第37話 VSゴブリンキング
僕の目の前に広がるのは.....
周りにオークが4匹、真ん中を守護するように鎧をまとった大柄ゴブリン2匹、そして真ん中にいる王冠を被った大柄ゴブリンが1匹。
まぁ、ゴブリンキングと......多分ゴブリンジェネラルだろうね。
それにしても、
「めちゃくちゃ騒いでいるねぇ、そりゃここまできたら警戒もクソもないもんね」
「Gugaaaaaaaa!!!」
「仲間を呼ぼうとしているみたいだけど.....もうあと君たちだけだよ!」
僕の言葉に呼応したのか真偽は不明だが、オークがキングを守護する将軍の前に並び始める。
そして、将軍たちは何かしら言葉を発しているようだ。
魔素の動きを視ると......魔法詠唱か?
さすがに、中級と中上級相手だ。油断してたらやられちゃうね。
「フォルム【ウルフ】」
高速機動特化のフォルム変形し、オークに急速接近する。
眼前にたどり着いた瞬間飛び上がり、フォルム変形し、
「蹴撃『彗蹴』!」
オークの脳天目掛けて蹴りを入れる。位置エネルギーと落下速度による加速、さらには【格闘術】によるスキル補正を含めた一撃はオークの頭をいともたやすく破裂させる。
着地と同時に武装変形、リボルバーと【魔法陣】【魔素操作】【機力操作】を活用し魔弾を放つ。
着想自体はついていたけれども、魔素術が完璧に扱いきれてなかったので弾丸に魔力を込めるというのも厳しかったものの魔素の扱いに慣れた今弾丸に魔力_いや魔素を混ぜることができるようになっていたんだよね。
通常の弾丸よりも威力が上がった魔弾で次のオークを撃つ。
そのまま接近し、剣腕による一閃。
「よし、とりあえず2体!!」
機動力を駆使した奇襲で2体のオークを狩る。
だが、まだ数が残っている。
しかも、うち3体はさっきよりも強いと来てる。
まだまだ先が長そうな気がするね。
「【ウィンドカッター】」
風の刃を無数に飛ばし、切り刻む。
その間に、分身体を作り【操演】で接続。各思考系スキルを連動させて独立させる。
「じゃあ、君はオーク2体をそのままお願いね」
分身体のほうにオークを任せ、僕はそのまま将軍相手に突貫する。
「【フレイムランス】【ストーンバレット】」
炎の槍と土塊の弾丸を飛ばしながらけん制し、接近する。
そのまま剣腕の一閃。
しかし、大剣持ちの将軍に防がれる。
そのまま、もう片方の戦斧持ちの将軍が切りかかる。
「うおっっ!」
体を【形状操作】で部分的に流動体にして、一撃を回避する。
にしても、二体の連携が厄介だね。
王を守護する分こちらのほうへ接近しない限り、追従してこないようだけど.....。
それにしても、将軍を何とか攻略しないと厳しいかな?
なら、手段を増やす方向で行こう。
【増殖】をさらに活用して.....ウルフの状態の分身体を6体分生成する。こいつらに関しては思考をそこまで持たせる必要はない。ようは遊撃用に操作するものだ。
「よし、行け!」
6体の遊撃部隊が特攻していく。
予想通り将軍たちは遊撃隊に翻弄されている。
王を叩くなら今のうちか!
「【雷砲】!」
雷の砲撃を王へ放つ、これは僕のオリジナルの魔素術だ......それについてはまた今度。
その砲撃は王のもとへ届く。.....が、砲撃が王へ直撃することがなかった。
「............何のからくりがある?」
確かさっき杖をかざしていたよね.....あの杖にからくりがあるのか?
僕はさっきと同じように【雷砲】を放つ。
今度は【集中】【観察】を発動させる.....うへぇ、マジですか。
どうやら、あの杖をかざした瞬間に障壁が発生し魔法をせき止めていたようだ。
.....確か【障壁魔法】とかそんなのがあったような気がするからそれに近いのがあの杖_もしくは王が保有するものかもしれないね。
これはまたちょっと面倒ではあるね.....。
とりあえず、王は放置!将軍含めて一気に殲滅だ!
「【焔雷砲】!【リフレクション】!!」
炎と雷の砲撃を光の鏡で反射、眼前にいる三体のモンスターに拡散砲撃を行う。
そのまま遊撃隊に僕も混ざり、オークへ接近。
瞬間的にフォルム変形し一閃。
各個撃破していく。
「はぁ、はぁ.....よし、これで将軍は撃破完了したかな.....。あっちはどうかな?」
こちらのほうは何とか、王と将軍を切り離しつつ二体の将軍を撃破することに成功した。
あとはあっちのオークのほうは.....。
どうやらあちらも無事に撃破できたようだ。
さて、あとは
「あんただけだね.....。王様」
「gugyaaaaaa!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます