第21話 魔素術と魔器について
魔法についての理解が深まったところで残りのことについて教わることになった。
「さて、魔素術からについてからさね」
話が長いのである程度割愛させて説明すると
先ほどもいったが、この世界には魔素というモノが世界の成分として構築されている。これは空地海のどこにでも存在するらしい。
そしてその魔素には魔法を扱ううえでも必要である。
しかし、ここで取り扱っている魔器.....さらにはそれを作るうえで必要な要素として魔素術というモノがある。
魔器を説明するうえで魔素術を説明しないといけないらしい。
魔法では自身の外部に存在する魔素と体内の魔力を使うため、自分の体の延長線上と考えられるため比較的使いやすい分野の技術なんだとか。
これは自分自身の中に存在する魔力を認知しなくても勝手に引き出してくれるため扱いやすいのだ。
しかし、魔素術では使用手段が全く異なる。
その最大の相違点として、9割程度魔素を使うことにある。これは何かというと、魔法では初級から中級.....さらには上級以上の魔法を使うことに体内の魔力を優先して使うところから魔素を絡めるという難易度の違いがあるため、魔法にもレベルが存在する。
ただ、魔素術に関しては体内の魔力をあまり使わない代わりに外部である魔素をほぼ完璧に扱う必要がある。つまるところの魔法で言う上級以上が初期スペックに求められるとのこと。
さらには魔素術には勉学が必須である。
魔法では呪文さえわかればそのまま発動することができるが、これをさらに分解すると魔法陣の形成が出てくる。
魔素術では呪文を唱える必要はなく、その代わりに魔法陣の形成は自力でおこなわなければならないという相違点がある。
つまりは最初から簡単にできる魔法に対して、ある程度の実力がないと扱えない魔素術という2種類に分かれられる。
魔素術のメリットは自身の才能_スキルに左右されない、多様な元素を扱うことができる。これは実際にフューさんに見せてもらったから理解はできる。魔法スキルには【〇魔法】と記載されていたので、その元素のみ扱うことができるということなのだろう。その点魔素術は【魔素術】のみで記載されるため、どの元素でも扱うことができるみたいだ。その点攻撃手段は魔法よりも多様にあり戦術はより多くあるということだ。
デメリットとしては魔素術は魔法にとって上級以上が普通レベルのため習得に時間がかかるとのこと。そのため【魔素術】というスキルは直伝スキルなのだとか.....つまりは凪拳蹴撃流の時と似たようなものだという話です。
で、魔器というのはその魔素術を組み込んだ道具ということで街の街灯など魔力を注がずに明かりが灯っているのには魔器を設置しているからなんだとか。つまり魔器は半自動的な魔道具と考えていいらしい。
ただ威力自体は魔道具のほうが強いらしい。魔素のみで稼働する魔器よりも自分自身の魔力を注ぎ込む魔道具のほうが威力自体は上となる。
以上が魔素術と魔器に対する話だそうで......
「......そういうことレシーさんは話していなかったんですけど」
「ほっほっほっほ、そのレシーというモノが何者か知らないが【魔素術】というのは失われつつ技術さね。それこそ我々森人族でも古い者たちぐらいさ.....ココメは興味を持っただけでまだ完全に扱えるわけではないさね」
「うっ、し、師匠」
「ほっほっほっほ、基礎はできてるんさ。あとは応用と総合さえできれば魔器だって作成できるさね」
「師匠!」
「.....えっと、話を戻しますけど.....なぜその話を僕にするのでしょうか?」
「そうじゃの。一つはここに来れたことというところさね」
ここに来れたこと?一体何かあったのか。何も考えずに移動していただけなのに.....。
「まず、ここには認識阻害の魔器を設置しておるさね。認めたもののみここへ来ることができるのじゃが.....。先ほども言ったが魔器は魔素を扱う道具さね。つまり魔素さえあれば稼働するはずさね。しかし、外部から必要魔素を奪われてしまえばその効果を発揮することができないさね」
「は、はぁ.....。なるほど」
.....。で、僕と何が関係あったかな.....。確かおばあさんが言っていたのは僕が機人族でかつアモルファスだからって言ってたよね.....。あ!
「機力変換」
「ほっほっほっほ、気づいたようさね。そうさ、お前さんは魔素を機力変換で吸収したため、魔器の効果を発揮することができずお前さんをここへ招待することとなったのさね」
「なるほど、偶然でしたがよい出会いをしたということですかね」
今の僕なら普通にはこのお店にも魔素術や魔器についても知ることなんてできなかっただろう。
そう考えると本当に今回のことは良い出会いをしたと思う。
そう答えるとおばあさんもココメさんも嬉しそうな顔をする。
「そういってくれるとうれしいさね。.....そういうことで、ここへ来れたお前さんに叶えられる範囲で望みをかなえようと思うさね」
「え?なんでもってことですか?」
「まぁ、ここで叶えられる範囲さね」
まさかの発言に僕は驚きを隠せない。
何でもいいってここの道具をもらったりできるってことなのかな。それはそれで気になるけど............。
せっかくなら選択の幅を広げられる望みがいいよね.....。
「......なんでもといいましたよね」
「......ほっほっほっほ、そうさね」
おばあさんもニヤッと笑みをこぼしている。
多分僕の望みがまるでわかっているかのように......。
まぁ、そうなんだろうけど。
「......僕をおばあさんの弟子にしていただきたいです」
「......いいさね。お前さんに魔素術と魔器について何たるかを教え込むさね」
《この行動により〈老魔素師の弟子入り〉を獲得しました》
《この行動により特殊長期クエスト〈魔素師への後継〉を開始します》
僕はこのおばあさんへ弟子入りすることとするのであった。
名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【ウルフ】)
所属:〖〗
レベル:12 SP:0
職業:模倣者
HP:380/380
MP:620/620
STR:45 【55】
VIT:36 【15】
AGI:48 【125】
DEX:60 【35】
INT:46 【5】
AP:4
スキル
・形状操作70・形状維持40・高速操作2・ストック3(人間・ウルフ・○○・○○・○○)・機力変換7・増殖2
・模倣12・反復15・+情報処理2
・魔力感知50・魔力操作63
・剣術1・格闘術9
・索敵25・観察25・同化4・不動19・彩色4・索敵4・疾走1・身体強化3・回避2
・脆弱:水20
・言語理解2
称号
・不定形・ユニーク
・優柔不断
・凪拳蹴撃流(仮)・老魔素師への弟子入り
・冒険ギルドK級
・来訪者
オプション
5500G
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