん。私もそういう時があったもの。」


陽奈「え…?」


美月ちゃんが?

いや、でも私とは程度も違うだろうし

内容だってもっと意義のあるものだろう。

そうに決まっているとまで

思い込んでしまっている。


美月「ちょうど去年のこの頃かしら。どうしようもない問題が起きたのよ。」


陽奈「え、知らなかった…。」


美月「そう?ほら、廊下で倒れたの覚えてない?」


陽奈「…あ…。」


そう言えば、去年のこの頃だったっけ。

確かに、美月ちゃんが倒れた時はあった。





***





陽奈「み、美月ちゃん…!」


美月「…………ひ…な……?」


陽奈「う、うん…!保健室の先生…呼んでこようか?」


美月「…いえ…いいわ。少ししたら良くなるだろうし。」


陽奈「ほ、本当にいいの…?」


美月「えぇ。」


陽奈「だ、大丈夫…?」


美月「えぇ。ありがとう、陽奈。だいぶ良くなったわ。」


陽奈「そっか…よかった。」


美月「陽奈、もう大丈夫だから。そんな見守ってなくてもいいわよ。」


陽奈「え、でも…。」


美月「少し空いてる教室で休んでから帰るわ。」


陽奈「ほ、保健室とか行った方が…」


「美月ちゃん!?…美月ちゃん、どうしたの!?」


美月「…少し、体調が悪くて。」


「少しじゃないよ!そうだね…一旦横になるか座れる場所探そっか。」


美月「…なら座れる場所の方がいいわ。」


「分かった。えっと、隣の子は…」


美月「今まで付き添ってくれたのよ。」


陽奈「へっ…そ、そんな大層なことしてないよ…。」


「そうだったんだ!ありがとう、後は私が何とかするから任せて。」


陽奈「あ…は、はい…。」





***





思えばあの時に美月ちゃんの元に

駆け寄った人と今日見たペアの人は

同じ方のような気がした。


美月「あの頃、色々勝手に思い込んで向かい合っては失敗したわ。その時は、自分が何でこんなことしてるんだってことすらわからなかった。」


陽奈「…向かい合っても失敗したの…?」


美月「ええ。けど、失敗を繰り返して今の形に落ち着いたの。あの失敗も今思えば悪いものじゃなかったわ。」


陽奈「…すごいね…そういうふうに考えられるなんて。」


美月「誰だってできるわ。自分でかけている制限さえ外してしまえばね。」


陽奈「…そう…なんだ。」


美月「ええ。その記憶喪失の子とは今後どうなりたいかを考えて、部活は…そうね、考えが狭まっているならいっそ1週間くらい休んだらどうかしら。」


陽奈「い、1週間も…駄目だよ…。」


美月「駄目って言われた?」


陽奈「う、ううん…でも…。」


美月「勇気はいるけれど、駄目ってことはないはずよ。このまま続けていて自分が折れてしまいそうになるくらいなら、休んでやるっていうのも手よ。」


陽奈「…そんなこと、考えつくの、すごい…。」


美月「私がそうしたからね。」


陽奈「…そうなの?」


美月「ええ。戻ったってほぼ何ともなかったわ。」


陽奈「それは美月ちゃんだからで…。」


美月「私だからってことはないわ。」


陽奈「…でも…私だったら…。」


美月「…例えば、インフルエンザで1週間休んだとする。復帰してすぐは「あいつはインフルだった」「うつされる」なんてぼやく人もいるでしょうよ。」


陽奈「…?」


美月「でも、時間が経てばそんなことみんな忘れていつも通り過ごせるようになるわ。」


陽奈「…そう…かな。」


すごいね。

何度も口にすると流石に鬱陶しいかと思い、

心の中で何度か口にした。

段々と駅が近づく。

私は未だとぼとぼとついていくだけ。

そろそろ結論を出さなきゃなんて

勝手に急かされているような気分になる。


陽奈「…頑張って…みる。」


美月「ええ。いつでも相談なら乗るわよ。」


陽奈「…ごめん。」


美月「ありがとうで許してあげるわ。」


陽奈「……ありがとう…。」


美月「いいのよ。」


陽奈「えと、最後にひとつ…。」


美月「何かしら。」


陽奈「…どうやったら美月ちゃんみたいに、自信を持てるの…?」


美月「…自信…ねぇ。」


美月ちゃんはバドミントンのラケットが

入った鞄をからりと鳴らして

もう片方の肩へと持ち替えた。


美月「自分で決めることかしら。」


陽奈「自分で…。」


美月「そう。後悔があっても成功しても、自分の選んだこと、そしてその先の道に誇りを持つの。誰が何と言おうと、自分だけでもいいから納得すること。」


陽奈「…。」


美月「そうすれば、きっと自然のうちに自信はついてくるわよ。」


そう言いながら私の横を通り過ぎて

ふと改札の近くに立ってはこちらを見た。


美月「じゃあまず第一問ね。」


陽奈「え?」


美月「この後カフェにいく、行かない。どっちにする?」


どっちでもいい、

美月ちゃんのしたいようにしてほしい。

そう言いたかったが、

このままでは変われないのだと

暗示されているようだった。


美月「あ、理由は言わなくていいからね。答えだけを言ってくれればいいわ。陽奈が悪い人じゃないってことくらいもうわかっているもの。」


私のことをいい人だと言わなかったことに

どこか見抜かれているのではないかという

不安感と、わかってくれているのだという

安心感が付き纏っていた。

アンビバレンスな感情を抱きながら、

どっちの答えを出しても

悪く思われる想像しかできずにいた。

自分のしたいように、

素直に答えようとしても、

相手はどう思っているのだろう、

相手はどうしてほしいのだろうと

勘繰ってしまう自分がいる。

どうにかして自分に素直になろうとするほど

手に汗を握っていた。

もうすぐで電車が来てしまう。

そのことに託けて、

今日は解散してしまおう。

そうしよう。

その方が、美月ちゃんも

疲れているだろうし…。


私にはまだこんな選択の仕方しか

できないままでいた。


陽奈「…じゃあ…行かない…。」


美月「うん、分かったわ。さ、もうそろそろ電車も来るし、急ぎましょうか。」


陽奈「…うん。」


改札を通る彼女の背を見ていると、

私はまだまだその影を

踏めるほど近くには行けないなと

ひしひしと感じることしかできない。

夏に近づいたからか、

つう、と汗が首筋を伝った。

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