第24話 検証実験2かいめっ!
さてさて、またこの時間がやってきました!検証実験のお時間です。こちらミワンから演習場にてお送りいたします!.....なにいってんだろう、僕は。
とりあえず、機力変換で手にした機力自体をしっかり感知できて、操作までできるようになれば.....魔素から機力に変換するところを感知することができるんじゃないかな?
そうと決まったら機力を完全に理解する必要があると僕は推測を立ててみる。
「まずは普段の使い方から機力を知るところからかな?」
僕は右手に拳銃へ変形させる。いつもと変わらずリボルバーに機力を込める。
「へぇ、アモルファスってそういった形で機人族の性質があるんだね」
「そうなんですよ.....最初のころなんてひどいもんですよ。立方体で生まれてしまったせいで今の形になるまでに半日ぐらい変形に時間がかかってしまったんですよ」
「え、そうなの?しっかりと人の形を保っているけど.....そこまでの操作技術が高いのもその結果だったんだね」
「はい。おかげでこういった感じで速い速度で変形や形状を変化することができるようになったんですよ」
そう言いながら剣腕に変形させる。
高速操作のおかげで、今までよりも速い速度で変形することができている。多分だけど高速操作は操作に関する速度を現状の速度よりも素早くできる準パッシブスキルだと考えていいかもしれないね。これはいい発見かも?変形には形状操作と魔力操作の両方が必要になっていたからその二つを高速化できているおかげで瞬間変形できているんだと思うだよね。
「おぉ!すっごいね!アモルファスなんてタイプの機人族なんて現地人でも私ですら見当たらないもの。よく一人でそこまでの技術を獲得できたね!」
「そういっていただけるとありがたいです」
そんなやり取りをしながら、僕は機力を込めているリボルバーに注目する。
確かに機力はリボルバーのほうに込められている.....でも特に操作しているわけでもない気がするんだよな.....一体僕は何で動かしているんだ?
形状変化自体は僕の体を形成して、変化させているだけ。
消去法で考えると魔力操作だよね.....ってことは魔力=機力って考えてもいいってことかな?.....あっ、そういえばラキも言ってたっけ。確か機人族は魔力の代わりに機力を運用しているんだったよなぁ。
何で忘れてたんだろ、つまり魔力と機力は同列の存在なんだ。だから魔力操作でも機力を簡易的に操作ができるんだ。で、僕の魔力操作のレベルから弾丸生成するまでの機力を確保していたってことか.....あー!スキル一覧に【機力操作】あるじゃないか!なんで気が付かなかったんだ。
「ど、どうしたの?急に膝着いちゃって」
「い、いえ自分の調べの甘さに落胆しちゃって」
う、うわぁココメ先輩にもびっくりさせちゃったよ.....。
き、切り替えよう。うん、そうしたい。
一旦、機力操作自体は無視することにしよう。多分このままいけば【機力操作】は自然に獲得することができるかもしれない。とりあえずは魔力操作自体で操作できるんだから、それでやっていこう.....
《これまでの行動経験値により〈機力操作〉を獲得しました》
《これまでの行動経験値により熟練度が上昇しました》
Oh.....今かよ.....。
なんかやるせねぇぇよ......。
なんか、踏んだり蹴ったりだな今日の検証は。トホホ。
とりあえず、機力操作にも意識を向けつつ魔力操作を連動させる。
.....おお、さっきよりも機力を感じとって操作することができている。
やっぱり操作することに関してはそれ専用のスキルで操作するべきなんだろうな、それが理解できたのが一番の行幸かなぁ。はぁ。
そろそろ本検証に戻らないと.....機力だけですげぇ脱線しちゃったな。
機力操作が加えてからなんとなく機力の流れがわかる。ただ、魔力と違って発生源がバラバラな感じがする。感覚的には魔力が心臓だとしたら、機力は皮膚への輸血?的な感じかな.....自分の中に取り込まれてさらに構築されてから、さらに外部に射出するってことかな。
何となくの理解はできたかな......あとはこれを変換部分に意識を集中させてみよう。
魔素から機力を変換させるところに注目させる。
さっきと同じ感覚が正しいとまずは仮定させて実験してみよう。
推測だけど.....魔力を心臓と例えたのは自分の第二の心臓であり血液だと考えてみたからなんだよね。形状変形にも魔力を人の形に形成しながら操作しているようなものだし.....。
で、機力は輸血の感覚と似ていると思った。栄養失調で点滴を受けたときのようにどの場所からでも注入されるような感じかもしれない。
って考えると、輸血先にあるのが魔素ってことなんだ。
つまり、輸血パックを視るように魔素を感知させる.....。これが一歩になると考えられるかな。
機力変換を活用させて、自分の外へ意識を向ける。
さらに事前の情報をもとに自分なりに魔素についての形を考察する。
空地海にどこでも存在するもの。酸素とか二酸化炭素とかのイメージなんだよな.....原子とか分子みたいなもの、そんな気がするんだよなぁ。
粒子的なもんって捉えてみるか。
そうときまったら検証実験の続きといこうじゃないか。
そんなこんなで3時間半程度経過したころに
ようやく
《これまでの行動経験値により〈集中〉を獲得しました》
《これまでの行動経験値により〈魔素感知〉を獲得しました》
《これまでの行動経験値により熟練度が上昇しました》
魔素術の基礎のさらにそのきっかけを手にすることができた。
名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【ウルフ】)
所属:〖〗
レベル:12 SP:0
職業:模倣者
HP:380/380
MP:620/620
STR:45 【55】
VIT:36 【15】
AGI:48 【125】
DEX:60 【35】
INT:46 【5】
AP:4
スキル
・形状操作73↑・形状維持42↑・高速操作10↑・ストック3(人間・ウルフ・○○・○○・○○)・機力変換20↑・機力貯蓄6↑・+機力操作8・増殖2
・模倣12・反復29↑・情報処理2
・魔力感知54↑・魔力操作67↑・+魔素感知1
・剣術1・格闘術9
・索敵25・観察31↑・同化4・不動19・彩色4・索敵4・疾走1・身体強化3・回避2・+集中5
・脆弱:水20
・言語理解2
称号
・不定形・ユニーク
・優柔不断
・凪拳蹴撃流(仮)・老魔素師への弟子入り
・冒険ギルドK級
・来訪者
オプション
5500G
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