入社試験

5:30 起床し朝食を作る。今日はいつもより早めに起きた

6:30 仲間を起こしに行く

7:00 朝食をとる。今日は野菜の味噌汁に、ごはん、サラダ、ぶりの照り焼き

8:00 身支度をし、仲間とともに試験会場へと

8:45 試験会場へ、到着 どうやら一番乗り

9:30 試験開始


1次試験は筆記で、今日は2次試験。

僕は、この日のために3か月間ひたすら、面接の練習をした。なので、何でも来いと思いながら試験に臨んだ。

が、、、面接の後に、また試験があるとは聞いていない。

僕は、慌てて周りを見渡した。

皆、動揺している。僕の仲間も同じように

A、B、Cのグループに分かれると、大きな車に乗せられどこかえと連れていかれた。

移動中、緊張して眠れなかったのか寝てしまい、大きな轟音とともに起きた。

何かと思い、窓を見るとそこは、神奈川戦線だった。

大秦禄帝国との戦争の最前線であり、もっともひどいと言われている戦線だ。

血肉の焦げた匂いと硝煙の匂い、銃撃や砲撃の音で僕の脳は、フリーズしていた。

さっきまで見ていたあの平和な景色はどこへ行ったのかと

他の人たちも、パニックになり試験官に抗議するも者もいた。

そこに、一発の砲弾が飛んできた。

ドォンという砲撃とともに、9人が死んだ。

もちろん試験官も含めて。

そうしているうちに、一人の試験官がAグループを招集した。

 「Aグループのものは、いまから実践演習を行う。私についてくるように。」

試験官がそういうと、一人一人に銃と弾薬が配られた。

 「使い方は、わかっているな!」

と言われ、動揺しつつも僕たちは

 「はいっ!」

と答えた。そう、この国では必ず学校で一年に一回基本的な銃の使い方を学ぶ。そのため、全員使い方は分かっていないといけないのだ。

 「よし、第15臨時小隊行くぞ!私に続きなさい。」

といわれ、硝煙の匂いが立ち込める戦場をはしった。

もとから、筋肉をつけていると試験に受かりやすいということでトレーニングをやっていた。

今思えば、このためにつけていたようなものだと思う。

そうしてしばらく走り続けていると、休憩になった。

そうして、一旦落ち着いたころ周りを見ると、23人が16人になっていた。

それを知り僕はあることを思い出した。

それは、こんな軍事大国のくせに異様に陸軍兵士の数が少ないことを。

要するに、サラリーマンというものは軍人も兼ねているということを。

そんなことを考えているとき、隊長が招集をかけた。

 「これだけ残ったんだな。上出来だ。貴様らはこれからもっとキツイ事をしてもら 

  うことになる。明後日に10:00試験会場へ向かうように。要するに合格だ

  今から前線を離れバスに乗り試験会場へ戻る。そのあとは、おのおの自宅へ帰

  れ。」

その言葉を言われ理解するのに少々時間かかったが、うれしかった。だが、それと同時にCグループに行ってしまった仲間は、無事だろうかという不安が僕を襲った。

バスに乗り少しすると、となりの人に声をかけられた。

 「君、よくそんなに正気でいられるね。」

 「なんですか?」

 「あ、ごめん名乗るのが先だよね。私は金田三絵かねだみえよろしく」

 「では、僕も。僕は神代蒼一かみしろそういちといいます。よろしく」

 「君すごいよね。あの戦場のあとでも吐かずにやっていけるんだからさ。」

 「そんなことないよ。僕だって友達のことが、不安でどうしようないんだから」

そんなことを話していると試験会場につき、おのおの自宅へ帰っていった。

家につき、しばらくお汁粉サイダーを飲んでリラックスしている郵便受けに1枚の手紙が届いた。その手紙には、大日本帝国だいにっぽんていこく 神奈川戦線総司令部かながわせんせんそうしれいぶと書かれていた。

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僕の戦記 田畑 野菜 @1917_life

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