第19話 おばあさんといっしょ?


「......いらっさい」

「あ、どうも」



 .....



 .....



 .....どなた?



 適当に歩いていたら知らないところにたどり着いたけど、ほんとうにどこについたんだろうか。


「すみません、ここってどこです?」

「おや知ってて来たんじゃないのかい?」

「はい、何となく出歩いてきましたが.....」

「そうかいそうかい。で、入るかい?」

「え、いいんですか?」

「ここは来るものは選ぶが認めたら招待するのが信条さね。ほら来るのかい?来ないのかい?」




 いや、だからここは何の店なんですかね?そしてどこ?



 まぁ、やることもないしせっかくだから行ってみようかな?


「じゃあ、ご一緒させていただきますね」

「ほっほっほっほ。ついてくるといいさね」


 そういうことで、おばあさんのもとへ着いてくることにした。



 おばあさんのもと、店内へ向かう。


「あ、師匠!一体どこ行っておりましたか!?」


 中に入ると、かん高い女性の声が聞こえる。

 中の様子を確認すると普通の店?のようだけど......売っている商品はどうやら魔道具?みたいだけど他で売っているものとは少し異なるように感じる。


 何が違うんだろうか.....でも違和感だけは感じてしまう。




「おや、ゆってなかったかい?」

「言っておりませんよ!おや、彼は?」

「......あ、どうもこんにちわ」

「あぁ、彼は店の前に止まっていたから招待したんよ」

「へぇ、そうなんですね.....珍しい」



 そう言うと弟子?なのかなその人が僕のことを観察してくる。

 そういう僕も彼女を見てみる。


 耳が長いし、保有する魔力の大きさも魔力感知でわかる通り、森人族なのだろう。

 ただ、何だろう?この女性にも違和感を感じる.....前に見た『比翼』にいたフューさんとはまた違う感覚な気がする。



 それにしても珍しいって何だろう?



「あら、何が珍しいって思っているのかしら?」


 なぜ、わかったの?


「まぁ、このお店自体が師匠の趣味全開なのよ。だからまずこのお店自体来れるのが珍しいのよ?」

「は、はぁ.....それがどう珍しいのでしょうか?」

「それはね.....」

「私から説明しようさね」

「......あ、師匠」



 どうやらお師匠さんから説明を受けれるようだけど、そんなに特殊なのかな?


「そんなたいそうな話ではないさ。ここに来れる人は一定の力を持った人だけ.....というモノさね」

「一定の強さ?僕に何か関係するところありますか?実際自分はそこまで強くありませんよ?」


 だって、まだログイン二日目ですし、おすし


「見た感じだとお前さん、機人族じゃろ?それも珍しい形を持たぬもの.....といったところかね?」


 なぜ、僕の種族を?やっぱり知っている人には知っているのかな?

 ま、ここは正直に答えたほうがいい.....よね?



「はい、そうです。ですが何か関係があるのでしょうか?」

「ほうほうほう.....それなら話は早いわい。恐らくお前さん周りの魔素を己が力に変換する力を使いっぱなしではないのかの?」

「え?」


 ちょっと確認する。

 .....あ、おばあさんが言っていたように〈機力変換〉を発動しっぱなしであった。


 気づかなかった、ってことはこれが何かあったのかな?


「すみません、確かに発動してました。ですがこれが何か関係があるのでしょうか?」

「それはだね、この店周辺に認識阻害の魔器を設置しておったのじゃ」

「魔器?ですか?」


 魔器?魔道具じゃないのかな?



「ふむ、魔器はご存じないのかね?」

「あ、はい。魔道具ならって感じですが」


 魔道具と魔器というのは何か違うってことなんだろうけど.....何が違うんだろうか。


「ふむ、では魔素術はしらないかのう」

「え、そんなのあるんですか?魔法じゃないんですか?」


 魔素術?魔法じゃないのか??


「ふむ、お前さんは面白そうじゃの?ちょっと魔道の深淵を知る気はあるかのう?」

「.....面白そうですが、僕機人族ですし.....魔法関連は苦手かとおもいますが.....大丈夫でしょうか?」

「そうじゃの、魔法ならば多少知っても活用の仕方が難しいじゃろう。けども魔法も魔素術もお前さんらでも使うこと自体はできるんじゃよ?それにお前さんは形を持たぬ機人じゃろうて、それならば話はより速いんじゃよ?どうじゃ、聞いてみる気はあるかね?」



 へ?アモルファスなら話は早い?

 なんか言ってたっけ?


 でも、戦闘手段や選択肢を広げられるならせっかくの機会なんだし.....少しぐらい聞いてもいいんじゃないか?


 というか、他にやることもなかったし。ちょうどいいよね?



「じゃあ、すみません。お話よろしくお願いしてもいいですか?」

「ほっほっほっほ、よいよい。では、奥のほうへ.....ココメお茶の用意を」

「は、はい!師匠。ではお客さんは奥のほうへ」



 そういうと、僕はおばあさんとそのお弟子さんのいうように奥の部屋まで行くことへなった。






 というか、お弟子さんってココメさんっていうのね.....。



 あ、ちなみに発動していた機力変換は閉じましたよ?しれッとレベル上がっていましたけど.....普通に戦闘から消さなかった分負担があったのかな?今度検証してみるのも悪くないよね.....。




 そんなことを考えながらおばあさんに追従する。




 名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【ウルフ】)

 所属:〖〗

 レベル:12 SP:0

 職業:模倣者

 HP:380/380

 MP:620/620

 STR:45 【55】

 VIT:36 【15】

 AGI:48 【125】

 DEX:60 【35】

 INT:46 【5】


 AP:4

 スキル

 ・形状操作70・形状維持40・高速操作2・ストック3(人間・ウルフ・○○・○○・○○)・機力変換7↑・増殖2


 ・模倣12・反復15・+情報処理2


 ・魔力感知50・魔力操作63

 ・剣術1・格闘術9

 ・索敵25・観察25・同化4・不動19・彩色4・索敵4・疾走1・身体強化3・回避2

 


 ・脆弱:水20

 ・言語理解2


 称号

 ・不定形・ユニーク

 ・優柔不断

 ・凪拳蹴撃流(仮)

 ・冒険ギルドK級

 ・来訪者


 オプション


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