第14話 実験と検証
さて、ラキたち『比翼』のみんなと別れた僕。
僕は再び草原地帯へ着いた。
すでに暗く、夜となっていた。受付嬢さんが言うには昼よりも夜のほうが魔獣が活性化しており、より強い魔獣に襲われることがあるらしい。まぁ、草原地帯は全体的にレベルの低い魔獣だけらしいから僕のレベルぐらいなら特に気にしなくていいらしい.....。
とりあえずレベルアップ分のステータスをいじっておく。おっ、どうやらフォルムごとにステータスをいじることができるようだ。にしてもフォルムの数が増えたようだけど......1個ずつ種類が増えるようだね。まぁ多すぎても設定するのも選択するにも面倒.....戦闘時に時間がかかってしまうからその点を考えるとそれはそれでよかったかもしれないね。
ま、色々と変えた結果今のステータスはこうなった。
名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【ウルフ】)
所属:〖〗
レベル:10 SP:25→0
職業:模倣者
HP:380/380
MP:620/620
STR:40→45 【50】
VIT:20→26 【10→15】
AGI:42→48 【100→120】
DEX:52→60 【35】
INT:46 【5】
AP:6→2
スキル
・形状操作70・形状維持40・高速操作2↑・ストック3(人間・ウルフ・○○・○○・○○)・機力変換5・+増殖2
・模倣1・反復6
・魔力感知50・魔力操作63
・剣術1
・索敵25・観察16・同化4・不動17・彩色3・索敵4・疾走1・+身体強化1
・脆弱:水20
・言語理解2
称号
・不定形・ユニーク
・優柔不断
・冒険ギルドK級
・来訪者
オプション
5700G
っと、まぁこんな感じでいいかな。
ステータスは人間時はDEXに大きく振って素早く変形できるようにする。そしてウルフの時はAGIに大きく振ることで機動力を確保する。
さらに今回の戦闘を終え、課題点だと感じた1つ.....それは自分を媒体にする関係上、自身の体の硬度=変形時の武装の硬度と合致すると考える。そのため身体強化のスキルを取得する。これはラキの戦闘を見て取ってみることにした。そこに追加して今回銃撃を取り入れたことで新たに問題がでてきたところ、飛び道具や想定以上の変形を行うと脆くなったり、自分自身の体を削ってしまうことになる。
おそらくだが、アモルファスは機人族のくせしてスライムのような細胞的なものがあるのだと考えられる。称号にもあるが不定形というところから自分の組織の一部を利用するため軟体的なところがあるのだろうか.....多分液体金属の部類だと考えれば納得がいく。
そのため、その金属の減少を防ぐために増殖というスキルを取ってみた。ちなみにこの2つもレシーさんのおすすめから引用させてもらった。本当に助かっております......。
とにかく、この2つのスキルをうまく活用することができれば飛び道具の使用や大型の変形もうまくいくだろう。
ただ、増殖はほぼパッシブスキルよりだからすこしずつ量が増えている感覚がある?のかな。実感はわかないけどとりあえず僕の体が完全になくなる心配はまずなくなっただけよしとしよう。
あとは、銃撃の試運転だね。前回は賭けとしてやってみたが今回は恒久的に利用できるようにするための実験だ。
まず、右拳を前回と同様にリボルバーに変形させる。トリガーまで変形させるとまるで銃と手が分かれているように見える。おそらく増殖の効果で武器と一体化する必要がなくなっているのかもしれない。
ということで左拳のほうに短剣を変形させる。.....やっぱりそうか、増殖の効果で一体化しなくても分離して変形することができるようになっている。短剣も柄を含めて変形することができている。
ただ、剣腕のメリットもある。よりダイレクトに振ることができるから格闘の延長線上だと考えることができる。一長一短の変形ができると考えられる。
ってことは場面を考えて選択できる強みを得たね。
あとはスキルかな?ラキの剣術と僕のただ剣を振った時の威力が全然違ったところを考えるとステータスの威力をそのまま出しているだけと変わりにない。.....スキルを獲得できるようにするべきなんだろうね。ただ、模倣者の職業上スキルを獲得するためには時間がかかるんだろうな。
それも目途が立っているから......夜が明けてから行こうかな。
ここまでの実験はうまくいっているね。
銃に関してはリボルバーしかできていない。これに関しては推測になってしまうがマグナムはリボルバーを比べて機構が複雑らしいから今の形状操作では現状難しいのだろう。まぁ、この世界で化学って魔法よりも希少性が高いから銃が扱える時点で大きなアドバンテージになると思う。
あとは、銃をうまく扱えるかどうかだね。
さて、銃の操作だが.....普通なら引き金を引いて弾丸を射出するだけだが、機人族_それもアモルファスに関しては少し厄介な動作が加わる。
まず、変形したリボルバーに己の体を弾丸として生成。その後魔力と同時に〈機力変換〉を使って外部のエネルギーを射出する運動エネルギーに変換させる。
十分なエネルギーをためた状態で引き金を引く。
「バァン」
その射出音が発生し、目標物である樹木に着弾。弾丸は樹木をめり込ませ、貫通する。目標物に設定していた樹木はそこそこ大きな木であったため貫通した事実に驚きを隠せない。
「普通ここまでの威力って出せるのかな?」
ミワンは気づいていないが、ミワンの銃撃は通常の拳銃_しかも機人族の銃撃と比較しても多少高めであったりする。その原因の一端として魔力を弾丸に込めているため、その分の威力が加算されている。通常の拳銃だって武器によっては魔力を込めることだってできるが、基本はできない。そのため、通常の威力だと先ほどの目標物だったらめり込む程度で完全に貫通するわけではないのだ。さらに機人族は魔力をあまり利用する機会がない。機力変換の力がもともと高い分通常の銃撃よりも高い威力を発揮する。しかし、ミワンは機力変換に加えて魔力を込めているため多少高い威力を発揮することができている。
もちろん機人族も成長すれば魔力をうまく運用することもできるためイーブンまで持ち込むことができるし機力変換の威力はより高くなるため、アモルファスであるミワンよりも強力な兵装だって獲得できる。
が、現状はミワンの銃撃が勝ることは事実であったりするのだ。
「ま、まぁソロでやれることが多いに越したことはないよね。うん、戻ろう」
そんなわけで実験は終了し、借りている宿屋へ行き就寝することとなったのであった。
名前:ミワン(機人族・アモルファス★ フォルム:【ウルフ】)
所属:〖〗
レベル:10 SP:0
職業:模倣者
HP:380/380
MP:620/620
STR:45 【50】
VIT:26 【15】
AGI:48 【120】
DEX:60 【35】
INT:46 【5】
AP:2
スキル
・形状操作70・形状維持40・高速操作2・ストック3(人間・ウルフ・○○・○○・○○)・機力変換5・増殖2
・模倣1・反復6
・魔力感知50・魔力操作63
・剣術1
・索敵25・観察16・同化4・不動17・彩色3・索敵4・疾走1・身体強化1
・脆弱:水20
・言語理解2
称号
・不定形・ユニーク
・優柔不断
・冒険ギルドK級
・来訪者
オプション
5700G
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