第7話 『♡ Kyoko Love ♡』

7.☑


 「では、話題を変えて、垣本さんとは学生時代からの

友人って聞いたけど」


 「うん、そうだよ」


 「垣本さんってモテそうだけど、今彼女はいないの? 」


 「居たら、この飲み会に忙しい合間を縫ってまで来てな

いだろうな」


 「へぇ~」


         ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 「実はさ、垣本、結婚間近の恋人がいたんだけど・・。

 あいつはさ、結婚相手に求める条件が難しいんだよ。


 父親が数年前に亡くなって、今、家族は母親と妹が

いるんだけどさ、結婚したらその母親と妹の2人と同居して

もらたいっていうか、同居が結婚の必須条件になってて

相手には乗り越えられない高いハードルだったらしくて

結局は破局したんだ。



 彼女、垣本にベタ惚れだった当初はそのハードな条件を

健気にも受け入れようと頑張ってたらしいが、母親と妹に

会ってから現実として先々やっていけるかどうか不安にかられる

ようになってって、ちょうどその頃同時期に親戚筋から

良縁が転がり込んだことで、結局彼女は垣本の元から去っ

て行ったんだと。


 一生独身で通すしかないかもって、垣本のヤツ頭を抱え

てたね。


 ほんとなら、恭子ちゃんは綺麗だし性格いいから垣本に

勧めたいところなんだけど、まぁそういう事情があるから

さ・・ワカルヨネ? 」


ワガルゥ~

 森田さん、お察しできる人でよがったぁ~、感謝。



 「ひゃあ~、いつの時代の人よって感じね」

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