第38話 集落戦の最後


 集落戦も残るは眼前にいる王_ゴブリンキングのみとなった。


 僕は分身体をそのままに2対1の構図を作る。


 さすがにこの危機的状況だからなのか、動き出しはゴブリンキングからだった。



「Gygaaaaaaaaaaaaaaaa!!」



 その叫びの元、周りに土塊が浮かぶ



「ストーンバレットか!迎撃お願い!」


 分身体にストーンバレットで応戦してもらいながら、その弾幕間を縫うように疾走する。魔法陣の操作に多少時間がかかっているからか、すべては相殺することができていないがある程度は潰している。


 僕のほうはそのまま接近する。


 しかし、さすがは中上級といったところ。

 近接距離まで近づいたところでナニカで振り払われる。.....手に持っているのは剣か。


「やっぱり一筋縄にはいかないね」


 そう呟きながら剣腕に武装変形し、制空権を確保する。

 分身体の援護射撃のおかげで王の意識が二分されているおかげでたやすく制空権を侵食することができている。


 少しずつされど確実に王へ一撃を与えていく。

 その応戦をひたすら繰り返す。







「Gugaaaaaaaa!!!」


 ある程度のダメージを与えたところで王による咆哮を目の前で受けてしまう。

 少しの間だけだが体の自由がきかない......スタン効果があるのか!


 その状態を王は見逃すはずもなく、一撃をもらってしまった。



 さすがに無防備の状態で一撃をもらってしまったため、半分ぐらいのダメージを受け、後方へ吹き飛ばされる。




「............あと一回でも喰らってしまったら終わり.....だよね」


 もう、一撃も喰らうことができない。

 .....今更気が付いたことだけど、どうやら分身体にダメージを受けると僕自身にもダメージが入るみたい。【分割思考】で独立させている分、気づくことがなかったけれども僕の体の一部分を延長させているようなものなんだ。


 先ほどの戦闘を含め、相当分のダメージが受けてしまっているわけだ。




 .....次で最後にしよう。




「分身体はもう一度陽動をお願い」



 僕は分身体に加え、ウルフ遊撃隊を2匹だけ作り時間を稼ぐ。

 機動力と魔素術による陽動で、一応本体である僕への意識をそらしてもらう。



 その間に準備を整える。



 武装変形で銃を作る。

 しかし、今までのリボルバーとは異なり砲身が長く.....それは対物ライフルのような形を形成する。



 今回は複雑すぎる機構ではなく、ただ一発分の弾丸が放たれるだけの状態を作る。



 そこからさらに魔素術で魔法陣を作る。


 今回は二種類。


 1つ

 属性は雷、範囲は砲身内部、互いを反発させる磁石のように回路を作る。


 2つ

 属性は雷と火、範囲は増殖し形成した弾丸。込める魔素は時間が許す限り全開で.....。





 ステータスを確認しつつ、自分の残りのHPを確認しながらタイミングをうかがう。





 その一瞬は唐突に訪れる。


「Gugaaaaaaaa!!!」



 王による二度目の咆哮が分身体たちが直に受ける。



 僕のほうは距離が離れていたおかげで影響はほとんどない。





 王による一閃。





「この瞬間を待っていたよ.....バァン!」




 Ban!!!!!








 その銃声が鳴り響く。








 王の腹部に極大な穴を生み出し、王は地に伏せる。





 原理はレールガン。

 磁力によるガウス加速器機能を搭載させた砲身に限界まで魔素を込めた魔弾で射貫く。

 時間を長く費やした分、その威力は計り知れない。


 現に洞窟の壁を大きくめり込ませ、新たな空洞を形成させた。






《緊急クエスト:集落化した地を治めよがクリアしました》





《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》


《これまでの行動経験値より、熟練度が上昇しました》

《これまでの行動経験値より、〈獣術〉を習得しました》

《これまでの行動経験値より、〈分裂体〉を習得しました》

《これまでの行動経験値より、〈変形〉を習得しました》

《これまでの行動経験値より、〈瞬間変形〉を習得しました》

《これまでの行動経験値及び熟練度より一部スキルが変容しました》

《これまでの行動経験値より、【小鬼滅ぼす者】を獲得しました》

《これまでの行動経験値より、【殲滅者】が【孤高の殲滅者】に昇華しました》







 まぁ、なんやかんやありましたけど無事クエストクリア。という感じかな?


 ひとまず報告のためにもギルドに戻りますか。

 ……あ、捕虜になってしまってた人たちを回収しないと




 そんなことを考えつつ、僕は来た道をもどるのであった。




 名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:〖ウルフ〗【メイジス】)

 所属:〖〗

 レベル:34→40 SP:50→90

 職業:模倣者

 HP:1220/1220

 MP:1480/1480

 STR:55 〖65〗【12】

 VIT:52 〖15〗【40】

 AGI:55 〖140〗【24】

 DEX:74 〖51〗【70】

 INT:58 〖30〗【150】


 AP:26→32

 スキル

 ・形状操作92↑・形状維持63↑・高速操作45↑・ストック3(人間・ウルフ・メイジス・○○・○○)・機力変換42↑・機力貯蓄25・機力操作38・増殖32↑・操演5・+分裂体6・+変形27・+瞬間変形2


 ・模倣23・反復65・情報処理57↑・並列思考21↑・多重思考1・分割思考1


 ・魔力感知85↑・魔力操作121↑・魔素感知69↑・魔素干渉42↑・魔素操作41↑・魔素術28↑・魔法陣18↑


 ・剣術18↑・格闘術31↑・刀術3・銃術19↑・暗殺術28・短剣術19↑・棒術1・槍術1・+獣術1

 ・索敵45↑・観察18↑・同化27・不動19・彩色17・疾走21↑・身体強化24↑・回避25↑・集中59↑

 


 ・脆弱:水20

 ・言語理解4


 称号

 ・不定形・ユニーク

 ・優柔不断

 ・魔の探求

 ・孤高の殲滅者

 ・小鬼を滅ぼす者

 ・凪拳蹴撃流(仮)・老魔素師への弟子入り

 ・冒険ギルドJ級

 ・来訪者


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