プリンセスの24時!シンデレラが逮捕される瞬間!
ねがきゅーと
シンデレラ逮捕「だって、幸せになりたかったんだもん」
夕方流れたそのニュースに、茶の間は震撼した。かの有名なプリンセス、シンデレラ(38)が逮捕されたのだ。
女児たちは泣き叫び、そして子供部屋の絵本をビリビリに引き裂く。幼心でファンタジーとは虚構に過ぎない、と気づいたことは幸か不幸か。
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遡ること、20年前。当時18歳のシンデレラさんは、舞踏会で出会ったプリンス田中(29)と結婚。その2年後には第一子となる田中セイラさんを出産、また翌年に第二子の養蔵さんを出産して、二児の母となった。
しかし、その直後プリンス田中にスキャンダルが発覚。田中氏には、愛人女性(以下A子とする)がいて、当時A子さんに妊娠3ヶ月であったことが判明。またA子さん自ら、田中氏とのメッセージのやり取りを各週刊誌に持ち込んだことで、スキャンダルは火消し不可能となった。
これをうけて、シンデレラさんは離婚を表明するも、二児の親権は田中氏のものとなった。関係者曰く、当時シンデレラさんはこの事件の影響で、ひどく憔悴していたとのこと。
しかし、表舞台では彼女はいつも健気で、美しく、且つ気丈に振る舞っていた。そんな彼女の姿は、多くの女性から支持を集め、いつしか、理想の女性像No.1の地位を確固たるものにした。
シンデレラさんが24歳のとき。彼女主演の映画『置き換えダイエット-我慢は美徳-』が公開。興行収入は、271億円と記録的な大ヒットとなる。また彼女の演じる健気な女性シンコ(役名)は、彼女自身の成功体験と挫折が、役柄とうまくマッチして、置き換えダイエットは社会現象となった。
しかし、そんなシンデレラさんに更なる試練が待ち受ける。女優の雪乃やJ・ミンなどの若手の追随を許して、また置き換えダイエットより後にはヒット作に恵まれなかった。
次第に周囲からはすでに、ピークを終えたヒロイン、として忘れ去られた存在になりかけていた。
どん底まで落ちた彼女を救ったのは、明け方の錦糸町を彷徨うネズミ達だった。懸命に生きるネズミを見たシンデレラさんは、どんな風に思われてもいいが、忘れられるのだけは嫌だ、と一念発起。自らを一発屋と自虐して、バラエティクイーンとして復活を遂げたのだ。
また、繰り返し味わった挫折を活かしたエッセイ本『負けたってええがな(笑)〜シンデレラだってオバサンになる〜』は累計発行部数300万部を記録。さらに、自身のSNSで発信した独自のメイクスタイルが話題となり、百貨店では彼女プロデュースのカラーコンタクトも好評となった。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いであった。
そんな最中の出来事であった。彼女は人生初の書類送検されるのであった。(後半へ続く)
プリンセスの24時!シンデレラが逮捕される瞬間! ねがきゅーと @Nega_Cute
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