第7話 『♡ Kyoko Love ♡』7-2

7-2.☑


 「そうだろ? 俺も奴に同じようなこと言ったわ」


 「いくら好きでも、普通に難しいかな。

 恋愛感情は長くもって3年って言うし、その3年ですら

外野のせいであっという間に崩壊しそうじゃない?

 同居って大変なことよ」


 「なんであいつにはそのことが分かんないんだろうね。

 家族思いなのはいいことだけど」


 垣本さんの結婚観に対する意見が森田さんとほぼ同じで

この日はぷち盛り上がってお開きになった。


           ◇ ◇ ◇ ◇ 



 元カノとのこと、森田さんの言ってたことはほんとの

ことのように思えた。


 そして白鳥さんとのことも、めんどくさいと言って濡れ衣で

あるという説明すらしないという彼の気持ちもなんとなく

分かる気がした。



 言葉にするのは難しいけど、



しいて言えば勝手に突撃してきて勝手に元カノの話を信じ込み、

勝手に怒って去っていったというふうに森田さんからは

見えてるってことよね。



 そう考えをまとめてるうちに私はふと思った。




 ちゃんと約束した時間に白鳥さんが訪問して同じような状況に

なっていたら、森田さんはどういう対応をしただろうかと。



 誤解されたままだとしても、少なくとも一応誤解だと

いうことは説明したのではなかろうか。



 それから何より垣本さんの恋愛、結婚事情が知れたのも

よかったかな。



 流石の理知的なイケメンでも、その条件はないわぁ~。



 一応、私は同居するような人間には見えなかった・・わけ

かぁー。


 まぁ、それ以前に彼の好みじゃなかった確率のほうが高い

けどもねン。


ほろ酔い気分で帰宅した私は、その夜あれこれ想像を

膨らませながら、最近オンラインショップからお取り寄せした

超軽いモフモフ感たっぷりの毛布にくるまれて眠りについた。

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