第29話 いざフィールドワークへ


 久しぶりに街の外へやってきました、ミワンです。


 今回はある程度周辺を探索しつつ、魔獣を狩ってレベルアップを目指すことにしよう。できることなら魔素術や同時発動、凪拳蹴撃流の武術を少しずつ試していって熟練度を上げることを優先していこう。



「あ、そういえばフォルムがメイジスの状態だったよな.....さすがにきついよね。.....ていうか、師範代と訓練している時もメイジスのままだったような」


 僕ってばやっぱり馬鹿なのか忘れん坊なのかな.....。あれでよくついていけたよね.....。さすがにここら辺でデスペナルティを受けたくはないから、さっさともどすことにしよう。


「フォルム:【人間】」


 とりあえず、基本フォルムに戻ることにした。

 結局魔素術や体術などを両立するんだったらこっちのほうが楽だからね。


 一応、元の状態へ戻ったところでさっそく探索に出かける。

 もちろん【索敵】【観察】【反復】【同化】【情報処理】を発動させた状態にしておく。

 師範代のいうことが正しければ、おそらく同時発動を常時続けることでスキル発動に対する脳の処理が追いつくことだろうし.....。

 予測が正しければ【並列思考】【多重思考】なんかの思考系のスキルが手に入ると思うし、掲示板も見る限り情報系、思考系のスキルは複数のスキルを連動させるにちょうどいいみたいだね。


 そう考えると初めに【情報処理】を手にできたのはまさに行幸と言えるんじゃないかな?

 今発動しているスキルとかは範囲を広げることで負荷がかかりやすいし、熟練度によっては範囲も決まっているみたいだね。


 とりあえずは少しだけ広げる感じで広範囲にする必要はないかな。




 とはいえ、探索とはいってもぶっちゃけ何をしようかね。

 ぶらぶらと歩いてみるか。












《これまでの行動経験値より、熟練度が上昇しました》



 うーん、にしても広いね。


 ファスト周辺のフィールドを歩いているもかなりの広さを感じる。そう考えると他の街や国への移動も考えるとこのURO世界の土地は相当広大なのはわかっていたけど.....どれぐらいなのかねぇ。


 そんなことを考えながらも草原地帯を抜ける。



 草原地帯の生態系としては兎系、狼系、スライム系やはぐれ系.....あとは通常動物が主みたいだね。

 ○○系って言っているのはどうにも種類は似ているんだけどどうも雰囲気が違うんだよね。だって色違うし.....。

 こういう時に【鑑定】系のスキルほしいよね.....いっそのこと取ってしまうのもいいかもしれないけど、地味にポイントかかるんだよねぇ。


 便利なスキルほど必要APはけっこうかかるみたいだね。技術系はきっかけがあれば簡単に取れるからか必要APもそこまで高くないみたいだし.....。


 ただ、別に必要性を感じないんだよねぇ。最悪冒険ギルドで図鑑を借りて調べるっていう手段だってあるわけだし.....。まぁ、技術系も無理に取るよりも倣って習得する方が意味がありそうだしね。


 本当に選択の幅が広すぎて迷っちゃうよね。まだ自分の戦闘手段とかの確立していないわけだし.....戦闘系スキルよりも別の系統スキルを獲得する方が効率が良いと感じるわけで。



「まぁ、なんでもいいかもしれないよね.....。とりあえず探索を進めてなんとなくでスキル取っていこうかな?」


 なんにせよ、レベルを上げるところからかな?


 さて、次は森林地帯を探索するとしよう。








《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、熟練度が上昇しました》







《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、レベルが上がりました》

《これまでの行動経験値より、熟練度が上昇しました》








 おいおい、森林地帯で戦闘多発しちゃったじゃん。

 なんで巣とか集団が何個かできちゃってるの?前に巣の壊滅をしたっていうのに.....。


 何かの影響なのかな?それとも巣自体はできやすいのかなぁ、いまいちよくわからないなぁ。



 にしても、【魔素術】相当便利だね。

 今はまだ時間がかかるけど、魔晄の収束させれば魔法陣を形成させられるし。魔法陣さえできれば魔法を発動させることができる。


 広域殲滅させるにはちょうどよかったりする。

 集団戦闘に対してはまだ凪拳蹴撃流の制空権も完璧にいかないからそこまで活用しきれてないけど、それでも剣腕や拳銃変形での戦闘の幅は少しずつではあるものの増やすことができている。


 しかも、僕も今気づいたけど剣腕状態なら【格闘術】【剣術】を並行して使用することができ相乗効果にも期待ができそうなんだよね。

 よく考えてみれば自分の腕を剣に変えているだけで腕という認識には変わりない。その点で徒手空拳である【格闘術】にも影響が入るってことなのかもしれないね。



 それにしても.....。



「ほんとうに、森に入っただけで、ここまで数が増えるもんなのかね!」




 未だに戦闘を繰り返しております。

 どうにも前の時は気にならなかったけれども、明らかに魔獣やモンスターの数自体が増えている感じがする。

 .....あれなのかな、純粋に僕たちプレイヤーが街の移動がはじまったことで街が少し落ち着いてしまったからなのか、周辺の魔獣やモンスターを倒す人の数が少なくなってしまったからなのかもしれない。そのため数が増えて巣や集団が形成されてしまったのかもしれない.....。



 そう考えると自体としては割とまずいのかもしれないよね.....。どうしたほうがいいのかな?



 そんなことを考えながら、山岳地帯へ向けて歩いていくのであった。




 名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【メイジス】)

 所属:〖〗

 レベル:12→15 SP:0→15

 職業:模倣者

 HP:480/480

 MP:680/680

 STR:45 【12】

 VIT:36 【20】

 AGI:48 【13】

 DEX:60 【70】

 INT:46 【110】


 AP:4→7

 スキル

 ・形状操作77↑・形状維持42・高速操作25↑・ストック3(人間・ウルフ・メイジス・○○・○○)・機力変換30↑・機力貯蓄15↑・機力操作18↑・増殖3↑


 ・模倣12・反復48↑・情報処理35↑


 ・魔力感知73↑・魔力操作84↑・魔素感知37↑・魔素干渉15↑・魔素操作9↑・魔素術3↑

 ・剣術2↑・格闘術11↑

 ・索敵28↑・観察40↑・同化20↑・不動19・彩色6・索敵7↑・疾走1・身体強化3・回避3↑・集中31↑

 


 ・脆弱:水20

 ・言語理解4


 称号

 ・不定形・ユニーク

 ・優柔不断

 ・魔の探求

 ・凪拳蹴撃流(仮)・老魔素師への弟子入り

 ・冒険ギルドK級

 ・来訪者


 オプション


 5500G




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る